サカキノホトンブログドトールドッグ・ジャーマンドッグ

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ドトールドッグ・ジャーマンドッグ

ドトールコーヒーで朝を呼ぶ。

ブレンドコーヒー。
ドトールコーヒーという場所とつきあうようになってもしかしたら初めてブレンドコーヒーというものを、ココで飲んだのが今日かもしれない。
ここでは「非コーヒー的」なる冷たい飲み物をコクッとやって、リフレッシュする場所…、とずっと思っていたから。
チェーンストアで普通のコーヒーを飲むのだったら、お替わり自由だったかつてのファミリーレストランに行った方が経済的で、だからここではもっぱらアレンジドリンクばかり。
けれど今朝。
お店に入って注文をするレジ前に立ち、一番最初に目に飛び込んできたのがカップウォーマー。
熱いお湯を溜めた小さなお風呂のような容器に、洗い上がったばかりのカップをそっと沈めて温めている、つまり昔から喫茶店がやっていたその方法を今もキチンと守ってる。
お湯につけられた陶器のカップは熱さが持続するのであります。
当然、お湯の温度以上にならず絶えず適温。
温まったカップをそっと引き上げると、布で拭き取ることもなく自分の熱さでみるみるうちに乾いてく。
そのやわらかにコーヒー注いで、さぁ、どうぞ…、というそれを味わいたくなって。
それでブレンドコーヒーにした。

一緒にジャーマンドッグをたのむ。

日本のファストフードで一番最初に真面目にホットドッグを扱ったのがこのお店。
最初はビックリしましたもん。
ちょっとソフトなバゲット風の、歯ごたえたしかなパンのおいしさ。
お店の中にグリラーがあって、その上をグルグル転がりながら焼き上がっていく、パキっと前歯にたのしいソーセージ。
ピリっと辛味と酸味が見事な粒マスタード。
最小限の組み合わせにて、ほぼ完璧なおいしさにそれまでの、決して専門料理になれないスナックフーズの代表のようなホットドッグのイメージ壊滅。
ワザワザ食べにいく価値のあるオリジナリティのある商品にかなりハマった。
何度かのリニューアルを経て、今ではパンもソーセージも歯ごたえやさしい今の日本好みになりはした…、けれど。
それでもやっぱり懐かしい味。
オキニイリ。
今日のこの子は見事に胸はるソーセージにて、柏手打ちつつほおばった。

アメリカ的では決してない、ソーセージを味わうというよりパンをたのしむ独特感。
日本人が大好きな「調理パン」の出来立てのモノ…、みたいな見事な落としどころがこのホットドッグのいいところ。

ホットドッグにブレンドコーヒー。
一緒に食べると、たしかに正しい組み合わせ。
アメリカ的なるホットドッグはコーラやビール。
つまり発砲系の飲み物との相性が良い。
けれどこれ。
噛みしめる感がとても強くて、だからゴクゴク飲めるものより、そっと、口を潤すような熱くてビターな飲み物が合うように思う…、おもしろい。

コーヒーカップの飲み物が減って目につく、カップの模様。
目を凝らしてみればこれは模様じゃなくて、陶器にはなからついてる溝。
ここまでコーヒーを注ぎなさい…、って適量示す目印でしょう。
喫茶店ならせぬ工夫。
ああ、やっぱりここはチェーン店。
ちょっと心が冷えはするけど、お客様をたのしませるのとおんなじくらい、利益を出して働く人がしあわせになる。
それも飲食店のとても大切な側面である。
そう思いましょう、腑に落とそう。
仕事にいきます、ニッコリと。

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