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2024/11/26 (Tue)
ローズベーカリー
気になっていたお店に移動。
「
ローズベーカリー
」って丸の内に一ヶ月前ほどにできたばかりのカフェレストラン。
場所は丸の内の「マイプラザ」って言うビルの中にできたコムデギャルソンのショップの中。
フランス・パリに一号店ができたのが今から10年ほど前の2002年。
英国人のオーナーの名前が「ローズ・カラリーニ」。
彼女が考える、有機野菜や有機栽培の穀物を使って作る料理やお菓子を売り物にしたお店で現在、パリに3店、ロンドン、ソウルに1店舗づつ。
そして今回、この丸の内に1店舗。
そのコンセプトを目で見てわかるように…、というコトなのでしょう。
お店の真ん中にまるでステージのように設えられたキッチンがあり、そのカウンターの回りにズラッと野菜が並ぶ。
それを使って作られたケーキやサラダ、キッシュやフルーツコンポート。
色鮮やかな料理がキッチンの前にキレイに陳列される。
お菓子も料理も同格にあつかいましょうって感じにみえてちょっと新鮮。
それにしてもお店の割に大きなキッチン。
たった30席ほどのレストランのためにお店の半分以上が厨房で、しかも最新にして高価な機材が並んでる。
そこだけみればまるで科学実験場。
なのに足元をみれば土にまみれた野菜が並んでて、そのコントラストをオモシロイと思うのか、それともアンバランスと感じるのかでお店のイメージが随分変わる。
そもそも高価な洋服に囲まれながらする食事。
気持ちの落とし所をみつけるまでに、いささか少々、難儀する。
それにしてもなんでコムデギャルソンのお店の中にこんなレストランができたのか?
不思議の理由は、このローズベーカリーのオーナーが、コムデギャルソンの川久保玲氏の義理の妹。
だから日本進出に当たって場所を提供し、従業員の制服も彼女のデザイン。
そうじゃなかったら、こんな場所にこんなお店が急に出来たりしないはず。
お店の椅子やテーブルは、飾り気がなくけれど質感上等で、高輪あたりのマンションのモデルルームにあるとヨサゲなLOHASな感じ(笑)。
ケーキを食べます。
キャロットケーキ。
ここのケーキはどれも飾り気があんまりなくて、パティシエが作るケーキじゃない…、って一目でわかる。
お料理上手な奥さん的。
あるいは料理研究家が作る料理のような風合い。
ザックリしてて、色で言うなら黄色や茶色。
レモンタルトやクランブル。
パウンドケーキにクランベリーパイ。
それからスコーンとまるで英国、カントリーサイド的なるイメージ。
中でも一番素朴に見えて、けれど主張の激しい姿をしていたケーキがキャロットケーキ。
それでたのんだ。
ボッソリとしたケーキの生地。
フォークを当てるとボロッと崩れる。
空気をタップリ含んだ生地の中にはタップリ細切りニンジン。
胚芽の粒々。
それにナッツのコツコツとした食感が、口の中でかなり散らかり、砕けて潰れる。
かなり強めの甘味を感じて、けれど自然な甘味がササッとあとをひかずに消えていく。
その天辺に頂いた、真っ白な雪のようなモノはチーズ。
酸味がスキッと上品で、バッサリとしたケーキをまとめてネットリさせる。
おやつというより上等な、朝ご飯のような味わい…、いい感じ。
お店のスタッフもかなり多め。
厨房の中に5人いて、サービススタッフが3人ほど。
それに管理職っぽいスタッフまでいて、どうやって、この店、利益を上げてるんだろうって心配になる。
この店らしいにこやか系で自然な明るいふるまいのサービススタッフもいはするけれど、半分以上がむつかしい顔をしながら働いている。
実はこの店。
ロイヤルホストをやっているロイヤルホールディングスの子会社が運営している。
だからなんでしょう…。
几帳面でチェーンストア的マネジメントが大好きな人が隠れてこそこそしてる(笑)。
しかもこの店を1年以内に3店舗までつくるんだという。
そして野菜や穀物を使ったメニューのノウハウを勉強しながら、グループ内の他のレストランのメニュー開発に活かすんだとも…。
最終的に10店から15店くらいのローズベーカリーを作る計画もあるようで、本家のフランスにも3つしかないというのになんたる暴挙。
もしかしたらばそのうちロイヤルホストにローズさんプロデュースの何かが並んでしまうとしたら、なんだかかなり哀しいなぁ…、って思ったりした。
