渋谷で仕事をはじめる朝に、パン屋さんで食事をとります。
ゴントラン・シェリエっていうパリからやってきたばかりのお店。
先月半ばに試し開業をして、そのあと改装工事をずっとつづけていたと思ったらやっと開業…、場所は渋谷の駅の青山側の出口の真ん前、宮益坂の入口の角。
かつて渋谷のこちら側は裏側って風情が漂っていたのだけれど、最近できたヒカリエ効果もあってか「青山側」って言葉がぴったりくるほどちょっと大人な感じになってきた。
その環境を借りての出店…、悪くないなと思います。
表からは想像できないほどに大きな空間で、入り口近くにパンの売り場。
バリエーションは決して多くはなくてしかも日本風に、自分でとってトレイにのせてキャッシャーで精算をするというスタイルが日本的で気軽な感じ。
パンも「パリと日本のパンの融合」を試みている…、のだそうな。
キャッシャーの奥に客席があり横には工場。
パンが焼けてる香りがおいしい。
二階部分にはレストランがあり、朝はそちらはクローズで、一階カフェで食事ができる。
売り場で買ったパンに飲み物をつけてたのしむスタイル。
ハムクロワッサンとソーセージと大葉のブリオッシュを選んで食べる。
パンと大葉の組み合わせって確かに日本的なるレシピで、どんな具合?って食べてみたらば、これがおいしい。
生地がなによりおいしくて、ガリッと前歯で抵抗しサクッと歯切れてジュワッとバターが滲みだす。
ほのかに甘く、噛めば小麦のうま味に満ちてそこに大葉がピリッと香りのアクセント。
清々してくてなんとも言えぬ味わいがある。
クロワッサンもバリッと表面香ばしく、さすがにパンは見事な出来栄え…、他のパンも片っ端から試したくなる魅力に満ちたオゴチソウ。
ただ、クロワッサンでハムを挟んでベシャメルソースとチーズで焼いた、つまりクロックマダムをクロワッサンで作ったような商品は、ハムが量販店で売ってるような安物でこれを選んでしまった人の生活感が見て取れる。
勿体無いなぁ。
ヴィロンほどかたくなでなく、ドミニク・サブロンほど八方美人的でないほどよいコンビニエンス感をもったおいしいパン屋さんになれそうなのに、勿体無い。
ただ人気は着実にでてきはじめているようで、次々お客様がやってくる…、女子だけでなく男子もニコニコ、パンを選んで買っていく。
案外よい店に育っていくんじゃないかと思う…、またこよう。
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