朝を少々、せわしなく表参道のラヴァッツァで、エスプレッソをコクリと煽る。
この界隈にはスタバの大型店舗がある。
気持ちよい店ではあるけど、隠れ家風で待ち合わせにはちと不適。
ここは表参道沿いにあって便利で、そのくせ決して混んでない。
だから待ち合わせなんかにピッタリ。
早朝、人と合うコトがありそれでココ。
ラヴァッツァといえば、トリノ生まれでイタリアに行くとバールやカフェで出されるエスプレッソの代表的なブランドのひとつ。
イタリア以外でも例えばフォーシーズンズホテルのコーヒーなんかは、このラヴァッツァのコーヒーだったりするのですネ。
同じイタリアのコーヒーブランドのイリーは真っ赤なロゴ使い。
ココは青色。
ラヴァッツァブルーとでも言いますか。
目に沁みるようなここの青色のロゴを見ると、ゴクリと思わず喉がなっちゃう。
赤いロゴのエスプレッソに比べてココのは、苦味が穏やか。
酸味もあまりなくって、甘みもスキッとサッパリしてる。
味をたのしむタイプじゃなくて、香りや風味をたのしむように出来ている。
イリーのコーヒーは砂糖をタップリいれて飲みたくなるコッテリ味。
ココのはそのまま…、マキアートにしてコクリと飲んだ。
そういえば、昔、西麻布の外苑通りが地中海通りと呼ばれていた頃、ラヴァッツァっていうイタリアンレストランが一軒あった。
昼も夜も、そして深夜もフラッと気軽にやってきて、まるで大人のファミレスみたいな使い勝手のいい店だった。
今はもうない。
けれど、今こそ、ああしたお店があったらいいのに…、って思いだすとなんだかとても切なくなっちゃう、ナツカシイ。
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今日はこれから出張で羽田に向かう途中で遅めの朝をかねて小腹をみたしましょう…と。
それでC&Cにやってくる。
いつもはポークカレーを食べる。
朝にときおり、コロッケ一個を足してもらって食べる程度で、なぜならココはルーがおいしい。
肉や玉ねぎ。
具材がトロンとほぼ完全にルーと一体化しているなめらか。
そのなめらかを邪魔するものは、あんまりまじっていてほしくなく、だから大抵、ポークカレー。
けれど今日。
なんだか気になる料理が目につき、それをたのんでみることにした。
ジャーマンカレー。
この店で現在、一番高価な商品。
他にハンバーグだとかトンカツだとか一目で贅沢とわかる具材のカレーがあるのにこれだけ突出して高い。
たしかにソーセージが3本トッピングされているから…、あるいはこれだけ揚げ物系ではない具材だから…。
いろんな理由を考えはする…、けれどどれも決め手にかけてそれでたのんでみたらばなるほど、手間がかかっているのですね。
お皿にご飯を盛りこんで、ご飯の上にボイルソーセージ。
ルーを周りにかけまわしスイートコーンをちらし、粉ふきいも状の茹でたポテトをポツリポツリと置いて最後に胡椒をミルでガリッと砕いて風味をつけてやる。
調理人ひとりの両手をしばらく独占するレシピ。
いただきます…、と食べるとこれまた結構、おいしい。
ルーのトロンとなめらかなのに、スイートコーンがプチプチ混じって食感たのしい。
芋とルーを一緒に食べると、トロトロ、芋が崩れてルート一緒になってご飯いらずのおいしさになる。
ご飯と一緒に食べるカレーは、ご飯をおいしくさせる脇役。
ところがじゃがいも。
カレーと一緒に食べるととろけて、カレーと渾然一体となり、カレーを主役のままでおいしくしてくれる。
ルーの辛味がおだやかになり、芋の甘みがやさしくくわわる。
すると辛味がうま味にかわりそれまであまり気付かなかった自然な酸味や味をキリッとひきしめる焦げた脂の渋味を感じる…、オモシロイ。
ご飯はソーセージをおかずに食べる。
カレー風味の茹でじゃがいもと、ソーセージご飯という2種類の異なる料理をひと皿にもり、かわるがわる食べてるみたいなそんな感覚。
プチュンと肉汁ほとばしる、茹でソーセージもまたゴチソウ。
ポークカレーを半分くらいも食べたらそこに福神漬け混ぜて具材のかわりにしたてる。
それがここ最近のボク的ブーム。
パリパリとした根菜類の食感が、ルーと混じるとカリッとまるで具材のようになるのがたのしい。
けれど今日のジャーマンカレー。
茹でじゃがいもの存在感がたのしく見事で、それ以外の味の変化を必要とせぬ…、だから福神漬けは使わずにらっきょうを薬味にして食べる。
甘酸っぱくてコリっと硬く、しかも苦味を帯びた風味が一個クチュんと食べるごと、鼻から目へと刺激となって抜けていく…、ほどよく満足、さて移動。
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