野に咲く花は野にある方がうつくしい。
ワザワザ刈り取り、温室に入れ促成栽培でたくさん作ってもしょうがないのに…、って思いながら紅茶を飲みます。
アールグレイ。
フランスの今的ブームに則って鉄瓶でくる。
オシャレだね…、って言いながら、ロイヤルホストが今のとこ真似できるのは鉄瓶紅茶くらいじゃないってちと笑う。
それにしても中には三角のティーバッグ。
にもかかわらず、それを取り出し置いとくお皿も工夫もないものだから、どんどんお茶が渋くなる。
チェーンストアがこんなお店にのりだすからでしょう…、スーツを召した大手企業の開発スタッフ風な人たちがお客様として紛れ込んでる。
食事をしたりお茶を飲んだりしてる分にはまだましで、中には部下をひきつれた襟足刈り上げ七三分けのオジサンがふんぞり返ってやってきて、店の様子をみただけで「さすが東京だね」っていいつつお店をあとにした。
一目でわかるグループ系の人たちで、それで多分、レポート書いて出すんでしょう。
お店自身に罪はない。
今この瞬間の一番オシャレなパリを気軽にたのしめる、ステキな店でボクは好き。
けれどコレがビジネスになる。
そう思ったらかなり切なく、なやましい。
ちなみに今年中にできるお店は吉祥寺、そして銀座になるらしい。
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2011/03/04 (Fri)
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なる・・・
なるほど。
私は、欧州の高級店2軒(たしかマルニとゴルチエ)が
退去した後をぶち抜きで借りるなんて、
(そのうえ仲通りの旧店舗もそのまま維持して)
コムデギャルソンすごいなぁと思っていたのです。
カフェのほうに大きな会社がついているのなら、
なんとなくわかる気が・・・。
ローズカフェ、一度ゆっくりしてみたいのですが、
何しろすぐ横が私にとって魔窟・・・。
入ったら手ぶらで出てこられないコムデギャルソンなので(笑)。
お茶するとしたら、まずお洋服のほうの店員さんにご挨拶して、
うっかり(というか確信犯的に)散財して、
じゃ、あとはのんびり・・・という段取りを踏まないと、
落ち着いてお茶できなさそうです。
ううう。
tonamiさん / 2011/03/05(Sat) /
編集
吉祥寺
吉祥寺は食べ物屋さんの勝負どころですかぁ(>_<)
昔(25~10年前)はもっと個人経営のお店が多くて、個性的だったのに、今はいくたびに、上っ面だけのおしゃれな街になってしまってる気がします。
でも、魅力的でみんな目指してくるんですよね。
なかだんさん / 2011/03/05(Sat) /
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ほぉ~
月曜日のランチに行こうと思ったのです、このお店。
残念ながら雪まじりの雨で次回のお楽しみにし、新丸ビルにいってしまいましたが・・・
コムデギャルソンとロイヤルホスト、ちょっと結びつきません(笑)。
>お店自身に罪はない。
日本に来たら残念な感じ・・・にならないで欲しいですね。
それにしても吉祥寺・・・
ある程度のスペースがないとこのゆったりした感じは出せないと思うのですが、
吉祥寺にそんなスペースあったかなぁ、と思います。
あーたさん / 2011/03/05(Sat) /
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ロイヤルホスト
昔々、初めてロイヤルホストに行ったのは福岡・大濠公園のお店でした。
デパートの外商にいた、お洒落でモダンな大叔父が「ステキなお店に行こうね」と、連れて行ってくれたのがロイヤルホスト。
確かに都内のホテルのコーヒーハウスの雰囲気で、小学生の私には大人な味わいでうれしかったのを覚えています。
ロイヤルホストには、あの頃のような海外のホテルのコーヒーハウスのような、スポーツジャケットを着た紳士がしっくりくるような、路線を貫いてほしいなあと 個人的には思います。
お洒落なお店は好きだけれど、ティーバッグの紅茶なんてプリンスホテルじゃあるまいし・・・って思いますね。
