移動途中に新橋で朝…、カフェ・ラ・ミルにやってきます。
カフェ・ラ・ミルといえばボクの中ではバブルの象徴。
コーヒー一杯1000円近い高価格にて、まるで高級レストランのデザートサロンのような雰囲気。
バーテンダーのような格好をした男性従業員がかっこよく、うやうやしくもサービスをする。
そこでわざわざ高いコーヒーやお茶を飲む。
それと一緒にミルクレープまでたのんでしまうと、ちょっとした食事ができてしまう値段になるのだけれど、そんな無駄遣いをするのがたのしい時代があった。
なんだかちょっと気恥ずかしくなるたのしい思い出。
そんなかつての贅沢が、新橋にある。
しかもサラリーマンの殿堂でもあるニュー新橋ビルの一階にある。
それがなんだかオモシロクそれで来ました。
朝食セットをたのんで飲み物をアイスティーをえらんでたのむ。
バブル状の足長の、ワインを注いでたのしむようなグラスに入ってやってくるのがラミル流。
「アイスティー、テグラッセでございます」と、英語とフランス語の両方でわざわざ説明するのもラミル流。
そういえば一時期、カフェグラッセだとかテオレグラッセだとか「アイス=グラッセ」って呼ぶのが流行ったコトがある。
それもこれもココが作ったブームでござった。
朝食セットのメインがコレ。
サンドイッチとスープとサラダ。
喫茶店のモーニングとは一味違った、ちょっと気取った顔した一皿。
メニュー写真のサンドイッチはパンが白い普通の食パン。
けれど田舎風のザックリとした胚芽パンを薄切りにしてトーストしたのを使って作るサンドイッチに変わってて、それをいちいち、お客様に確認をする。
おじさんたちには「カンパーニュを使ったものに変わっております」ってその一言が、もう面倒臭いようであります。
「なんでもいいから持ってきて」って。
そんなやり取りが新橋的で、笑っちゃうけどしょうがない。
ちょっとお時間頂戴します。
その「ちょっと」というのが5分ほど。
それでも「ならばいいや」と断る人がいるのもなんだか新橋的。
5分が待てないサラリーマンがいまだにいるんだ…、ってちょっとニッコリ。
5分少々でやってきた、朝の一皿はうつくしく、ちょっと丁寧…、いい感じ。
コンガリ焼けたサンドイッチにミネステローネ、それからサラダと写真以上にうつくしく、写真以上においしく感じる…、さて頂きます。
ザックリとしたパンは歯ごたえたのしくて、良く焼けている胚芽のパンが前歯で壊れて口の中に散らかっていく…、香りも爽快、こりゃボク好み。
玉子サラダとハムに茹でたキャベツにトマト…、具材はちょっと独特で茹でたキャベツが甘くて、水気をしっかり切られているからサンドイッチが水っぽくない。
このアイディア、ちょっといただき、いつか試してみましょうネ。
バジルオイルが風味をつけるお豆がタップリ入ったスープに、膨れたパスタが沈んでいるのが昔風でなつかしく、いい朝ひとつ、いただきました、さて移動。
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