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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    今日は絶対、ココでランチをとらなきゃと、銀座の「アナスティア」というレストランにやってくる。



    ここのランチに合わせて今日の午前中のスケジュールを組み立てたほどに、目当ての料理があったのです。
    友人から、ここの秋刀魚のペペロンチーノを食べなきゃ駄目だよ!と前から言われて、それが毎週水曜限定。しかも毎回限定数。しかも、しかも今日が今年の最後の水曜というコトで、準備万端、いそいそきました。
    同じような考えの人が沢山いるようで、開店前から待ち人たち…、5人目につきこれでやっとありつけるんだと、思ってお店の中に入った。



    小さな店です…、15人ほどが入れば一杯。
    一番奥に厨房がありカウンターと小さなテーブル、窓のない地下だからこそのミッチリとした空間で、けれど窮屈な感じがするかというと決してそんなことはない。
    おいしい料理に気持ちを集中できる、むしろおいしい空間。
    メインにスープ、サラダバー、それに食後のコーヒーかシャーベットがつくランチセットで、にもかかわらず1000円切った値段にビックリ。
    せっかくだからランチ用のカルパッチョ3点盛りを追加でたのむ…、ワインバー的使い勝手のディナータイムにもこのカルパッチョが自慢らしくて、たしかに魚の鮮度においしさは抜群でした。
    赤貝、甲イカ、ツバスをオリーブオイルでドレスして、ほんの少しの塩とハーブで食べるという、案外醤油で食べる刺身より素材の味が感じられ、旨いと感じる。

    そしてやってきのが見事なひと皿。



    大きなオーバル皿にたっぷり、ペペロンチーノのパスタが盛られ、そこに秋刀魚が一本まるごとドサッとのってる。
    コンガリ焼かれた秋刀魚の姿も見事なら、そこから漂うおいしい魚の脂の匂いと焼けたニンニクの濃厚な香りが混じって鼻をくすぐり食欲そそる。
    この秋刀魚。
    骨ごと焼いてるようにみえるけど、背中を開いて骨をキレイに取り除き、小骨もさっぱり抜いたのを焼いているからフォークで押すと、ハラっと崩れる。
    崩れてパスタとからんで一緒に口の中へとやってくる…、パスタの茹で汁とオリーブオイルが乳化してトロンとなったソースとからんで、まぁ、旨い!
    ワタの苦味がすがすがしてく、大人のゴチソウ…、オキニイリ。



    ちなみにオープンと同時にたちまちお店は満席…、ほぼ100%、秋刀魚のペペロンチーノをたのむという状態で、やってくる人は「席は空いてますか?」じゃなくて「秋刀魚はまだありますか?」って聞くのがたのしい。
    お店の人もしばらくすると、やってくる人に「秋刀魚は終わってしまったんですが他の料理はまだございます」と断り、お客様に待ってもらうという具合。
    名物があるってスゴいコトです。
    みなが同じものを押しいただく厳かなる空間って、なんだかステキ。
    おなじみさんもかなりいるようで、中には「ボクは秋刀魚じゃなくていいから」と限定数の秋刀魚を他の人に譲る粋な人もいたりする。
    夜のメニューをみせてもらうと、これがこれまた魅力的にて、また来なくちゃぁって思ったりした、そんな昼。


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    拍手[7回]

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    くうぅぅ
    えーーーっ!
    背骨も小骨もぬいてあると!
    何ともインパクト大なのに、そんな繊細な技をもってその価格。
    これは是非とも!と思っても、今年はもう終了ということですか?
    サカキさんのいけずぅ…と思ってしまったです。はい。
    ななおさん / 2013/10/31(Thu) /
    無題
    おいしさと楽しさが伝わる文章、食べに行きたいと思いましたが残念です。
    もし、家で似たようなものを作るとしたら、秋刀魚の味付けはどのような感じですか?
    塩焼きですか??
    mmmさん / 2013/10/31(Thu) /
    無題
    どびっくりなパスタですねー。ご飯好きな私でも「おいしそうー」と思いました。骨が無いとは、どうやってとっているのだろう? 私はあってもぜんぜんオッケーです。骨あっても食べてみたいなー。
    みやはらさん / 2013/10/31(Thu) /
    申し訳ない!
    > ななおさん
    もっと早くレポートしていればと、申し訳なく思います。
    でも来年。
    夏から秋という季節を待ち遠しくがんばるのもまた粋なモノ。
    ボクも来年を目指してがんばります。
    サカキシンイチロウさん / 2013/10/31(Thu) /
    焼いてオーブン
    > mmmさん
    味は塩味。
    けれどグリラーで焼ききってしまうと焦げた香りがパスタのうま味を邪魔すると思うので、オリーブオイルでまずソテして、それからオーブンで中まで熱を通すというのがいいと思いました。
    サカキシンイチロウさん / 2013/10/31(Thu) /
    開いて戻す
    > みやはらさん
    一旦、ひらいてから骨をとり、それから再びもとに戻すというやり方なのでしょう。
    パスタと一緒にグルングルンとフォークでまいて味わうためには、骨があってはやはり厄介なんでしょうね。
    サカキシンイチロウさん / 2013/10/31(Thu) /
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