サカキノホトンブログヴィロン、それから絶妙のそれ

S	M	T	W	T	F	S
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30

ヴィロン、それから絶妙のそれ

今日はもしかしたら晩ご飯を食べ損なうかも…。
そう思って、渋谷のヴィロンで遅めのおやつ、早めの晩をかねてお茶。

渋谷の街の町外れ。
東京を代表する高級住宅地、松濤の入り口近くにあるパン屋さん。
一階はパン工房と販売店になっていて、二階はフランス料理のブラッセリー。
２時から６時のお茶の時間には、１階のパン売店で売ってるパンを２階に持ち込みユッタリたのしむコトができるようになってる。
ここのパンは天下一品。
でも２階の料理はドッシリ重たく古くさく、ぱっとしないのでお茶の時間のこうしたシステム。
とてもうれしい。
それで、来る。

それにしても渋谷の街…、特に駅前。
なんでこんなに人が多くて、しかもみんなバラバラ、いろんな方向に無秩序に自分の行きたい場所に向かって歩いてくんだろう。
早足で。
他人に頓着することもなく。
歩きにくくってしょうがない。
まるでビットヴァレーのITブームに浮かれて変になってた時代の日本みたいで、ボクはこの街、好きじゃない。

さてサンドイッチ。

まずはジャンボンフロマージュ。
ここにくると必ず選ぶ、お気に入り。
早い時間にこないと全部、売り切れちゃうことも結構あって、ボクだけじゃなくコレ、好きな人が結構たくさんいるんでしょうネ。
だって、おいしい。
見事だもん。

シットリとしたロースハム。
それと味わい濃厚なセミハードチーズのコンテにバター。
具はそれだけで、マヨネーズだったりマスタードだったり調味料をまるで使わぬシンプルサンド。
細めにガシっと焼き上がったバゲットブレッドで挟んだだけで、なのにこれがどういうことかスゴく美味しい。
チーズが口の中でとろけて、ソースの代わりをするのでしょう。
ハムの塩味と脂身がチーズを一緒にコクのある味をジワっと吐き出していく。
けれどなによりおいしいものは、といえばやっぱりバゲットでその香ばしさ。
一口目には塩味スパッと鋭く感じ、噛めば噛む程、それがどんどん甘くなってく味の変化にビックリ、ウットリ。
ツナとレタスをフッカリやわらか、甘みを含んだバトン状のパンで挟んだサンドイッチを一緒にもらい、紅茶と一緒にパクパク食べる。
話がずんずん、盛り上がる。

キッシュに見えるこの料理。

実はブリオッシュ生地にクリーミーなフィリングと具材を乗っけて焼いたパン。
具材はパプリカ。
薄切りハムと、千切りニンジンを味付けをしたキャロットラペでまさにフレンチ。
カフェな料理でにこやかになる。

それにしてもこの店。
くるたびサービスがよくなってくる。
最初、ここにこうして出来た３年程前。
パンは一流、すばらしかった…、けれどつっけんどんなサービスが「ああ、ここはパン屋さんであってレストランではないんだなぁ」ってちょっと残念に思ってた。
けれど今では笑顔、さわやか。
テーブルの上への目配り、気配りも十分で安心できるお店になった。
こうしてステキなお店がどんどん熟していくこと。
ステキなことでございます。

ところでへんてこりんなキャンペーンの真っ最中の、ロッテリア。
飲食店で「おいしくなかったら」とか「サービスが悪かったら」というのはそもそも禁じ手。
汗を流さぬ経営者的には、おもしろければそれもいいじゃん…、ってことになるのだろうけど、汗水流して働く人のコトを考えるとボクはやっちゃいけないコトって思う。
広告宣伝効果はスゴいのだろうけど、それは経営者の人に対する感度と引きかえに手にした苦い成功。

食べるのやめようか…、ってだから思っていたけど、やっぱりちょっと気になって、それでくる。

絶妙バーガー。

絶品バーガーとおんなじようにちょっと小さめ。
両手の平でくるむとスポンと隠れてしまう程度の大きさで、高級感がかなり漂う。
カプッとかじるとフッカリとしたバンズがまずは歯茎を包む。
かなりしっかりした食感で、それに続いてレタスがシャキッと軽く歯切れる。
それに続いてよく焼けて炭の匂いのような風味をたたえたパティが、ジュワッと肉汁吐き出しながらつぶれてく。

これは旨い。
肉の濃厚な味わいと、レタスとトマトとオニオンのみずみずしさがちょうどほどよいバランスで一口目よりも二口目。
二口目よりも次の一口がおいしく感じる。
食べすすみ、食べ終わっていくのがなんだか哀しく切なくなっていくほどの名作だった。
見事なりぃ。

これだけキチンとおいしんだから、もっと普通に売ればいいのに。
スロースタートでも、ロングセラーになってく方が商品としても幸せだろうに、もったいない。

[0回]

2009/07/18 (Sat) 食品・スイーツ・コンビニ Trackback() Comment(0)

■ この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード

■ コメント一覧

■ この記事のトラックバック

この記事にトラックバックする：

サカキノホトンブログ

[PR]

ヴィロン、それから絶妙のそれ