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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    65
    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    昼、赤坂見附の「やげんぼり」。

    0bd54e9b.jpeg実は昨日、とあるドラマにハマってしまう。
    9時からはじまる探偵もの。
    一昨日の睡眠不足がたたってかなり眠たく、そろそろ寝ようと思った頃にはじまって、結局、最後の最後まで見た。
    結構、オモシロかったのでありまして…。

    高島さんちの弟さん。
    いつもは七三分けなのに、アフロヘアでカメラマン役。
    で、この人が奇跡的な味覚の持ち主で、食いしん坊でもあるのです。
    フリーカメラマンで例えばパーティーでポートレート写真を撮って言われているのに、気づけば料理の写真ばかりを撮っている。
    料理写真を撮るときに舌なめずりする、その表情にシンパシーを覚えたりして、それで見始めたらばなんと、なんと。
    京都を中心においしいお店が次々出てくる。
    特にこのやげんぼりの京都のお店がかなり何度も出てきた。
    昭和な路地裏、鄙びた風情。
    エントランスの部分から、お店の中の真っ赤な漆のカウンター…、と京都のお店もここのお店も姿形が似ていてそれできたくてしょうがなかった、それで今日。

    オキニイリ席のカウンターの一番端っこ。
    今日もそこをもらって厨房の中をのんびりながめて、料理を待ちます。
    まずは漬物、小鉢がふたつやってきて、それにおひつご飯がやってくる。
    まずはご飯をよそおってご飯だけをパクリと食べる…、あぁ、旨い。

    65f76891.jpeg事件解決のキッカケを、やげんぼりでご飯を食べ比べしてひねりだす…、というドラマのいちシーン。
    たしかにココのご飯は旨い。
    けれどドラマの中ではご飯を、小さな羽釜で炊いてそのまま食べるんですね。
    炊きたてご飯もおいしいけれど、本当に旨いご飯は余分な水分を吐き出させ、うま味、風味を落ち着かせなくては生まれない。
    だからここでは木のお櫃に一旦、うつす。
    水にひたしたシャモジですくうと、ご飯粒がしっかり立って一つひとつがツヤツヤ光る。
    やげんぼりのご飯はおひつのパワーでつくられるのです。
    なのになんで彼らは、おひつに入れて出さなかったの?
    釜炊きご飯をそのまま食べて、うん、これが旨いって目を見開いて感動しちゃう高島くんがちょっと間抜けに見えたりしちゃう。
    モッタイナイ。

    それにしても探偵って人。
    洋の東西を問わずグルメな人って設定の小説、ドラマが多いです。
    同じ事件を扱ってても、警察の人はやっぱり公務員だからでしょうか…。
    牛乳片手にアンパン食べる…、っていうのが似あっていたりする。
    おみやさんとか、右京さんとか、オイシイものにこだわる警察関係者って、なんだか信用できないイメージあったりします。
    オモシロイ。

    甘み、うま味をシッカリ感じるご飯があまりにおいしくて、メインの玉子焼きが来る前に軽く一杯分の茶碗が空っぽになっていた。

    6aa74e38.jpegメインはここの名物のだし巻き卵。
    丁寧におりたたまれた分厚い玉子焼きでシットリ。
    黄金色して、湯気がゆらゆら。
    カメラをむけてシャッター切ると、不思議なコトに湯気まで卵色にうつった。
    光をやさしく跳ね返し、お皿の上までほんのり玉子の色になる。
    箸で一口大に割る。

    フルフル揺れて湯気に包まれ、それをそのまま舌に乗っける。
    ちょっと舌で上顎に落ち着けるだけで出汁がジュワッとほとばしり出る。
    限界にまで出汁をくわえて焼き上げた…、みずみずしくてやさしくて、しかも熱々。
    お腹の中があたたかになる。

