昼を食べ、次の打ち合わせのため渋谷にいって、そこでちょっと一休み。
ラテを飲みます、ゴチソウラテ。
渋谷の東口。
青山に向かっていく方向の、感覚的には裏口みたいな改札くぐり、テクテクあるく。
原宿の方に向かって歩いて行って、坂道登って突き当たり。
不便な場所です。
しかもまるで目立たぬ、寂しい裏道。
飲食店なんてありそうもない通りに建ってる飲食店なんて入ってなさそうなビルの一階。
そっけないほどシンプルな入り口くぐるとエスプレッソをたのしむための、シンプルにしておおらかな空間が広がっている。
ロサンゼルスな感じといえばいいですか。
エスプレッソがメインのお店のそのほとんどはシアトル的かニューヨーク的。
あるいはイタリア…、つまりシットリとしたカルチャー系のお店が多い。
けれどココ。
スポーティーでストリートっぽい感じのお店で、おやっと最初は意外に思う。
けれどコーヒー自体はデリケートにして見事な出来栄え。
特にラテ。
ふんわかとした泡はまるでベルベットにてコクリと飲むとトロンと喉を撫で回す。
コーヒー豆がそもそも持ってる甘みがシットリ舌に残って、かなり強めに煎られた豆の香ばしくって深い風味が鼻から抜ける、華やかな味にウットリします。
六本木とか表参道にも支店が続々出来はじめている…、手を広げすぎ、凡庸なブランドになってしまわぬようにと願ったりする、オキニイリ。
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それから夜は日本の家庭料理にしました。
「まいどおおきに食堂」というお惣菜をメインに売ってるチェーンストアの1店舗。
長いカウンターの上にショーケースが置かれてて、そこにオカズが並んでる。
好きなオカズを自由にとって、最後にご飯と汁をもらうというシステムで、このスタイルはどこのお店もほぼ同じ。
けれどお店によって会計の仕方が違う。
今日までそれは知らなかった。
勉強でした。
ボクがいつも行ってるお店は、料理をとったら一旦テーブルに料理をもってき、お店の人が小さなレジ端末をもってやってきて計算をする。
一言、ふたこと、計算しているおばさんと会話をたのしむゆとりがあって、しかも支払いは一番最後。
お店をでるときまとめて払う。
ファストフード的じゃなくっていいなとずっと思ってたのだけれど、今日来たこのお店。
長いカウンターの一番端にレジがあって、そこで計算してお金を払う。
まるで会社の社員食堂。
なんだかちょっと味気ない。
おそらく流行っているお店なんでしょう。
後から計算しにいくという、手間がかけられないほどの忙しい店…、場所によってシステムこうして使い分けるのもしょうがないことなのでしょう。
鯖の塩焼き、豆腐のすき煮ときんぴらごぼう。
ご飯に豚汁という組み合わせ…、自分的には量も控え目、おとなしめ!
こうしたお店でオカズを選ぶとき揚げ物って絶対欠かせぬご飯の友達。
そうずっと思ってた。
自分で食事を用意するときも、フライや天ぷら、あるいは唐揚げの類がないと寂しくなっちゃうくらいの「揚げ物好き」さんでした。
けれど最近。
揚げ物なんてなければないでなんとかなるんだというコトに、やっと気づいた。
今日もそう。
温めて食べるように用意されてるオカズのほぼ半分はフライや唐揚げ。
けれどそれらに、不思議と気持ちが向かわなかった。
焼いた魚があればいいモノ。
すき煮の肉の脂で十分。
汁は豚汁。
具材たっぷりで、これもかなりの濃厚味でフライにたよらぬ夜を過ごせる。
なんて大人!と自分を褒めてあげたくなった(笑)。
ただ野菜の料理がやっぱり少ない。
サラダはある。
けれどサラダじゃご飯のオカズにならないのです。
せいぜいきんぴらごぼうやおひたし。
野菜の種類も最小限で、西洋野菜のグリルなんかがあればスゴクたのしい食事になるのになぁ…、って。
まぁ、お客様のほとんどがおじさんたちでございますゆえ、そうした提案は必要とされていないのかもネ。
どうなんだろう。
それにしてもすき煮が甘くてちょっとビックリ…、けれどしらたき、豆腐に玉ねぎに味が容赦なくしみてご飯がおいしく感じる、これはこれでいい工夫。
豚汁に一味をパラッとふりかけて、ちょっと辛めにして食べる。
一日ちょっと食欲があまりでなくてどうしたことか…、と思っていたけど、ちょっとづつお腹がじんわり動き始める。
そうだ、梅干もらって食べよう。
この店のカウンターの一番端っこ。
ご飯をよそってもらうところの片隅に、梅干がおいてあったのですネ。
しかも一個づつの販売。
一個63円という、微妙に高い値段でちょっと気になっていた。
それをもらって、ご飯に乗っける。
なんだかめでたい。
ヨダレがでてくる。
一口ためしに齧ってみると、これがおいしくビックリします。
甘くて酸っぱく、塩が控え目。
これで十分、ご飯がおいしく食べられる。
かなり自信があるのでしょうね…、ご飯をモリモリ食べるためにこうした工夫は粋でたのしくいいんじゃないの…、って思って感心していたら、ボクの隣のおじさんが焼酎お湯割りたのんでそこにこの梅干を落として飲んでた。
なるほどこうした使い方もあるんだねぇ…、って不思議と感心いたします。
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