サカキノホトンブログ深川なそば、ケンタッキー

S	M	T	W	T	F	S
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30

深川なそば、ケンタッキー

小諸そばが先週から季節のそばをやっている。

先週の暑い午後。
移動中の街角でたまたま通り過ぎたお店のひとつの店頭に、のぼりを見つけて、ああ、こなきゃ…、って思っていました。
そして今朝。
ようようきました。
見つけたあの日とうって変わって涼しい朝。
待ち行く人はみなジャケットを着て、傘を小脇に小走りに行く。
季節の蕎麦をいただくにしては、ちょっと調子っぱずれになりそな天候なれど、早速「それ」をいただきます。

冷やし深川そば！なるこれ。

東京下町の郷土食、深川丼にあやかった商品…、なのでしょう。
おもしろい。

江戸前のあさりの剥き身を味噌出汁で煮て、それをご飯にぶっかけて喰らう…、という漁師料理のような丼。
彼の地ではあまりに日常的で、だから「料理屋なんかじゃ出せない料理」と思われていた。
むしろアサリの剥き身をご飯に入れて炊き込んだ「深川飯」の方が手がかかってて名物性が強いんじゃない？…、ってずっと思われていたのだけれどここ５年ほどでありましょうか。
手のかからない素朴で旨い料理の方が、料理屋然としたものよりも人の興味を引くようになり、それで一躍、話題となった。
そのぶっかけ飯にあやかって、冷たいそばにとろろとアオサ。
そこにお揚げと一緒に煮込んだアサリをどっさり。
グルングルンとかきまぜて、ズルズルすすればアサリの歯ごたえがズッシリ奥歯に、とてもたのしい夏のそば。

結構いけるネ…、って感心しながらたぐっていたら、かなりの人がこれをたのんでいるのにびっくり。
決して安い商品じゃない。
けれど二人に一人くらいの割合で、冷たいあさりのそばをください…、って。
そば屋さんで「揚げ物以外の具材」っていうのが珍しいってこともある。
疲れた肝臓に元気をくれそなイメージもあり、なにより「深川」って言葉がなんだかおいしそう。
こりゃいい商品…、って思ったりする。

一緒にお稲荷。

甘辛く煮たお揚げを几帳面に長方形にたたんだ形。
関東風のお稲荷さんです。
四国から東京目指してやってきて、そこで出会った具も何もない質素なこれに、ボクはちょっと度肝抜かれる。
四国のお稲荷さんはにんじん、ごぼうや甘辛く煮たしいたけを刻んだものがタップリ入った、ただそれだけでおなかも気持ちも満足できるモノでしたから、これは何かの間違いだろう…、と。
それからもひとつ、かんぴょう巻き。
田舎でかんぴょうといえば太巻きの中の具のひとつであり、それしか使わぬ巻物がある。
なんて不思議なとこなんだ…、って、そう思ったのが３０年も前。
けれど今では、この潔さもいいんじゃない…、って思えたりする。
おなか一杯にするのではない。
ちょっと寂しい口に何かを放り込んでやる「おしのぎ」っていうおもてなし。
そんな小粋もまたいいなぁ…、って、今では思う、おじさんになる。

ほどよき程度のおなかの具合で表にでたら、数軒隣りのＫＦＣで、朝の新商品の垂れ幕をみる。
ホットドッグを始めたという。
おやおや、マクドナルドがはじめた途端、ホットドッグがこの街中にあふれ始めているようですな…。
試してみます。

ホットドッグ専用のパッケージやバッグがあるわけでなく、ツイスター用のペーパーラップに包まれてくる、急場しのぎ感がちと切ないネ。
たっぷりレタスにサルサソースというのが他のチェーンストアにはない付加価値で、とはいえ肝心のソーセージ部分に肉汁感がまるでない。
これは残念。
勿体無い。

いまんとこ、ファストフードチェーンのホットドッグにワタクシ的なるランクをつけるとするならば、多分、この順。
モス＞タリーズ＞フレッシュネスにマクドナルド。
ドトールコーヒー＞このケンタッキーとなるのかなぁ…。
それにしても、かつてスタバで売っていたあのホットドッグがなつかしい。
リニューアル前のオリジナル。
もう食べられぬ、と思うとますます、なつかしい。

ちょっと食べすぎ。
一駅歩く。

[0回]

2009/06/08 (Mon) FF・デリ Trackback() Comment(6)

■ この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード

■ コメント一覧

無題

スタバのホットドッグ、本当に美味しかったですよね。なんで復活しないのか理由がわかりません(汗)
不健康かもしれませんが、かんだ瞬間に肉汁がでるようなホットドッグ、なかなかないですね。
タリーズのホットドッグは試していないので是非食べてみようと思います。

あっくんさん / 2009/06/08(Mon) /

編集

ぜひ、ぜひ

> あっくんさん
本当にスタバのホットドッグ。
それもリニューアル前のオリジナルのモノのあのおいしさは、もうファストフードを超えちゃったよなぁ…、って思いましたよね。
復活しないかなぁ…。
あれを復活させると、スタバはコーヒー屋さんじゃなくってホットドッグ屋さんになっちゃうかもしれない、だから売るのをやめちゃったのかなぁ…、なんて勘ぐらせたりするほどのあれ。
ああ、食べたいなぁ…。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/08(Mon) /

編集

無題

来週の弊社の「日本学習」課程では
「Ｆ．Ｆｏｏｄで熱狗（ホットドッグが流行ってる！」にしました、情報ありがとうございました。

ジッサさん / 2009/06/08(Mon) /

編集

確実な流行と思います。

> ジッサさん
確実にホットドッグははやっていると断言できます。
ハンバーガーという「安くしか売れぬ料理」を売っていてもしょうがない。
サンドイッチのように手間ばかりかかってしまう料理はなおさらオペレーションにはのりづらい。
そこでホットドッグ。
まだ誰も安売りをしていないこの聖地にみんなが寄ってたかってやってくる。
とはいえ、ネイサンズのようなホットドッグ専門店は駄目だったのですけれどね。
なんとも複雑です。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/08(Mon) /

編集

ドトールの。

ドトールの初期のホットドッグ、あれが懐かしいです。サカキさんも少し前の記事に書かれていましたよね。あのパンの、フランスパンになりそこねたような表面がよくて。その後どんどんグルメ系になるにつれて足が遠のきました。
ホットドッグ、流行ってるんですねぇ。娘が『誕生日の朝ゴハンはホットドッグにして」と唐突に言い始めたんですが、どこかでポップでも見たのかな。

ryoko*さん / 2009/06/08(Mon) /

編集

たしかにドトール

> ryoko*さん
たしかに初期のドトールコーヒーのホットドッグ。
あれはおいしかった。
お店のカウンターの中にソーセージをグルグルまわしながらグリルするマシンが置かれてて、とてもシンプルなのに、ソーセージとパンだけで十分おいしかったのを思い出します。
こうした素朴な料理は、おいしくしない努力も必要なのかなぁ…、って思いますね。

お誕生日のホットドッグパーティー。
いろんな具材をタップリ準備して、みんなで作ってお祝いするのってステキですね。

サカキシンイチロウさん / 2009/06/08(Mon) /

編集

■ この記事のトラックバック

この記事にトラックバックする：

サカキノホトンブログ

[PR]

深川なそば、ケンタッキー