    今日の小鉢は春雨明太。
    固く戻した春雨を、明太子と一緒に炒りつけたモノ。
    南蛮風味がシッカリしててヒリっと辛い。
    それにココの名物、ちりめん山椒、それから漬物。
    お味噌汁は夏が近づいて来てるからでしょう…、酸味の強い赤出汁で焼いたお揚げが具をなしていた。
    食欲見事に復活し、お腹一杯…、ウレシクなった。

    おいしい気持ちをもっとたのしく加速させよう…、それで甘いものを食後に食べにゆく。

    ydatz.jpgハーゲンダッツ。
    本当は、ソフトクリームをペロンと舐めてみたかった。
    けれど近所にソフトクリームの美味しいお店がなくってそれで、ハーゲンダッツ。
    タピオカ入りのココナツミルクに、アイスクリームを落として食べる、アジアンスイーツシリーズっていうのを前から食べてみたくてもあって、それでやってきてみたら。

    隣接しているサブウェイと客席部分が共用なのね、このお店。
    もともとこの店。
    サブウェイサンドイッチの日本一号店の場所で当時は大型店。
    今はそれほど大きなお店が必要ない…、って判断したのでありましょう。
    同じサントリーグループのハーゲンダッツが半分ほどを使うようになったのですね。
    けれどランチタイムはサブウェイでランチ取る人が多いから、ハーゲンダッツの客席を提供しましょう…、って経営的には賢い判断。
    けれどサンドイッチの匂いを嗅ぎつつアイスクリームっていうのはちょっと粋じゃない。
    アイスクリームは香りをたのしむ食品でもある。
    だからテラスに座って食べた。

    ランチタイムの赤坂はサラリーマンで通りあふれる街でもあって、昼からアイスクリームをうれしげに食べるオジサンが珍しいのでありましょうか。
    いろんな人と目があった(笑)。
    ココナツミルクの中にマンゴーのピュレが入ってエキゾチックな風味を作る。
    アイスクリームはストロベリーを選んでそれを溶かしつつ、ストロー使って飲むとポッテリ、アジアンシェイクのような味わい。
    そこにプツプツ、タピオカ混じって喉越したのしく、にぎやかになる。
    さてさて仕事の続きとしましょう…、いい天気。

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    原宿で仕事…、仕事を終えて、そうだあそこで昼にしよう。

    1ce1c5f5.jpegそれで原宿の「眞」にくる。
    原宿駅を出て目の前の竹下通り。
    ススッと抜けて通りをでたら左に伸びる路地がある。
    裏原宿と呼ばれた街の一番西側。
    かつて、若い子向けの洋服屋さんが軒を並べた通りだった…、けれど最近、洋服屋さんは競争激しく大変なのでありましょう、飲食店に模様替えするところが増えた。

    飲食店は不況に強い。
    ずっとそんな風にいわれてて、でも最近はその飲食店も強くあり続けることができないほどに景気は厳しい。
    だからか安い定食屋さんとか、小さな居酒屋ができるお店のほとんどで、昼はおいしい匂いが通りが満たされている。
    中にはワンコインでランチをどうぞ…、なんてワインバーがあったりもする。
    なんだか厳しく、切ない景色。
    この街が、こんなふうになるずっと前からこの街で、定食屋さんをやっているここ。
    6ea9edb8.jpeg食工房とも名前がついてて、小さなビルの2階の小さなお店。
    お店のほとんど半分くらいが厨房で、たしかに「工房」らしいおいしい風貌。
    しかもキレイに掃除がいつも行き届いてる。
    ダクトはピカピカ。
    床もピカピカ、しかもまるで濡れていなくてお店の人はズックで調理ができている。
    厨房が乾いているかどうかが、近代的で衛生基準を満たしたレストランかどうかの基準なんだ、とするならココは立派なレストラン。
    汚いけれどおいしい店…、って言うのがありはするけどボクにとっては「キレイ」も「おいしいの一部」だからこうしたお店が本当はおいしいお店なんだと思ったりする。

    d5e39b95.jpeg今日の定食をもらいます。

    ココの日替わり定食のメインは煮物。
    根菜類をタップリ使ったやさしい料理で、この界隈に勤める人の野菜不足をこれで解消してちょうだい…、ってそんなゴチソウ。
    同じ野菜でも葉っぱ野菜はサラダなんかで食べる機会がかなりある。
    けれど根菜。
    料理をしなくちゃおいしくないし、手間がかかりもする食材。
    だからウレシイ。

