夜、かつて九州でよくお世話になっていた博多料理のレストラン「酔灯屋」というお店で博多の仕上げをします。
博多で勉強会をするたびに、懇親会をここでするのが常だった。
気持ちのいい店。
宴会料理もキチンと手間をかけて、出来立て料理を用意する。
なによりお店の人の気配りがよくってそれで重宝してた。
だからいつも宴会場。
あるいは個室を使っていて、けれど今日。
カウンターの前でもよろしゅうございますか…、と。
はじめて座るカウンター。
板前さんが立つ厨房の真ん前にあり真正面にはイカや活魚が泳ぐ水槽。
臨場感も満点で、なかなかに良い。
宴会場で食事をしてると、ちょっと上等な居酒屋みたいなお店に思え、けれどこうしてカウンターで料理ができるところを見てると、気軽な割烹料理のお店のように感じる。
なにより板前さんの気配り見事。
例えば、グラスの中の飲み物が少なくなると、お代わりいかがいたしましょうか?とさり気なく、声をかけてくれたりするのにウットリします。
活きたヤリイカの刺身をもらう。
2人で行って、あいにく今日は大きなイカしかございませんで…、と言われるも、いやいや、4人分くらいは平気で食べる大食らいですからと。
それで作ってもらったイカ。
氷をギッシリ敷き詰めた鉢からはみ出すほどのサイズで、身が厚い。
新鮮だった証拠にキラリと透き通ってて、しかも切り身がよじれるように端がピンッと跳ね上がる。
足がビクンと時折跳ねて、耳がペロンとめくれて動く。
イカをおいしく思わぬ人が、この状態を見たらどんな残酷モノって思うだろうか…、って思ってよだれをゴクリと飲み込む。
噛むとピトッと舌にはりつき、奥歯にからむ肉感的なる歯ごたえ、食感。
ゴリッと硬く、けれどそれがトロリと粘る。
甘くて、ユックリそれがうま味に変わってく。
甘い刺身醤油をつけると、甘みとうま味が一層引き立ち、塩を加えて練ったワサビをつけるとイカ独特の香りがビリッと立ち上がる。
切り身になった胴体部分を刺身で全部食べ終えて、残った足と耳の部分を天ぷらにして下さいな…、と揚げてもらった天ぷらの、これまた甘くておいしいコトに身悶えしながら焼酎を呑む。
気配り上手な板前さんが「今日は大きなイカしかご用意できなくて、申し訳ありませんでした」って言うのがウレシクて、いえいえ、イカを堪能いたしましたとニッコリします。
ねだり上手の従業員がいい従業員と育てるお店が多い中、お客様の懐具合を考えながら働くこういう人がいる店、ステキだなぁ…、って思ったりする。
それから揚げ物、2つたのんだ。
ひとつはゴボウにすり身をつけて揚げた、歯ごたえたのしい変わりさつま揚げ。
エビのすり身に叩いたレンコン、それから擦ったレンコンまぜて粘りとゴツゴツした歯ごたえに、プチュンと爆ぜるエビの食感同時にたのしむここの名物。
タルタルソースをタップリのせて、ハフっと食べて気持ちもお腹も温める。
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一晩あけて、今日はこれから仕事で九州を南進する日…、ホテルで朝の腹ごしらえを、今日は和食でたのしんだ。
今時、ホテルで朝食レストランを二軒以上も用意するホテルは少ない。
大抵コーヒーショップで和洋食のバフェを提供することでお茶を濁すコトがほとんど…、でもやっぱり、和朝食は和食堂で食べたいモノ。
日本の朝には日本の雰囲気、装いがやっぱりウレシク感じるものです。
だからなんだか今朝はたのしい…、炊きたてご飯に焼き茄子の汁、出汁巻き玉子に焼鮭、焼き海苔、炊合せ、博多名物の明太子がつき、他に何が必要だろうと思えど答えが見つからぬほどの納得の朝。
さてさてこれから出発しましょう、今日の夜は山奥の宿、更新しばしお休みというコトになるやもしれませぬ。
ところで、ちょっと笑っちゃうキャンペーンのフィルムを一本。
カナダのトロントで行われた脱毛ワックス「Fuzz Wax Bar」の屋外キャンペーンで、裸の男性モデルが「pull(引っ張って)」と書かれた紙を体中に貼って歩くってモノ。
紙には脱毛ワックスが塗ってあって剥がされるたびにかなりの音と同時にモデルくんの悲鳴が笑いを誘う仕組みで、「From Bear Arms to Bare Arms.」(熊=ベアーからつるつる=ベアーへ)ってキャッチコピーも気が効いている。
しかも割引クーポンになっているってモノ。
日本ではレーザー脱毛が主流だけれど、白人の明るい色の体毛にはレーザーが反応しないので、いまだに欧米ではワックス脱毛が主流なんだそうであります。
うつくしくなるって痛みを伴うコトなんだってコトでござろう、レッツラゴ。
[2回]
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