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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    串木野という町…、まぐろの町で、そこの町おこしの郷土料理として有名になった料理が「まぐろラーメン」。
    その仕掛け人と言われる人が、ラーメンだけじゃ、街の人たちに申し訳ないと10年以上前に作ったとんかつの店。

    c49ac7a7.jpgサービス精神旺盛な人。
    だからただのとんかつ屋じゃなく、地域の人が自然に集まる店にしようかと、お店の入り口の脇の空き地に小屋を作った。
    かっこ良く言えばウェイティングルーム。
    囲炉裏があって、ポットの中にはお茶が入ってて、季節になると軒下に柿が吊るしてあったりとなんだか峠の茶屋のようなのんびりとした雰囲気の場所。
    たまにおばぁちゃんたちが、家から持ってきたお菓子を広げておしゃべりしてたりする鷹揚。
    街の人に喜んでもらって、初めての自分の店が繁盛できるんだって。
    そうしてやさしい考え方が支持されてでしょう。
    繁盛を継続させるのがむつかしい、今の時代にあってずっと繁盛してる。

    お陰さまで、あと数年で借金が全部なくなるんです…、と。

    借金がたくさんあったときには、仕事に必死になって家族のコトがおろそかだった。
    何のために仕事をしているんだろう?
    誰のための苦労なんだろう…、ってずっと悔しく思っていたけど、やっとこれから「家族のために働くことができるんだ」とそう思ったら、気持ちが晴れ晴れしてきますって。

    今、日本の飲食店の人たちが、心から思っているコトがこうしたコトではないか。
    誰のための苦労なんだろう。
    家賃を払う仕事だったり、借金返す労働だったり、それじゃぁ、まるで仕事の奴隷と同じこと。
    なんとかして。
    なんとかちょっと工夫して、自分のために働く環境。
    自分が大切にしている人や家族のために、汗を流して報われる、そんな日本の飲食業を作るためボクはこれからガンバルだ…、と勇気をもらった、そんな店。

    uws.jpg車でビュビュンと今度は東に向かって移動。
    都城に最近できた「うを佐」という店に顔を出す。

    もともと靴のディスカウントショップがあった建物。
    それを安く手にいれて、最小限の改装をして飲食店にしたお店。
    最小限と言っても決して粗末じゃない。
    厨房なんかビックリするほどシッカリしてるし、テーブル席もユッタリ、とても座り心地いい。
    宴会用の座敷や個室も用意されてて、普通に食事をするにはまるで差し支えない。
    けれど天井。
    あるいは床は機能性を損なわぬ程度にコストを抑えてて、だから普通の飲食店を新規につくるコストの半分くらいで出来てる。

    料理に自信があったから。
    おいしい料理を、どこより安く提供できる体質を手にするためにと、思い切ってムダを省いた店を作った。
    開店するまで、かなりビクビクしたそうです。
    こんなお店に人はやってきてくれるのか?
    けれどそんな心配は、まるで杞憂の大成功。
    理由はなにより、「おいしく安い」。
    それに尽きる、見事な料理。

    faa86750.jpgもともと本格的な寿司屋が経営母体。
    だから寿司は一流です。

    小さめのシャリ。
    細長く、女性の口にもやさしいスルッとした姿形に握った寿司が、10貫ならんでそれに赤だし、茶碗蒸しがつきなんと980円。
    どう考えても1000円代の半ばくらいの商品力で、なによりネタの鮮度が抜群。
    家賃や借入金の返済に普通のお店がかける分を節約できた分だけお客様に還元しているだけなのですよ…、と。

    サラッと言うけど、そうしたコトはなかなかできない。
    経営体質を軽くするだけではなくて、厨房の中の仕組みや仕入れ。
    それにサービスの仕方までもを、シッカリ作り上げていかなきゃ、アイディア倒れになっちゃうのです。

    実際、ここも開店当初は思った以上に忙しく厨房機器の並べ替えだとかメニューの入れ替えをなんどかやって、それで今に至るといいます。
    寿司がおいしいだけでなく、それと一緒に天ぷら、サラダや茶碗蒸し。
    いろんな料理がひとつのお膳にズラッと並んでやってくる。
    これぞ和食って感じでたのしい…、老若男女に受け入れられる、地方都市には便利でしかもやさしい配慮。

    a20cce85.jpg寿司以外にもいろんな料理が揃ってて、とんかつ、シャブシャブ。
    食べたいものがほとんど用意されてるところも、なかなかステキ。
    しかも一般家庭の厨房で作るコトがむつかしい非日常的なるオゴチソウが充実してる。

    例えば釜飯。
    独特の焚き方で半分くらいまで熱をくわえてそれからしばらく休ませて、味をお米に吸い込ませ、注文受けて最終仕上げをするという手間のかかった調理法。
    ご飯ツヤツヤ。
    おこげもおいしい。
    五目に鯛、あるいは鮭といくらの親子と具材豊富で、けれど最近、グイグイ人気が出てるのがウナギの釜飯。
    それでとって食べてみたらば、たしかにおいしい。
    九州独特の甘いタレ。
    それとウナギとご飯とおこげ。
    これで十分、完成された一品料理でけれどそれにやっぱりあれこれ料理がついてやってくる。
    近所にあるといいだろうなぁ…、って心底思う、感激す。

    しかもこの店、経営しているのがまだ20代の後半の青年経営者なのですね。
    過去の飲食店のこだわりや、こんなコトをしちゃ恥ずかしいって既成概念に頓着しない若い人だから、思い切ったコトができたというコト…、なのでしょう。
    若い人たちの正しいやる気は、こんなにステキで迫力がある。
    そう思ったら、日本の外食産業の未来は決して真っ暗じゃない…、真っ暗だって思う気持ちがただでさえ勢いのない外食産業の息の根止める元凶なんだって思ったりした。
    オジサンもこれから笑顔でがんばらなくちゃ…、と勇気をもらった、そんな旅。
     

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    はいったのが

    みそのさん

    とても

    おいしくて

    接客もすてきだったので

    わ~いと

    おもったのでありました

    どこかで

    つながってる

    ふたりで

    ニコニコ
    ネコスタさん / 2011/11/18(Fri) / URL
    隣のお店も
    > ネコスタさん
    駅を挟んだ隣にあるハンバーグ屋さんも同じ方の経営で、なかなかおいしゅうございます!
    つながっているっていう感覚。
    いいですよね。
    ますますつながり。
    深く、強くなっていくように感じます。
    サカキシンイチロウさん / 2011/11/18(Fri) /
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