    ごぼう、人参、大根、カブに鶏肉、それからこんにゃくと具沢山。
    軽く炒めて出汁と醤油で味整えて、保温用のジャーの中で、ユックリやさしく熱を加えて仕上げているから鶏はやわらか。
    けれど根菜類の風味や食感はそのままで、奥深い味になっている。

    これにご飯とお味噌汁、小鉢がついて一揃え。
    今日の小鉢は切干大根の含め煮だった。
    シットリとしてみずみずしくて、風味豊かでやさしい感じ。
    お味噌汁もご家庭風で、なによりご飯がおいしい。
    それというのもこのお店、もともとお米屋さんをやっていた人が始めたお店。
    炊き加減とか蒸らし方、それにフックラ茶碗にやさしく盛りつける、それらすべてがご飯をおいしく食べるための心配りで、ありがたい。

    6524bc32.jpegキャベツとキュウリの浅漬もパリッとやさしい。
    ついでに鶏の唐揚げもらう。

    ココの唐揚げは好みの味付け。
    脂ののった頑丈なモモ。
    それをコロンとまん丸に切り、シッカリたれに漬け込んでいる。
    醤油と味醂をベースにし、生姜、ニンニク、かなり風味豊かに出来ていてそれを冷たく休ませている。
    注文はいると衣をつけて、脂でジックリ。
    時間をかけて揚げていく。
    揚がると一旦、網におき中のジュースが落ち着くまでそっとやさしく休ませる。
    あぁ、あの熱々を食べたいなぁ…、と思いはするけど、ちょっとした我慢が料理をおいしくさせる。
    そう思ったら、ちょっと遠くにある唐揚げがなんだかとても愛おしくなる。

    クチュっと噛むと肉のうま味と醤油の風味がフワッと立って、口から鼻に抜けていく。
    力強くて、けれどどこかやさしくて。
    唐揚げにはビールをおねだりする唐揚げと、ご飯をおねだりするのがあって、ココのは後者…、ご飯おいしく腹いっぱい。

    ところで今日。
    ひさしぶりにこの店に来て、一番最初の挨拶が「地震でおかわりございませんか?」という言葉。
    ココは食器一枚壊れず、地震のあとも一日も休まず、ずっと営業させてもらえているんですよって、無事でなにより、そう言い合った。

    余震の話や今年の夏のお祭りのコト…、まるで今日の天気のコトを挨拶がわりに何気なくするようにボクらは地震のはなしをしてる、これがボクらの新たな日常…、それもよし。

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    昼、打ち合わせをかねて赤坂…、そこで昼。

    mi.jpg前から来たかった店をのぞいてみます。
    銀座三丁目に本店を持つ「まる伊」っていう寿司の店。

    ここのランチの名物に「づけ穴ちらし」って商品がある。
    マグロの漬けと、煮穴子をのっけたちらし寿司。
    最近、いろんな寿司屋でみるコトがある。
    けれど元祖はこのお店というコトらしい。
    マグロの漬け。
    煮た穴子。
    どちらも江戸前寿司の独特のネタ。
    寿司ネタの中でもシッカリ味が入ったモノだから、ご飯のおかずにも多分ピッタリくる料理。
    それを酢飯と一緒に食べる。
    旨いだろうなぁ…、って直感的に思ってそれで今日がはじめて。

    fe1b9cf8.jpeg見知らぬ寿司屋にはじめて入るときにはかなり緊張します。
    暖簾をくぐって中に入ると、カウンターに中にズラッと職人さん。
    いわゆる普通の寿司屋さんです…、シャキッと背筋がのびる感じがなんだかステキ。

