サカキノホトンブログ田舎ご飯に思い出すコト

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田舎ご飯に思い出すコト

田舎の母から荷物がとどく。

雨の中。
宅急便の人がずぶぬれになりがなら、手にした段ボール箱もしっとり濡れてる。
申し訳なさそうに、こう、いいます。
すいません。
なんか壊しちゃったのかもしれません…、ここの隅っこから何かが垂れてて。
いやいや、多分、スープか何かがひっくり返っただけでしょう…、って判子を押して箱を空けたら、ビーフストロガノフを入れた容器が傾いていて、ちょっとそれがこぼれてた。
よくあることです、気にしません。

母のおかずで飯にする。

蛸の煮たの。
足の太さと長さを見れば、どれほど大きな蛸だったのか？
瀬戸内の蛸。
しかもその東側の塩の強いところで育った蛸はおいしい。
クニュクニュ、歯ごたえたのしくてしかも甘辛、噛むとクチャッとつぶれて旨みが滲み出す。
丸いこんにゃくを干したたけのこときんぴらにしたのであったり、フライであったり。
小さなえびと、平貝を一口大の大きさにして、細かなパン粉でカラッと揚げたの。
アスパラガスをササッと茹でて、からしマヨネーズと一緒に食べる。
ご飯がすすむ。

小包の中。
田舎のうどんのタレが一緒に入ってて、それを使って蕎麦にする。

うどんのタレで蕎麦を作るというのがなんだか、母と都会のコラボレーションみたいな感じで、ウフッと思う。
生の麺をクツッと茹でて、ジャブジャブ、冷たい水でシャキッとしめてやる。
それをお湯でパパッと放して熱々にして、うどんの出汁をお湯で伸ばしてあっためたのをザザッとかけて、熱いそば。
うどんと一緒に食べなさい…、って但し書きがついてたかき揚げをそっと乗っけて、ふうふう、食べる。
汁代わり。

松山には「そば吉」って言う蕎麦の専門店が昔からある。
四国は基本的にうどん文化の島なのだけど、松山にだけは不思議と蕎麦を食べる習慣がちょこっとあって、その立役者がそば吉という店。
東京の蕎麦や信州の蕎麦とは違った、いりこや昆布をタップリつかった旨みと雑味が共存してる味わい深い出汁で味わう、熱々の蕎麦。
その味わいを思い出し、おなかがあったか…、気持ちよくなる。

最近、昔のことをよく思い出す。
不思議なことに大学以降のことってあんまり思い出さない。
中学校の時。
あるいは高校時代のことを、特にあれこれ思い出す。
そしてそうした思い出のとても甘くてやわらかなとこに、昔、食べたいろんなモノが色鮮やかによみがえってくる。
なつかしい。
そうした時代に戻りたい…、とは思わない。
試験勉強をしなくちゃいけない学校時代には戻りたくない（笑）って、つまらん理由でごめんなさい。

ところで実は…。

高校時代。
堂々、赤点をとった学科が二つあります。
ひとつは物理。
ひとつは化学。
どちらもまるでちんぷんかんぷんで、いまだに一体何を勉強したのかすらをも思い出せない。

たとえば高校時代に戻りたいか？なんて聞かれたら、ボクは即答。
物理と化学の授業とテストがない高校時代なら、戻ってみるのも悪くない。
ボクはたしかに物理的なる法則と化学式に満たされた世界に生きている。
生きてはいるけど、その存在を意識せずにすんでいるというこの幸せが、幸せなコト。
ありがたい。

でもって、動画。
ちとおもしろい。

化学反応。
どの元素とどの元素がくっつくとどうなるのか…、ということをダンスパーティーになぞらえてコミカルにわかり易く説明してて、なんだかたのしい。
高校時代のボクがもし、コレをみてたらひょっとして化学嫌いにはなってなかったかもしれない…、って思ったりした。
どうだろう。

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2009/06/21 (Sun) ダイアリー Trackback() Comment(8)

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サカキさまが赤点？

ちょっと意外です

ワタシは、漢文と古文
これがチンプンカンプンで、もちろん赤点でした

放浪者さん / 2009/06/21(Sun) / URL

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私は数学が…（笑）

私は数学、苦手でしたね～。家庭教師をつけていなかった中学時代に欠点が…。ちなみに私の持論は「小学生レベルの計算ができれば、生活に困らない！」だったりします（笑）

りりこりあさん / 2009/06/21(Sun) / URL

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チンプンカンプン

> 放浪者さん
化学、物理はてんで駄目。
いまだに何を勉強したのかすら思い出せぬ状態です。
漢文もパッとしませんでしたねぇ…、今の生活に必要のありそうな知識に関しては貪欲に食らいついていくのですけれど。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/22(Mon) /

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数学を受験科目に…。

> りりこりあさん
ボクも高校２年までは数学もからきしでした。
すっかり「文系君」を気取っておったのですけれど、高校３年を直前にして転校し、それで社会科のカリキュラムがズタズタになり、受験科目を英語と数学の二つにしぼる、という暴挙にでたのです。
高校３年の半年間はもう毎日、毎日数学の勉強。
よくもまぁ、取り繕えたもの…、って思います。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/22(Mon) /

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サブの人生があったらいいのに

高校までの勉強って、予備知識のみたいなもので。
アンテナに引っかかったものを、大学なり専門学校なり社会なりで追及していくためのサンプラーみたいな。
サンプラーは外れが多くて当然。
あの頃のそう思えれば、もっと有効だったなあ、と思います。

それにしても、お母様の宅配便。
いつお話を伺っても、素敵ですね。

たばきちさん / 2009/06/22(Mon) /

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勉強の盛り合わせ

> たばきちさん
いろんな勉強の盛り合わせ…、サンプラーがまさに学校の勉強。
そう思います。
あの頃はそんな具合には思えなくて、全部食べなきゃいけないとか、ひとつのモノが嫌いだからって、それがきっかけで全部嫌いになったりするようなことがあったような気がします。
学校を卒業してからの勉強が本当の勉強。
がんばらなくちゃ…、ですね。

母には本当に感謝することばかりです。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/22(Mon) /

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母の愛

私のところにもたまに実家から荷物が届きます。
独身の頃『お金が無くてお米を買えなかったんだよね。で、最近やっとお米が買えるようになって、久しぶりにご飯を炊いたらその匂いで幸せ感じたよぉ～』という貧乏自慢を母に聞かせたら、それ以来救援物資を送ってくれるようになりました。
結婚してとりあえず毎日のご飯に困ることは無いですが、それでも時々届く救援物資。
荷物の中に愛も一緒に詰められているんだなぁと思います。

ゆみぞうさん / 2009/06/22(Mon) /

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いつまでも子供

> ゆみぞうさん
いくつになっても、いつまでも子供なんですよね…。
荷物の中には手紙が入ってて、この料理はこうやって食べるんですよ…、って丁寧な但し書き。
もう子供じゃないんだから…、って思いながらも、でもありがたくその但し書きを隅から隅まで読んでいくと、昔のことをいろいろ思い出したりしちゃいます。
無償の愛。
ありがたいですよね。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/23(Tue) /

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