どうせお洒落なら、とことんお洒落にステキに行っていただきたいなあと思います・・・。
ビジネスは大きくすることが最高のことなのかな?もっと違う最高もあるのかも・・・そんなことを思いました。
コムデギャルソンなんて、20歳以降入ったこともない(笑)、元カラス族の私にはなんだかなつかしい気持ちになりました。
ねえねえさん / 2011/03/05(Sat) /
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たしかに
> tonamiさん
この日も、おしゃれな外人さんが食事をしながら何度もお店と客席の間を行ったり来たりしながらなんだかそわそわ。
とうとう、デザートが提供されたときにたまらずベルトを買って戻ってきたくらい、コムデギャルソン好きさんにはかなり危険な場所でしょうね。
サカキシンイチロウさん / 2011/03/05(Sat) /
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がんばってほしい店
> あーたさん
こうした気取らぬ、しかもシッカリ背筋の伸びたお店にはがんばってほしいと思います。
そのためにも、このお店を必要とする人たちの気持ちを早く分かって欲しい…、そんなふうにも感じました。
吉祥寺って、今注目の場所で改築された駅ビルもかなりの勢いがあるのだそうです。
物件を間違えず、少々のコストをモノともしない冒険心が果たしてこれからも発揮されるのか。
興味津々でありますね。
サカキシンイチロウさん / 2011/03/05(Sat) /
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博多のロイヤル
> ねえねえさん
関東にいると、どうしてもファミレスのロイヤルホストって感じになっちゃいますけど、博多に行くと、ロイヤルという会社には独特の雰囲気、歴史を感じます。
専門店をシッカリと運営する、お行儀の良い社風。
コムデギャルソンとはかなり違った社風なのになぁ…、ってかなり意外に感じます。
一時期、ボクもコムデギャルソンのジャケットにハマったコトがあるのですが、はてさて、今、ピッタリのサイズがあるやなしや。
試着する勇気がございません(笑)。
サカキシンイチロウさん / 2011/03/05(Sat) /
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吉祥寺
> なかだんさん
吉祥寺という街は、ギッシリ感がある、サービス業や小売業にとっては一度は挑戦してみたい場所なのだ、と言われます。
独立した商圏で、比較的均一な市場にみえるのでテストマーケティングするのにもいいのでしょうね。
でもご指摘のとおり、かつては個性的なお店が多かったのに最近、小さな新宿みたいな感じになっちゃってるのが勿体無いなぁ…、っても思います。
サカキシンイチロウさん / 2011/03/05(Sat) /
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複雑な会社
ここの「ケーキ」全種類って4種類だったかな、200gずつ買って。頂いたら、「消え方」がステキでしたね、すうっと味、香りが消えて次に一口を邪魔しないそして胃も腸も疲れない。お料理は文句なしに口に合いました。日本の丸の内族はお金持ちなんでしょうね、あの値段で満腹にならない。大久保玲さんでしたか、ローズさんと親戚だそうです、厳格な現場管理者だそうで、そこのところは江頭さんと波長が合う。会社の複雑な事情が現場の複雑な表現になってはいますが、2,3店舗目で真面目に答えを出してくれるのではと期待しています。
ジッサさん / 2011/03/05(Sat) /
編集
ファウンダー
> ジッサさん
創業者と呼ばれる人は、業界が変わっても厳格な現場主義者であることが多いのでしょうね。
ただローズさんとロイヤルさんと、そしてコムデギャルソンさんがどこまでずっと一緒でいられるのか。
あるいはいるつもりなのか。
そしているべきなのか。
そのあたりの結論をまずはださなくちゃいけないんじゃないかとボクは思いました。
サカキシンイチロウさん / 2011/03/05(Sat) /
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