サカキノホトンブログ空虚なゴチソウ

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空虚なゴチソウ

打ち合わせついでに、スタバで甘いモノ。
ラズベリーデニッシュをためして食べる。

バラの花のような姿形のペストリー。
真ん中にラズベリージャム。
このジャムが切なくなるほどに甘酸っぱくて、香り、華やか。
ジャムの下には刻んだアーモンドをタップリ混ぜたマジパンみたいなクリームが仕込まれている。
サクサクとしたペストリー部分。
シットリとしたクリームに、トロンとなめらかなジャムの色鮮やかが花添えて、とてもたのしい午後のご褒美。

手にとると、あれって思う。
大きさの割に驚く程に軽くって、右手がちょっと拍子抜けする。
理由はこれ。

何層にも何層にも折り畳まれて、生地の合間にできた穴。
伝統的な、つまりデンマーク的なデニッシュは、バターと生地を幾重にも重ねてのばして、重ねてのばして。
だから焼けるとバターが溶けて、生地をサクサクにした上に薄い空洞をタップリ残す。
だからパリパリ。
前歯で砕けて膝の上をよごしてしまうご馳走だけど、スタバのこれはちょっとフッカリ。
低カロリーにできている？

とはいえ空気をタップリ含んだ生地は軽やか、ほどほどおいしい。

この空虚。
この虚ろこそがおいしい秘密…、というステキ。
ギッシリ詰め込むサービス精神旺盛ばかりが、おいしいってわけじゃない。
何もないこと。
何もしないこと。
どこかに余裕を残すこと。
それまたステキなコトであろう…、と思ったりした。
ほどよくがんばる夏の午後。

ところでこれ、オモシロ痛い動画です。

プププ、イタタタ。
いろんな教訓が含まれてます。
人をだまそうと思ったら、まず自らが試してみせて安心させる。
こいつより自分の方が絶対上、と挑発にのる自尊心こそ悲劇の始まり。
どんなコトがあっても目を絶対に閉じちゃ駄目！

それにしても気持ちよいほどスンナリはまったこの彼と、彼をまんまとはめた彼。
このあと如何、あいなったのか。
友情だけは大切に（笑）。

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