銀座でランチ…、煉瓦亭。
日本の洋食文化が生まれ育ったお店のひとつ…、昔ながらの風情が残り、しつらえばかりかそこで働く人たちも昔ながらを感じるステキ。
入り口を開け閉めしてくれるオーナー然としたおじさんと、同じ顔をした人たちが店のそこここで働いていてる…、飲食店の味は血筋で守るモノ。
外食産業が否定しつつも、飲食業という大きなうねりの中に脈々と流れているのは「家の味」じゃないかと思う。
ピカピカの店、ピカピカのナイフフォークにソルタンペパの容器の蓋。そして笑顔もピカピカで、こういうお店がおいしくないはずないのであります。
さて、ご飯…、ハムライスをたのんで味わう。
名前の通り、ピラフの上にドッシリ、ハムがのっかる。
四角いハム。白いハム。きめ細かくてみるから上等。軽くソテされ、仄かな焦げ目とツヤツヤ脂が光ってる。
微塵のパセリが彩りそえて、肉の香りが鼻をくすぐる。
そもそもハムという食材は肉をおいしく味わうために手塩をかけて作られるモノでここにもハムステーキなんてメニューがあるけど贅沢な肉の加工食品であるはず。
なんちゃってハムが大きな顔して安売り王になっちゃって、いつの間にか地位が貶められちゃった。
ココのこのハムを食べるとハムって、やっぱり旨い!ってウットリします。
ハムをめくると、そこにもハムがタップリでまさにハムのご飯であります。
ほどよく熱が入ってシャクシャク歯ごたえたのしい角切りのハム、マッシュルームにグリーンピースと具材タップリ…、ブイヨン味の昔ながらの味付けもなかなか上等、オゴチソウ。
一緒にアスパラガスのサラダをたのむ。
グリーンアスパラガスをほどよく茹でてそれを冷やしてうま味、甘みを引き出しザクッと歯ぎれる食物繊維の食感鮮やか。
一方、ホワイトアスパラガスはトロンととろけるなめらかさ。
緑と白でこんなに食感異なる野菜…、どちらが好き?って聞かれれば、こうしてサラダに使うときには絶対、白アスパラガス、それも缶詰アスパラガスのひねた香りが好きだったりする。スッキリとしたフレンチドレッシングも昔ながらのホテル味…、背筋がしゃんと伸びる昼。
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レンガという言葉で連想するコトといえば、まずコレなんだろうなぁ…。
ピンクフロイドの「Another Brick in the Wall」。
1979年に発売された「ザ・ウォール」っていうアルバムの中の一曲で、流行ったね!、世界中で、それもすんごい勢いで。
杓子定規な学校教育に対する怒りを歌った内容で、何しろ一番最初に耳に飛び込んでくるのが「We don't need no education」ってフレーズですから。
映画仕立てのゴージャスなPVも、音楽が夢とメッセージに満ち溢れていた時代のコトを思い出させてくれてなんだかウットリします。
壁を作る一個のレンガになるのは嫌!といいながら、一個のレンガがなければ壁は出来ないんだと、そんな分別もついてしまったボクであります、それもよし。[3回]
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