    さて、づけ穴ちらし。

    ズッシリとした丼にマグロに穴子。
    醤油のタレに浸かってそれで、ルビー色にまで染まったマグロ。
    表面ツヤツヤ。
    少々、色白系に煮あがった穴子は最後に軽く炙って色うつくしく。
    ご飯の上に、大葉と海苔、ガリにキュウリが覗いてる。

    まずは穴子をせめあげる。
    色は白くとも、シッカリ味が入っててしかもふっくら。
    提供する前に軽く炙っているのでしょう…、香りがとても香ばしい。
    それに漬け。
    普通、マグロの漬けと言えば薄切りにしたものを醤油に漬ける。
    ところがココのはブツに切った分厚いモノをつけてドサッとのっけてる。
    赤身もあれば中とろ近くの部位もある。
    噛みごたえもよく、ひやっと冷たいしかもムッチリ食感とてもたくましい。
    素晴らしいのが筋がキレイにひかれてて、どの一切れを食べてもトロンと歯茎を撫でてからみつく。
    肉感的でつややかで、しかもオイシイ、もう見事。

    fab7ff44.jpegシャリの中にも仕掛けがあって、実は二段重ねになってるのです。
    丼の底にうっすら一段。
    そこに茹でたエビにイカゲソ、それから刻んだタコ。
    スモークサーモン。
    ダイス状にカットした玉子焼き。
    ギッシリタップリのかって、そこに再びうっすらとシャリ。
    トビコ、イクラ、海苔にキュウリと具沢山。
    食べてるうちにバラちらしのような様相呈してくる。
    甘味控えめ、酸味もおだやかなシャリと具材がマッチする。
    具材多様で食感多様。
    なによりトビッコが奥歯でプチプチはぜる感じがとてもたのしい。
    ちらし寿司的なるモノを食べてて、最後の最後まで具がなくならずむしろご飯が足りなくなってく。
    そんな経験、はじめてしました…、かなりお得なオキニイリ。
    ちなみに毎月1日は、まる伊の日…、サービスデーでお得値段になるんだそうな、次は一日、にぎりを食べにこようかな!

    夜は自宅で仕事をしながらユックリ食事。

    c8817793.jpeg野菜をなんだか食べたくなって、それでサラダを2種類作る。
    一つはかぼちゃと玉子のサラダ。
    電子レンジでかぼちゃをチンして、塩と胡椒をちょっとふり、ボウルの中でポポンと揺する。
    飛び上がったかぼちゃ同士がぶつかり合って適度に潰れたところに玉子。
    ゆで卵を崩していれて、そこにマカロニ、千切り野菜。
    マヨネーズを入れざっくりざっくり混ぜあわせ、最後に塩で味ととのえる。
    わりと簡単。
    けれどかぼちゃの甘味と香り、玉子のうま味にクニュクニュとしたマカロニの味わい、食感たのしいサラダ。
    体とココロがほっとする。

    それからトマト。
    熊本産のおいしげなキレイなトマトが手に入り、切ってそのまま食べてみる。
    お皿に並べてオリーブオイルでドレスさせ、そこに塩。
    それ以外に何もつかわずトマトの味をたのしむ趣向。
    豚肉を焼き、最後にうどんをゆがいてぶっかけうどんにし、お腹を満たしまた仕事。

    それにしてもやっぱり食品売場はさみしい景色。
    棚がガランとせぬように、商品が並んではいる、けれど近くでよくみると普通はそうした売り場にならばぬ保存食品が枯れ木も山の賑わいのごと状態。
    パンの売り場には何もなく、玉子も品切れ。
    果たして今度の週末に、サンドイッチが作れるかしらって心配になる、なやましい。

    ところで今日、こんなコトをいう人がいた…、「買い占めというのは、秩序正しい略奪行為」。
    たしかにそうと思いつつ「自粛という名の臆病者の略奪行為」も横行してる。
    買い占めは、本来、手に入れるべきはずの人からの略奪で、なんでもかんでも自粛と言うのは、本来、手にできるはずの売上を人から奪うさみしい行為。
    今日も余震は多くって、けれどそれでも前に向かっていかなくちゃ…、そう思いつつ、また明日。

