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2024/11/23 (Sat)
父とふたりで寿司、うどん
父が仕事で上京して、なにか勉強になる最近話題のお店をみたいと夕食兼ねて街に出る。
見せたいお店が一軒あって、それが渋谷の天下寿司。
極私的ブームのお店でありまして、大チェーンでもなくしかもグルメな回転寿司でもなく成功しつつある店…、これからの節約志向の外食市場で、絶対このやり方はあるだろうとずっと思っていたのでそれを一緒にみようと。
6時ちょっと過ぎという渋谷の街の晩ご飯どきとしてはかなりの早めの時間。
けれど8割方は埋まってましたか。
道玄坂という渋谷の街では一等地にて、けれど小さなビルの半地下というそのロケーションにまずはビックリ、二人並んだ客席もらって食事にします。
座るなり、父が一言…、「こりゃ、大昔の元禄寿司だなぁ」と。
確かにそうです。
ベルトの上に棚があり、そこに湯のみが並んでる。
握る人がちょっと高い目線の場所にたっていて、ベルトと棚の間のスペース。
ちょうど窓のようになったとこから、注文すると寿司がでてくる。
今の回転寿司の主流は、ベルトの上には棚はなく、従業員はお客様と同じ目線でニッコリ元気にサービスするという造り。
それに比べると垢抜けてない。
けれど機能は必要十分。
店の造りばかりにこだわり基本を忘れていたのかなぁと父にとってはちょっと衝撃。
それというのもボクの父。
今の近代的な回転寿司の基本を作った人でもあって、そうした彼にとってはこの店、自分が壊したはずの昔が今の時代に蘇ってる。
感慨ひとしおでありましょう。
何皿かとり、食べるとなるほど。
シャリが旨くて人肌で、つまり飲食店というのはまずは料理が旨くてはじめて成立するんだなぁ…、と。
エビやイカ、そしてマグロがおいしいところ。
基本の基本はおさえてる。
しかもいくつか特別な寿司もあって例えば中とろなんて、3個で240円。
他のお皿は2個で120円とかあるいは高級ネタは1個で120円。
そうそうココは玉子がちょっと自慢でして、高級ネタではないのだけれど一個で一皿。
甘い大人のデザートみたいな寿司は一個の単位で売るのが粋というもの。
わかってるなぁと感心しながらほどよく食べる。
〆にうどんと天下寿司からちょっと歩いて「小麦房」といううどん屋にくる。
セルフのうどん屋。
讃岐風のシステムで、カウンターの一番最初にうどんをたのむ。
玉の大きさ。
熱いうどんか水でザブザブしめたのか。
スープを熱くするか冷やすかと、自分の好みを伝えていくと自分好みが仕上がっていく。
厨房の中でくわえてくれるトッピング。
キツネやワカメ、玉子に肉とあれこれあってそれに続いて天ぷらコーナー。
一番最後にお金を払う。
つまり丸亀製麺のようなやり方でして、この店のすぐ目と鼻の先に実は丸亀製麺がある。
そっちはキレイで真新しくて、けれどこっちがずっと流行ってる。
理由のひとつは安いというコト。
けれどそれだけじゃなく、麺がシッカリ讃岐風。
丸亀製麺の麺はどんどん歯ごたえがよくコシが強くなっていく。
それが本場のように感じる…、けれど本当の讃岐のうどんはヌルンとなめらか、歯ごたえよりも喉越しの方に重きをおいた作り方。
ココのは見事に讃岐風にて、ヌルンと喉を撫でながらスルンとお腹に飛び込んでいく。
出汁は少々、関西風でイリコの風味がもっと聞いてればもっと讃岐風になる。
とは言え東京でやって行くには、こうしたキレイなスープの方がとっつきやすくていいのでしょうネ…、肉をタップリのっけてもらい、ズズッとすする。
うん、旨い。
肉を煮込んだ甘辛タレがスープに混じって自然な甘さに染まってく。
しかも肉の脂がスープにコクを与えて、味わい深くなっていく。
讃岐うどんで何が一番好きですか?
ってそう聞かれたら迷わず「肉」と答えるボクの、好みにあったオゴチソウ。
それからとろろを追加しました。
東京の蕎麦屋、うどん屋でとろろといえば、それはイコール山芋とろろをさすのだろうけど、讃岐のとろろはとろろ昆布。
田舎から東京の街に出てきて最初にビックリしたのが、とろろうどんを下さいな…、とたのんでいきなり真っ白な山芋とろろがうどんにのって来たときでした。
なんじゃこりゃぁ!ってひっくり返るほどの衝撃。
しかもとろろ昆布は置いてないんですか?と聞いたらほとんどの店が「ございません」と答える不思議。
同じ日本でもこれほど違うってどうしたことか?
