おやつの時間に一旦オフィスをあとにして、ひさしぶりの人に会うため四ツ谷に移動。
フェイスブックでつながっていて、元気なのはわかってた。
共通の友人がかなりいて、けれど互いに直接会うことはなかった人で、何年ぶりでありましょう…、ひさしぶりにあったら互いに頭が白くなっていた(笑)。
近況報告。
情報交換をかねてお茶でも一緒に飲みましょう…、と。
四ツ谷の駅の周りにはチェーンストアのセルフのお店が沢山ある。
けれど一軒。
昭和なお店があってそこ。
「ロン」という店。
コンクリート打ちっ放しの1980年代に大いに流行った建築様式。
椅子にテーブル。
窓枠、ダクトにキッチン設備。
それらすべてがオリジナルというかなり特徴あるお店。
昭和な喫茶店であります。
ロンという名前も英語で書くと「LAWN」となります。
芝生のローン。
お店のオーナーがゴルフが好きで、それでロンというこの名前すら昭和な感じでなんだかウットリ。
お客様も昭和な人たちばっかりで、四ツ谷駅前の便利な場所にあるというのに平成な人は誰もやってこないのですネ。
喫茶店というこの空間がそもそも結界みたいなモノで、 昭和の結界の中にいるのが居心地良かったりするワケです。
何を飲もうかとちょっと迷って、コーヒーフロートに手を出して、アイスクリームと氷が触れ合うシャリシャリしたとこをスプーンですくって味わうと、あぁぁ、おじぃちゃんになっていくのも乙なモノ…、って思ったりする、そんな午後。
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夜は自宅の近所のお店「やきとり道場こだわりやま」という居酒屋にくる。
夜遅くから雨が本降りになるという。
だからあんまり遠くに行きたくはなかったのです。
それでまずは最近、贔屓のお店に行くも日本語が不自由な人ばかりで今日は営業してた。
ちょっと意思の疎通に欠けて、気持ちの悪い思いをしちゃう。
それでウコン茶一杯飲んで、お店を後にすることにした。
どこにしようか…。
小雨の中をブラブラ歩き、目についた店に飛び込んだ。
実はこの店。
去年くらいまで、違う名前の店だった。
知らない間に名前がかわり、このチェーン店に加盟した。
キレイな写真といろんな居酒屋チェーンの売れ筋メニューを上手に配したメニューブックを見るとやっぱりチェーン店。
けれど食器だけは前の店から使い続けたモノを使っているのでしょう。
メニュー写真とは違っているけど、居酒屋然とした食器じゃなくて料理屋的なる食器ばかりで、なんだかいいぞ!って思ってしまう。
酒をたのんで料理をあれこれ。
まずはエイヒレの焼いたのや、ウィンナフライがやってくる。
どちらもキチンとした姿。
なによりウィンナの素揚げの量がタップリで、値段以上を感じてニッコリ。
チェーン店では決まってるはずの接客用語で接客するのを、スッカリあきらめてしまったのでしょう…、やさしい笑顔と普段着言葉で接してくれるオバサン従業員の素人くささがいいな、と思う。
そして焼鳥。
タレ焼きたのんで食べてみたらば、これが独特。
麹をタレに混ぜてるんでしょう。
まるで西京焼きのような、コッテリとした甘さとうま味を強く感じる。
味噌をつけて焼いたような、そんな風合い。
しかも肉がやわらかく、最近、流行りの鶏の持ち味を活かした焼き方とは違っているけどこれはこれにておいしい焼鳥。
お酒も進むし、できればこれでご飯を食べたい。
そんな風に感じる出来栄え。
なによりしばらく食べずにおいて、ちょっと冷めてもおいしく感じる。
たのしくお酒を飲みながら、食べ手のペースに合わせて食事をたのしむ店にはむしろこうした味付け焼鳥が便利でいいか…、とそう思う。
ちょっと変わった名前の串焼きメニューがいくつかあって、その一つ。
肉巻き卵って串焼きたのむ。
大体予想は付いていた。
豚バラ肉で卵をくるんで焼いたモノ。
卵はうずらの卵でしょう…、と。
ところがやってきたのをみると、びっくりします。
うずら卵じゃなくって鶏卵。
茹でた大きな玉子を縦に半分、切り分ける。
それを薄切り豚バラ肉で、クルンと巻いて串に刺す。
一本分で卵一個。
肉の脂がカリッとするまで焼き上げて、そこにソース。
それからマヨネーズをプチュっとかける。
食べるとプチュンと卵の白身が潰れて、味はちょっとたこ焼きみたい。
ムッチリとした黄身の食感。
豚バラ肉の脂とサクッと歯切れる肉のたのしい食感。
予想を裏切るボリューム感と、なにより他に比べるものない独特の味たのしんだ。
決して忙しくないお店。
その分、作業が丁寧で、いろんなコトに手作り感が満たされている。
今日は雨…、だからお店に入ると最初に、入り口脇の傘立てに傘をポンッといれてテーブルにつくワケですね。
するとお店の人が後から、傘をたたんでビニール袋にそっと入れ、テーブル脇まで持ってくる。
酔っ払って他人の傘と間違えぬよう。
必ず自分の傘が手元にあるという、その安心感でお酒が進むという趣向。
良いサービスに違いない…、ってちょっと勉強いたします。
BGMでずっと流れるド演歌までもが、このお店にはあってるような気がして、なんだかほっとする…、昭和な喫茶店に続いて夜は昭和な居酒屋、昭和な日。
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