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    赤坂の「天茂(てんしげ)」

    e33e2077.jpeg夜はおまかせ天ぷらを味わうことができる天ぷらの専門店。
    昼は天丼。
    しかもかき揚げ天丼が有名で、かなり繁盛しているお店。

    赤坂という街。
    いい天ぷら屋さんが結構、ある街。
    高級な店から大衆的なお店まで、探せばいろんな天ぷら屋さんに出会えたりする。
    実は赤坂に限らず「東京メトロ銀座線」の沿線というのは、天ぷら屋さんの宝庫だったりするのです。
    浅草、上野、神田、それから日本橋。
    昭和初期に賑わっていた街をつないでできた地下鉄。
    日本で一番、いや東洋でも一番最初の地下鉄ができた時代のゴチソウが、天ぷらだったというコトでしょう。
    あるいはお寿司。
    あるいは豚カツ、洋食店。
    当時、ご馳走として認められていた飲食店がそれら地域に集まっていて、中でも天ぷらの分布が突出している不思議。
    そう思ったら、銀座線の黄色い車体は天ぷら衣の色に見えたりするオモシロさ。

    5fe888a9.jpeg間口の小さな古いビル。
    階段上がって2階の引き戸をガラガラあけると、直ぐ目の前にカウンター。
    カウンターの中には揚げ場。
    そこに日本髪うるわしき和服の老齢の女将さんと、揚げ手の女性がたってニッコリ、ほほえんでいる。
    店のしつらえは由緒正しき白木造りの天ぷら屋。
    そこに女性が立って出迎えるという、ただそれだけでなんだかやさしいおいしさ感じる。

    かき揚げ天丼を注文します。
    早速、エビに小柱がステンレスの器にいれられ、天ぷらのタネとざっくりあわさる。
    それをチュワンと油に沈め、そっと見守り浮いてくるのをじっと待つ。
    天ぷら鍋の横のコンロに手鍋。
    どんぶり用のタレがふつふつ、沸いている。
    揚がったばかりのかき揚げを、そこにとぷっとつけると一瞬、鍋の中が沸騰しながら小さな泡を噴き上げる。
    熱い油がタレと交わり、コクとうま味を手に入れて、それがご飯の上にのっかる。

    7b4b4f9a.jpeg手早く、そして丁寧に。
    たちまち出来てやってくる、なるほど昔。
    江戸時代には屋台で食されることが普通だった天ぷらという料理。
    その時代にはファストフードみたいな料理だったんでしょう。
    さて、いただきますと丼を持つ。
    手にズッシリとあたたかい。

    ふっくらとしたまるで卵を揚げたような、サクサクとした衣の食感。
    出汁をたっぷり含んでなおも、カラッと乾いたような食感。
    エビがプルン。
    小柱ムッチリ。
    新鮮な具もゴチソウだけど、出汁のうま味にまみれた衣がこの丼のおいしいところ。

    タレのからんだすべすべご飯。
    揚げた油をタレにくぐらせ、それで余分な油が落ちる。
    かき揚げ自体は、ほどよくさっぱり。
    油を含み続けたタレは、ドッシリ濃厚。
    それがすべてをおいしくさせる。
    シジミの汁もしみじみおいしく、大葉を混ぜたキャベツの浅漬けが口をさっぱりしてくれる。
    やさしくおいしいもてなしに、午後の仕事の元気がでます、オゴチソウ。

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    赤坂で昼。

    76fcf0c0.jpeg午前中、青山でたのしい打ち合わせをしていてそれでそのまま地下鉄でひと駅移動。
    「やげんぼり」でご飯にします。
    実は先日、今日の仕事のメンバーとココに来ようと思って来た。
    ランチタイムの真っ只中というコトもあってそのときは大行列。
    かなり待ちそうで、あきらめた。