そう思った、たのしい思い出。
出汁を吸い込み、トロンとなってくとろろ昆布。
それが麺にからみつき、麺のなめらかに拍車をかける。
10種類ほど揃った天ぷら。
中でもササミが揚げたてだ。
そう威勢のいいお店の人の声につられてささみの天ぷら。
かなりの大きさ、フッカリとした噛むとフワッと前歯で歯切れスッパリとした歯ごたえやさしい鶏のささみがタレを吸い、ドッシリとした味わいになる。
寿司にうどんでお腹も膨れる、一息いれて帰りましょ。
小麦房
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元禄寿司
懐かしい名前です。子供の頃、初めて握りを食べたのが元禄寿司でした。それまではお寿司屋さんへ行ってもかんぴょう巻きとかばっかりで。ちょうど僕らの世代が回転寿司とともに成長した世代かもしれません。
そういえば、長く回転寿司をお店で食べていないです。いつもお持ち帰りばかりで。久しぶりに食べたいなぁ。
あっくんさん / 2011/12/12(Mon) /
編集
北陸元禄
> あっくんさん
富山、福井、石川、それから京都と北陸地方を中心として元禄寿司を展開していた会社。
そこを舞台に父は回転寿司の近代化を仕掛けたのです。
ボク、よく行きました。
鯖江だとか、この仕事がなかったら多分、行く機会がなかったような街で回転寿司を食べたものです。
サカキシンイチロウさん / 2011/12/12(Mon) /
編集
回転寿司
佐藤は東京に出て初めて回転寿司,
池袋の独楽寿司と吉祥寺の天下寿司デビューなので
しかも他のお店を知らないので
なんだかとても懐かしいです
あの頃は吉祥寺だと
お昼にタイムサービスがあって
その時に奥さまや学生が集まっている感じでした
お父様が興されたのですね,今の回転寿司ブーム
お寿司食べたいなぁ
佐藤Rさん / 2011/12/13(Tue) /
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気軽な寿司
> 佐藤Rさん
もともと大衆的なゴチソウだった寿司。
それがどんどん勝手に進化して、手の届かないものになってしまってそれをなんとか。
先祖帰りさせてやろうと、それがおそらく回転寿司というものの発見だったのだろうと思います。
パリの寿司はまだまだですか?
サカキシンイチロウさん / 2011/12/13(Tue) /
編集
パリの寿司
正直残念なものばかりです
ただ,シャケ
ちょっとはみはみとした食感のサモン,
あれだけ美味しいです
シャケと牡蠣のタルタルに
ちょっと松前な感じの昆布の千切りをぱらり
これはおそらくフランスで一番美味しい魚介料理かなと
佐藤Rさん / 2011/12/13(Tue) /
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とろろ
とろろ蕎麦そういえばそうですね!
うどんのとろろコブは若干苦手なもので東京へ出てきて二十数年目にして気が付きました。
確かに以前京うどんの店に入った時 おぼろ昆布がテーブルにセットされていまして、
横に「たくさん入れ過ぎると酸っぱくなります」と書かれた注意書きがあり
なんでそんな判りきった事を書くのだろうと不思議に思っていました。
数年ぶりに謎が溶けました(笑
れきさん / 2011/12/13(Tue) /
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回転寿司
ありがたいお店ですよねぇ。明朗会計かつお手頃価格。何より目の前にクルクル廻ってくるその見た目がまず楽しいじゃないですか。食べ盛りがいる我が家でお寿司と言えば回転寿司。サカキさんのお父様には感謝感謝!ですね。
先日も家族で行ってきましたが、中2の長男に20皿ぺろりと平らげられました。レーンを流れてくるお寿司を見る彼の目はまるでハンター(笑)
「うぉ~食い過ぎた~」とお腹をさすっていましたが、顔はニコニコ。そんな満足を与えてあげられるのも、回転寿司だからこそですね。
廻らないお寿司屋さんに憧れておりますが、ウチはもうしばらくは回転寿司にお世話になりますです。
Nimamepandaさん / 2011/12/13(Tue) /
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日本では
> 佐藤Rさん
日本のサーモン事情はパリに比べて貧弱至極。
脂っこさがペットリしてて、回転寿司でも食べようとはなかなか思えぬモノであります。
パリの寿司にはシャブリが合いそうですね。
サカキシンイチロウさん / 2011/12/13(Tue) /
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昔からのインスタント食品
> れきさん
夕食を作ってちょっと食卓がさみしいなぁ…。
お汁のひとつでもって思ったときにとろろ昆布はとても便利で、家には常時ありました。
昔からのインスタント食品。
便利ですけど、たしかに使い過ぎには注意です。
サカキシンイチロウさん / 2011/12/13(Tue) /
編集
回るたのしさ
> Nimamepandaさん
どんなに食べてもココなら安心。
家族みんなが仲良くなれる、回転寿司ってステキなお店ですよね。
回らないお寿司も回るお寿司くらいたのしいお店ならいいのになぁ…、って思いますネ。
サカキシンイチロウさん / 2011/12/13(Tue) /
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ホリデーケンタの朝の今朝
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