赤坂見附でランチの時間。
コラボにきます。
名物料理を持った何軒かの韓国料理店が、その名物をもちよって一軒お店を作ったココ。
Collaborationにちなんでいながら、実際の店名は「Kollabo」ってなってる。
CをKにかえてコラボとちょっと、しゃれている。
ワタリガニを使った料理やサムギョプサル。
焼き肉、ビビンパといろんな料理が揃うなかここで一番好きなのが「純豆腐チゲ」の定食でして…。
熱々。
しかも辛い、つまり「Hot」が持ってる二つの意味を同時に満足できるお料理。
今日の寒さを吹き飛ばすため…、とそれで選んでやってくる。
真っ赤なスープ。
石鍋の中でグツグツしながらやってきて、鍋の真ん中にポトンと生の玉子が一個。
最初はサラサラしてるのです。
スプーンを突っ込み、玉子を崩し、グルングルンとかき混ぜてくと、不思議なコトにトロンととろみがついてくる。
鍋の底には豆腐がタップリ。
ここの店。
純豆腐チゲにぴったりなように、豆腐も作って使ってる。
ツルンとしててスベスベで、しかも豆の香りがしっかりとした存在感のある豆腐。
それと玉子が混じり合い、スープにとろみをつけるのでしょう。
豆腐が崩れたところに真っ赤なスープがからみ、まるで麻婆豆腐のような雰囲気になる。
いろんな具材が底からフワッと上がる。
アサリにネギ。
刻んだイカに、それから今の季節は牡蠣。
ポッテリ太っておなかの部分がパンパンに、張って膨れた牡蠣のうま味もスープをおいしくさせている。
寒い季節においしい料理は、寒い季節においしくなってく食材が、ますますおいしくしていくんだなぁ…、って思ったりする。
料理は自然と人間の共同作業でできている。
そう思いつつ、ハフハフ、パクパク。
おかずをとります。
ココのもうひとつの名物の「直火焼き」っていう炒め物。
炭を真っ赤に焼いた上。
小さな鍋をそこにおき、油を含んだ食材を入れて焼いてく。
真っ赤におこった炭の火が勢い余って小さな鍋の中に入って、食材に火が移るのですね。
フランス料理でいうとこの、フランベっていう状態になる。
それもかまわずどんどん熱を加えてくと余分な油や脂が燃え尽きてさっぱり仕上がる。
しかも炭の焼けた香りが、素材に直接こびりつく。
風味豊かな炒め料理ができあがり…、という、韓国に行くと専門店があったりします。
具材は豚肉。
脂ののった三段バラを一口大に切ったモノ。
それにタマネギ、人参、ネギとどれも千切りにしたモノを唐辛子味噌と一緒にいためる。
肉はフックラ。
しかもしっとり、クチャッと脂の食感は残っているのにまるで脂っこくない不思議。
野菜はシャキシャキ、歯ごたえ軽快。
火の芸術が作り出した、芸術作品みたいな出来映え。
他にもおかずがいくつかつきます。
まずはサラダ。
甘い韓国風のドレッシングであえたレタスがタップリと。
おでんと呼ばれる練り物を、モヤシと一緒に煮込んだモノに、自家製キムチでひと揃え。
これらをひとつにまとめてくれる、主役級のご飯がつきます。
石釜ご飯。
提供時間をそれほどかけず作れるように、あらかじめ浸水させたお米を入れて、強火でバチバチ、炊きあげていく。
蓋をとって、中をみる。
大量の湯気。
炊きあがったばかりのお米の甘く切ない香りがしてきて、お米の粒のひとつひとつが立ち上がってる。
日本でならば、まずこれを茶碗に移して召し上がれ。
…、とそういうことになるのだろうけど、韓国風はスプーンで直接すくって食べる。
だからよけいに熱々で、ずっと冷めずにたのしめる。
ご飯はすべすべ。
ボクの好みにかために炊けてて、口の中でちらかるたのしさ。
ハフハフしながら食べてくと、思わず笑顔になっていく。
お焦げができます。
石釜の底にタップリお焦げがこびりつき、ガリガリしてもなかなかとれない。
そこでお湯。
沸騰をしたお湯をもらって注ぐとオモシロイほどペロンとお焦げが剥げていく。
スプーンを添えると、ペロンとはげて浮き上がってきてひっくり返る。
見事な焦げ色。
一口それを口にいれると、まるで煎餅。
パリッとしてて香り豊かで味わい深く、しかし奥歯に貼り付いてしまう。
お焦げの香りがついたご飯は好きだけど、お焦げ自体は苦手だったりするのです。
そこでしばらくそっとしておく。
お湯をゆっくりお焦げが含み、しんなりしてくる。
お焦げの色がお湯にうつって、ほうじ茶みたいな色になってくる。
それをスプーンですくって飲むと、甘くてほんのり香ばしくコーン茶飲んでるみたいな気持ち。
膨れたお米を食べるとなんと、お粥みたいな食感でホットな料理に疲れた口と、おなかをなだめる見事な幕引き。
体もやさしくあったまり、午後の仕事に向かってく。
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