朝からすさまじくコントラストの強い太陽…、銀座の街にもクッキリとした日陰ができる。
太陽が徐々に真上に上がる季節になってきて、東京の街もキリコな感じ。打ち合わせのため長袖シャツを着てきたことを呪わしくさえ思う朝。それにしても今日もう週末という、すっかり崩れた一週間のリズムに気持ちがついていかない。ごきげんな朝にしてやりましょう…、とそれで銀座のウエストにくる。ちょうど開店直後の時間で、気持ちよい空気とお店の雰囲気をひとりじめする、なんたる贅沢。
サンドイッチをまずたのみ、アイスコーヒーをお供にします。相変わらず、キラキラすべてがうつくしい。白いお皿をお供にしたがえた、アイスコーヒーのグラスには金箔押しの天使がキラリ。ミルクピッチャー、ガムシロポットも磨き上げられた洋白容器でキラキラしてる。キラッと輝くマドラーをそっと手に取り持ち上げる。するとカラカラ、氷がグラスを叩いて涼しげな音でまずおもてなし。やさしい酸味とキリッと涼しい苦味が朝の喉を潤し目を覚まさせる。
そして今朝のメインが来ます。トーステッドハムというハムを挟んだトーストブレッドのサンドイッチ。…、なのだけど。ココにはハムを使ったサンドイッチが二種類あって、もう一つはハムを生のまま。ハム以外にレタスを一緒に合わせて挟む。パンと具材のバランス良さをたのしむ趣向の優等生的サンドイッチで、けれどこれ。パンに比べてハムの分量がかなり多くて、具材もハムだけ。ハムそのものも軽くグリルされていて、その断面がツヤツヤとてもみずみずしい。ハムとトースト以外は芥子マヨネーズだけで、つまりハムを味わうためのレシピになってる。
おいしいのです。ハムがはぎれるムチュンと肉感的なる食感と、口に広がる豊かな肉汁。ドッシリしていて、気持ちがフワッと浮かんでいくような高揚感。とろけたマヨネーズがコックリとしたコクと軽い酸味をくれて、ハムの風味や旨みをキリッとひきしめる。レモンを搾るとハムの甘みが際立って、ご馳走感が際立つウレシさ。それにしてもレモンの皮を薄く削って、渋みまでもを搾らぬようにと、入念にして繊細な作業もうれしい、オキニイリ。
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