原宿で午後から仕事、それでランチを原宿で…、と「食工房眞」に来る。
あいにくの雨…、雨あしが強くなったり弱くなったり安定しない。
遠くでゴロゴロ雷がなり、熱帯雨林のスコールみたいな今日のお天候。
それでもちょっと雨あしが弱くなったタイミングにて、裏原宿をテクテク歩いてお店に来ます。
今日のランチはなんだろう?と、立て看板を覗きこんだ途端にバシャッと大雨になる。
タンタン2階にかけあがり、お店にはいるともう先客でカウンターはほどほど埋まる。
雨なのになぁ…、って思ってカウンターの角に座って定食注文。
小気味良く手を動かして料理を作るおかぁさんとちょっとおしゃべり。
最近、写真を撮ってくれる人がかなり増えて先日、Yahoo!の渋谷ローカルのトップページに出ちゃったんです。
それを見てきてくれた人の中に、昔、うちが蕎麦屋をやってた頃のおなじみさんがいて、ずっと探していたんだよ…、って。
こういう商売をやってると、人と人との縁って本当に大切だなぁ…、って思うんですよ。
って、そんなコトを聞いてたら、ガチャッとお店のドアがあいて、おじさんたちが飛び込んでくる。
そして一言。
「大雨だから来てあげなくちゃと思って来たんだ…、混んでてよかった、ホっとした」って、常連さんなのでありましょうネ。
飲食店はこうした人と人との助け合いでできているんだってニッコリとなる。
それにしてもスゴい雨だなぁ…、土砂降りだ。
そういうおじさんに、「長らくお湿りがなかったから」。
公園の木が喜んでるって思えばステキな雨ですよね…、って言うおかぁさんの声にみんなコクリと頷く。
いい時間。
やさしい店です。
カウンターが中心の店でオープンキッチン。
中はピカピカ。
丁寧に作業をするから床が濡れずにすむのですね…、だから働く人はズックで働く。
夏にはカウンターの上に扇子が置かれて、どうぞ自由にお使い下さい…、って。
お店のロゴなんか入ってるわけじゃな普通の扇子が無造作に、置かれていながらなくならないのは、いいお客様がくる証拠。
さすがに今日はちょっと涼しく、扇子であおぐ人はなくお店の中はとても穏やか。
まずは自家製の浅漬と、切り干し大根の煮付けが小鉢でやってきて、そして今日の定食がくる。
普通、ココの日替わり料理は野菜と肉の煮っころがしがメインなんだけど、今日は冷しゃぶ。
脂の少ない豚ロース肉。
それをしゃぶしゃぶ、熱を通してキリッと氷でしめたのをサラダの上にタップリと置く。
豚肉自体に塩の風味がのっているので、それだけ食べても十分おいしい。
豚肉をいただく野菜のベッドはレタス。
しめじにそれから糸こんにゃく。
ゆず風味のドレッシングであらかじめ、ドレスされててシャキッとおいしい。
細かく刻んだニンジンが、生ならではのシャキシャキとした歯ごたえが、ムッチリとした豚の歯ざわり、食感を引き立て食欲沸いてくる。
板前料理に比べれば、素人臭くてもっとおいしくしようもあろうかと思うんだけど、家庭的にてお店の人の人柄がおいしくさせるほどよい味わい。
なによりご飯がとてもおいしい。
お米がいいというよりも、その炊き加減。
ちょっと固めでツヤツヤしてて、お米の一粒ひとつぶが舌の上をカラコロ転がり、その輪郭を口全体が感じるおいしさ。
噛んで噛んで、味わうと徐々にうま味がましてくる。
出汁がしっかり下味支える味噌汁も、濃厚味でご飯をおいしくしてくれる。
追加でおかずが10種類ほど、ひとつ120円という程よい価格で注文できる…、それをいくつか。
自分の重みに耐え切れず、じゅわっと出汁を吐き出すほどにふっくらとしてなめらかな出汁巻き玉子…、これまたちょっと甘くてご家庭風の味。
シッカリ中に醤油と生姜風味のタレが染み込んだ、鶏の唐揚げ。
ガリッと強く揚がってて、表面こんがり焦げて仕上がる風味が抜群、噛むとじゅわっと肉汁が口に広がり鶏のうま味とタレの風味でご飯をおねだりしたくなるボクの好物。
これがこの世にある限り、頑張れるかも…、って思ってしまう、さて、仕事。
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