昼食を終え、仕事の準備にお茶をする。
羽當(はとう)という店。
宮益坂の下の方…、急な坂道の裏路地に面してそっとある喫茶店。
昭和なお店で、民芸調のインテリアにコーヒーカップがずらっと並んだカウンター…、中では熟練のスタッフがペーパードリップで一杯一杯、コーヒー落とす。
飲み手をみながらカップを選んでいれてくれるのがありがたく、やさしく甘く、しかもとてもなめらかなブレンドコーヒーにココロがほどけておだやかになる。
ココで仕事の話をするとなんだか夢が叶ってくれる…、そんな気がする、オキニイリ。
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渋谷の坂の反対側で仕事をスパッと終えてそれから晩ご飯。
赤坂見附の利久に来ます。
仙臺牛たん。
昔から仙台に行けばおいしい牛たんを食べさせる店があるんだよ…、と。
言われてはいて、東京にも何軒かそうしたお店がありはした。
けれど長らく東京で「牛たんを焼く」と言えばすなわち「焼肉屋さんで牛たんを焼く」コトであったりしました。
それも十分おいしくて、けれど本物の仙臺牛たんを食べたとき、こりゃなんじゃ!って思うほどにビックリしました。
なにより分厚い。
しかもシットリ、ザクッと歯ぎれるやわらかさ。
秘伝のディップ液につけ中に味とみずみずしさを忍ばせ焼く。
しかも炭でこんがりと。
タンの脂が炭にあたって蒸発し、風味をタンの表面にタップリつけて焼きあがる。
ツヤツヤ、テカテカ。
まるで化粧をほどこしたかと思えるほどに色っぽく、口に入れるとおびただしいほどのうま味ジュースがほとばしり出る。
ザクッと歯切れて口に飛び込み、モグモグしばらく噛むたのしみに耽るたのしさ。
あまりにおいしく、しかも脂がドッシリしていてだからしばらく食べると口が疲れる。
そこで漬物。
菜っ葉を塩でつけたのを食べてすっきり、舌をリセット。
あるいは青唐辛子を味噌に漬け込んだのをカプリと一口…、ヒーハー口がビックリして脂もキレイサッパリなくなっていく。
たん焼き以外にも、あれはこれやと料理を試す。
ココは牛たん焼き以外にも居酒屋料理が揃ってる。
牛たん唐揚げ。
牛たんをそのまま唐揚げにしたものか、と思って食べてかなりビックリ。
牛たんらしい硬さがあるかと、顎に力をいれて構えて、ところが口に入ったきたらムチュンとこれがやわらかい。
固めのコーンビーフみたいな、肉の繊維が口でほぐれる。
牛たんをシチューのように煮込んだモノを角切りにして衣をつける。
ポッテリとした衣がサクッとくだけると、なかからやってくるのはホロッとほぐれるタンの食感。
スパイシーな風味もたのしく、笑っちゃうようなオゴチソウ。
筍を薄くひらいて、中にエビのすり身とそら豆を挟んで揚げた季節の料理をパクリ。
若い筍の渋みとシャクンとした食感が、顎にたのしい刺激となりって、お酒をおいしくしてくれる。
そして〆。
いつもはココで〆にたべるのは牛たん定食。
牛たん焼きに麦ごはん、それにテールスープがついた定番料理。
牛たんの脂を麦の乾いて痩せた食感が帳消しにする。
なぜだか牛たんとお米のご飯は合わないような気がする不思議。
濃厚だけど、すっきりとしたテールスープがこれまた相性抜群で、口をさっぱりリセットさせる。
タンをたのしむよき定食で、今日もそれにしようかと思ったけれどメニューではじめて見る料理。
テールスープうーめんっていうのを試す。
太いそうめん、あるいはひやむぎみたいな麺で、油を使わず伸ばして作る。
ムチムチしていてかなり煮込んでも麺が伸びない。
重厚でコクのあるテールスープのうま味を吸い込み、しかもスープをタップリひきあげ口の中へと導き入れる。
ゼラチン質をタップリ含んだテールスープが、唇スベスベさせつつお腹の中に流れて、体をポカリとあっためる。
飲んだ後にこのおいしさはココロに染みる。
骨のついたままの尾っぽの肉がゴロンと1個…、歯を当てクルンと手首を回すとホロッと口の中に肉が転がり込んで軽くほぐれる。
お腹もほどよく満たされて、さて帰りましょ…、明日は土曜日、忙しい。
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