    そしてリベンジ。
    移動の前の青山で、時計を見たら11時半のちょっと前。
    急いでいけば待たずに入れるに違いない…、って、そう思って超特急。
    エスカレーターも駆け足で…。
    電車に飛び乗り、駅を降り、急いで歩いてお店にきます。
    おいしいモノが頭の中にあるときって、まるで飛んでるように足が進んでく。
    暖簾をくぐって、ガラッと扉を開けて中に入ったら待ち客無しにて、カウンターにすんなり座れる。
    早い者勝ちの一等席で昼を迎えるシアワセのコト。

    9183db1c.jpeg座ると注文せぬうちに、お漬物と小鉢が来ます。
    どのお昼の定食をとってもかならずついてくるモノ。
    それからおひつに入ったご飯。
    炊きたて。
    スベスベ。
    ちょっと固めに炊けていて、ご飯の粒のひとつひとつが立っている。
    洗いこまれた白木のおひつに、水に浸して濡れたおしゃもじ。
    ぬるめのほうじ茶、そして赤出汁が一揃え。

    お漬物はここの売り物。
    さすがにおいしい。
    キュウリ、タクワン、茄子に蕪。
    白菜、からし菜、瓜と種類も豊富でどれも味わい豊かで鮮やかな味。
    ちりめん山椒も名物で、シットリ、噛むと滲み出す味。
    山椒の粒がときおりクシュッと、奥歯で潰れて、尖った香りとしびれるうま味が飛び出してくる。

    今日の小鉢はカニと春雨のお酢の物。
    かにかまぼこかと思って食べたら、しっかりズワイの脚の身だった。
    なぞりモノが当たり前になっちゃって、本物食べるとビックリする…、そんなワタシにまたビックリ。

    dfbfabea.jpegここのランチのメインは三種。
    出汁巻卵か湯豆腐、あるいはとろろ芋。
    今日はとろろを食べてみる。

    白くてトロンとなめらかな丁寧にすりおろされたとろろ。
    それから温泉卵とマグロの漬け。
    それに岩のりが浮かんでる。
    温泉玉子をザックリ崩して全部をザザッと混ぜながら、シャモジで口に運ぶとスベっと口をなめらかにする。
    かなり上等な芋なんでしょう。
    ムッチリとした粘り気のある食感、豊か。
    唇にふれるとちょっと痒みが走る。
    滋養を感じる大地のうま味。
    そこにムチッと玉子の黄身が食感そえて、海苔の香りが鼻から抜ける。

    細かなブツに刻んだ赤身が、ムチっとたのしい噛みごたえ。
    煮切り醤油にとっぷり浸した赤身のうま味がとろろそのものの濃厚な味に混じって、かなり贅沢。
    ご飯にかけて食べるとスルスル、ご飯がすべってそれはそれ。
    けれどそのままシャモジですくってとろろはとろろで食べたくなるような、そんなゴチソウ…、オキニイリ。

    8976e01c.jpeg一緒にいった人がたのんだ出汁巻卵。
    分けてもらって、やっぱり味わう。
    熱々。
    そしてフルフルで、黄金色したまず目にゴチソウ。
    一口分を箸でとり、舌にそっとのせてあげるとあったかい。
    出汁の匂いがポワンとしてくる。
    舌でちょっと上顎にさわらせただけで、出汁がジュワッとでてくる。
    出汁がおいしく、顎を使わず食べられるやさしいゴチソウ。
    玉子の香りと出汁のうま味。
    最小限の塩が玉子の風味をひきたてて、食べ始めるととまらない。

    おひつからお替り分のご飯のお替りよそおう。
    木が湯気を吸い込んで、ご飯がベタベタしないのがうれしいところ。
    おいしいご飯でお腹を満たす…、ステキな昼のオゴチソウ。
    食事を終えて表に出れば、血相変えてここを目指してやってくるサラリーマンの群れとスルッとすれ違う。

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