横浜で定例の仕事をします…、毎週月曜がルールの仕事で昨日が祝日、その振り替えで火曜日の朝、一日足らずの一週間はなんだか気持ちがせわしない。
それで手早く昼のご飯を…、と玉泉亭というお店に来ます。
サンマーメンという、横浜のご当地麺があるのだけれど、その元祖の一つって言われるお店。
本店は伊勢佐木長者町というとこにあり、支店をいくつか出している。
どこも小さく、昔ながらのラーメン食堂の風情をたたえたほどよきお店。
そこに一軒。
ポルタという横浜駅前の地下街にあるお店に来ました。
店の前にはメニュー写真をズラッと並べたメニューボードが吊り下げられていて、お店に入ってチケットを買う。
券売機なんてモノはなくって、レジの前におばさんがいて注文言って、お金を渡してお釣りを貰う。
そのおばさんが大声で、「サンマーメン一丁」とかって注文通すと、途端に厨房の中がにぎやかになる…、っていう昔ながらのこのシステムに、あぁ、なつかしい。
ラーメン屋さんにしか思えぬ真っ赤なテーブルと、ラーメン屋さんの定番パイプの椅子が並んだお店の姿も昔ながらで、あぁ、なつかしい。
さすがにサンマーメンが売り物でそれにミニチャーハンがついたセットが売れ筋ランチ。
それをたのむと、まずは麺がきました。
ほとんどの人がサンマーメンをたのんでいるから、ずっと作り続けているからなのでしょう…、出来立て、熱々。
スープの上に野菜あんかけが乗っかっていて湯気がモーモー。
そっと麺を引き出すと、その下からも湯気がモーモー、野菜炒めの油の香りがこうばしくって、食欲誘う。
麺はかなりの細麺です。
まるで香港麺のような細さで、けれどバサバサしてはいない。
ツルツル、スベスベ。
熱々の醤油スープに沈んでいるから、伸びはしないかと心配するけど、これが不思議と頑丈で歯ごたえあって、なのに喉越し良いのがステキ。
スープはスッキリした醤油味。
けれどそこに炒めた野菜のうま味が混じって、コッテリコクがついてくる。
なによりビックリするのが上にのった野菜のおいしさ。
メインはモヤシ、それにキャベツにチンゲンサイ…、豚ばら肉の薄切りが入って一緒に炒められてる。
その歯ざわりがスゴイのですね。
特にモヤシは限りなく生に近いシャキシャキ状態。
けれどしっかり熱は入っているのでしょうネ…、青臭さがまるでなく、つまり生のまんまで炒めあがったって感じの出来栄え。
このあんかけをご飯にかけても旨いだろうなぁって感心します。
ポッテリとした底が膨れた独特の、形の丼。
口は小さく、ボリューム感にかけるのだけど実際食べると底にタップリ麺が沈んで、かなりのボリューム、お腹いっぱいにたのしくなってく。
それにチャーハン。
茶碗に軽く一杯分ほどの控えめサイズで、けれどパラパラ…、ご飯がキチンとやけていて噛むとふかっと奥歯が沈むような確かな歯ごたえがある。
味は塩味、とてもシンプル。
具材も玉子とネギとシャーシュー、それにナルトがはいっているのが中国料理のお店のモノっていうより、ラーメン店の焼き飯みたいな感じで、ちょっとウレシイ、なつかしい。
サンマーメンのスープの味と、このチャーハンが相性よくて、麺をおかずに、スープを汁にそしてチャーハンが主食のご飯と、そんな感じの昼になる。
地方の味は歴史の味…、他に代わることなきかけがえのない味とそんなコトを思ってニッコリ、再び移動といたします。
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