関西的なるサンドイッチをいただきましょう…、と「銀座瑠璃」ってお店に来る。
場所は銀座三越の裏っかわ。
ちょっと歩いた東銀座の駅の近所のビルの1階、2階には無料でおかきが食べられるので有名な「播磨屋」の店があるガラス張りのビルの中。
入り口部分には販売コーナー。
奥にカフェという構造。
実はココ。
堂島ロールを作っている会社が経営しているお店。
ここ限定の堂島ロールや、和スイーツの類が買える上に出来立てのモノをたのしむコトができ、それで休日なんかはおばさま方でにぎわっている。
けれど今日。
さすがに平日。
それに中途半端な時間というコトもあるのでしょう…。
お店の中はユッタリ、しずか。
優雅な空間ひとりじめという、なんとシアワセ。
申し訳なくすら感じます。
和服の生地を貼ったような絢爛豪華なアームチェアや、切子のグラス。
テーブルの上に置かれたコロンと小さな器には砂糖や、きな粉、抹茶の粉が入っててご婦人好みな居心地の良さを発散してる。
高級旅館のロビーって感じで優雅な空気が流れます。
ホールサービスする女性スタッフのうつくしき立ち振舞とおだやかなやさしい表情にウットリします…、いい感じ。
サンドイッチを注文します。
ふっくら玉子サンドイッチというメニュー。
ここ唯一のサンドイッチが玉子サンドというのがまさに関西的。
大阪出身の会社ならでは。
パンはそのまま、あるいはトーストすることもできるというので、トーストをして作ってもらう。
カシャカシャ、厨房の方から玉子を割りほぐす音がしてきて、ジャジャっと焼ける湿った音がそれに続く。
本当に丁寧に作ってるんでしょう。
15分ほど待ちましたか…。
おまたせしましたと、厨房の中のスタッフが持ってきてくれるのだけどそのスタッフも若い女性で笑顔になります。
そして彼女が持ってきた、玉子サンドを見てウットリ。
フックラ焼いた卵焼き。
塩のうま味とバターの香り。
そしてほんのりマヨネーズのうま味とコクと酸味がにじむ。
焼いたパンにもバターとほんの少しのマスタード。
風味豊かでパンがサクッと歯切れると同時にジュワッと、玉子のうま味が口に広がっていく。
パンそのものが甘さや旨さを強調しない。
焦げた香りとカサカサとした食感だけを発揮して、玉子の味や風味、食感を引き立てる。
つまり焼いた玉子を味わうためのサンドイッチに、ココロゆだねる。
有楽町の駅の向こうでつい最近まで、当たり前に食べるコトができた玉子のサンドイッチが、こうしてココでまた食べられる…、なんてウレシイ、オキニイリ。
このサンドイッチにソフトドリンク、あるいはスープがつけられて、サラダもついてひと揃え…、値段が800円ほど。
この上等と優雅とくつろぎ、それにおいしさまでつけて、この値段。
銀座でなくてもアリガタイのに、なんてステキと思います。
ソフトドリンクにここオリジナルの茶葉を使った紅茶を選ぶ。
すると大きなポットでタップリついてきて、玉子サンドを食べても残る…、甘いものも一緒に食べるか思いもするけど間もなく次の仕事の時間、お店を出ます、また来ます。
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打ち合わせを終え、家に帰って何かちょっと物足りない。
何かお腹の中にはいるモノを作って食べましょう…、と冷蔵庫の中をみるけどこれと言ったモノがまるでみつからなくて、かなり思案で雑煮を作る。
お餅があった。
ひとつひとつパックに入った、小さなお餅。
不思議なコトにこうしたお餅。
賞味期限が半年だとか1年だとかって、どうなってるんだろう?
何かズルイコトをしているんだろう…、って思いはするけどそうした疑問は棚上げ。
まずはお出汁を作ります。
あごだしパックをお湯に入れ、クツクツ煮こむと出汁の香りがやってくる。
カニかまぼこが大量にあり、それをバサッと入れてクツクツ。
蟹の香りと甘みが出汁に移って途端に味が変わった。
カニかまぼこって味醂のような甘み調味料がタップリ入っているんでしょうね…、他に出汁しか入ってないのに玉ねぎを煮込んだときのような甘みを強く感じる。
オモシロイ。
急いでかまぼこを引き上げて、お椀に盛って冷めぬよう湯煎にしておく。
鍋にはお餅を投入し、トロトロになるまで煮込んでいきます。
ドロドロ形を無くす寸前で、白味噌を少々といて風味をつけて、玉子をポンと落として固める。
チリチリ、白味が暴れるところをスプーンでそっと抑えて形をつけながら、表面叩いて中の感触たしかめながらほどよきところで火を止めお椀にうつして食べる。
とろりとお餅が喉をなで、玉子を割ると、なんとシアワセ…、黄身がようよう固まる程度の熱の入り方、オキニイリ。
しっとり出汁を吸い込んだカニカマまるでお麩を食べてるような食感、なんだか不思議なお餅のポタージュみたいな味わい…、お腹もポカっとあったまる。
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