青山でランチをしましょ…、と言うことになり、どこでしようか少々、思案。
長らく行ってなかったお店を覗いてみよう、とそれでまい泉…、デパ地下なんかで売られてるお弁当やサンドイッチで有名で、けれどこうしてお店もあるのネ。
冷めてもおいしいとんかつは、冷めた方がおいしいのか、それとも冷め「ても」おいしいのかって、素朴な疑問をたしかめましょうと、それでテクリと。
大きなお店で入口部分にお土産コーナー。
二階が宴会用のお座敷席で、一階部分の奥にテーブル、入り口脇にカウンター。
カウンター席が気持ちがよくて、しかも待たずに座れてとっても便利。
厨房の一部が見えて、料理ができてく気配がおいしい…、しかもカウンターの中でサービスしている女性スタッフが元気でキビキビ、働きぶりが気持ちいい。
座ってメニューをみてみると、とんかつ以外の料理が充実してるのにビックリ。
ほとんどすべての商品のメイン料理にとんかつ、あるいはフライがつきはするけど、蕎麦があったりお寿司があったり。
天ぷらのかわりにフライを使った日本料理のお店って。
そんな感じでなんだかたのしい。
見ればカウンターに座っている人のほとんどが、シニアな人たち。
ボクの隣にやってきた人。
80はとっくに過ぎてる矍鑠としたおじぃさま。
座って、「いつもの!」と言って悠然。
お店の人が、かつ丼のご飯が少なめのでよろしいですよね?と、念押し、それで注文が済む。
おなじみさんのようであります。
お店の人にそっと聞いたら、3日1度は、いらっしゃる。
いつもかつ丼。
それをキチンと全部食べきれると、自分がまだまだ若いんだって実感できるのがウレシイからって来ていただくんです…、って。
歳をとってもとんかつがおいしく感じるって、確かにシアワセ。
ここのカツはその点、サッパリ。
植物油だけで揚げてて、お腹にもたれずしばらく時間が経つとキチンとお腹が空くのがありがたい。
蕎麦と寿司、それにフライがついたお薦め料理の盛り合わせ。
都会のとんかつ専門店はあまりこうしたセット料理を作って売らない。
うちはカツに自信があるから、カツで満足させ切りまっせ…、ってだから寿司や蕎麦なんか売るのは恥!ってそんなかたくな。
おいしく、たのしければいいのにネ…。
寿司はシッカリしています。
甘エビ、イクラ、鯛にマグロ、鉄火巻き。
お江戸の寿司の基本の基本。
マグロがシッカリしているところが、さすがと思う。
シャリも酸味が控えめで、カツと一緒に食べておいしいように出来ている。
それから蕎麦。
キリッと冷やして〆たせいろ。
それに合わせるつけ汁は、豚バラ肉とネギをタレで煮込んだ熱々。
冷たい蕎麦を熱々のタレに浸して食べる、つけ麺っぽい食べ方で、まるで豚しゃぶの〆で蕎麦を食べてるみたいな感じがしてくる。
蕎麦を出してもあくまでうちは、豚肉料理がおいしいお店と主張があるのがいい感じ。
柚子胡椒が添えられていて、それを出汁に溶いて食べると鍋料理っぽさがグーンとましてお腹もスキッとたのしく燃える。
そしてカツ。
豚のヒレかつ。
それに分厚いしいたけをサクッと揚げた串かつ風。
サイズで勝負をするのでなくて、その食べ心地。
サックリとしたヒレの食感、ムッチリぷちゅんと歯ぎれるしいたけとその食感のたのしさを上手にいかした商品構成…、さすがと思う、オモシロイ。
それからソース。
テイクアウト用のソースはトロンととろみのついた甘口。
野菜のうま味と甘みが濃厚。
冷たくなって風味をなくしたとんかつに、香りとコクをくわえてくれる。
けれどお店には「辛口ソース」が置かれてて、これがサッパリ。
ウスターソースのような味わい。
揚がったばかりの衣の風味や食感を引き立てているのも感心します。
弁当だけじゃないお店…、今までちょっと敬遠していた、けれどこれならたまに来て、新たなとんかつの世界を勉強するのもいいかなぁ…、って思ったりした、オキニイリ。
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