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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    思い立って日本橋。

    eb10d0fe.jpeg高島屋の脇に一軒、とても気持ちのいい喫茶店がある。
    そこで朝。

    「ロータス」って店。
    窓が大きく明るくて、キャメルの四角いテーブル、それから黒い合皮のカッチリとした椅子が並ぶインテリア。
    明るく、けれど落ち着いている。
    オフィス街の真ん中でもあり、けれどちょっと遅めの時間だったからでしょうか?
    静かでヒッソリした感じ。
    ドアが大きく開かれて、しかも角地にありながら、隠れ家っぽい風情がステキ。
    東京都心でこうした場所の一階に、まだ残ってる喫茶店ってもう珍しく、アリガタイ。
    窓に近い明るいテーブルを選んで座る。
    テーブルの上には灰皿。
    この近所ではオフィスでタバコを吸うのも難儀するんでしょうネ…、サラリーマンへのこれも配慮のひとつと思う…、ワルクナイ。

    7bfb8926.jpeg朝の時間にはゆで卵が一個、サービスになる。
    だから何も言わなくても、お冷やと一緒に玉子と塩がやってくる。
    それからふっかり。
    分厚いタオル生地のおしぼり。
    これら全てが、おじさん仕様の昭和喫茶のデフォルトですな。
    ボクのすぐあとにやってきたアラカンおじ様が、パンっとおしぼり袋を割って、おしぼり開いて顔をズバッと押し当てる。
    日本男児に生まれたシアワセ。
    ゴシゴシ顔の脂を拭って、耳の後ろをクルンとふき取る。
    加齢臭の素が集中的に分泌する場所ゆえそこは丁寧に…。
    首から上を入念に拭るくせして、手はおざなりと言うのはいかが?と、実況中継、頭の中で入れながら、ボクもザザっと顔をふく。

    カンカンカカンとテーブル叩いて玉子を割って、プチュンと食べると、なんたる見事。
    黄身がシットリ、みずみずしくもけれど確かに火が入ってる。
    白身のプチュンとした食感を、覆い尽くすがごときなめらか。
    黄身独特の貼り付くような粘りけと、甘味強烈。
    ボクが出会ったゆで卵の中でもかなりの最高クラス。
    もしこの状態で、いつもゆで卵が出てるとしたら、これはかなりの手練のモノでらっしゃいましょう。

    焼きサンドイッチがココの名物で、それをたのんで待つことにする。

    b21d8062.jpeg注文をした女の人。
    ニコニコとても笑顔のキレイなご婦人スタッフで、その彼女がすぐさまお店の奥に飛び込んでいく。
    「焼きサンドイッチのオーダーです」と、小さな声で伝えると、白髪の顎のシッカリしたおじさんがよっこらせ…、とやってくる。
    真打ち登場!って雰囲気ですか。
    かなりの時間がかかります。
    厨房で料理を作る気配がするわけでなく、けれどかなりの時間をかけて、そしてやってくるのがコレ。

    大きなお皿に、アルミフォイルを折って器のようにして、そこにギッシリ。
    焼いて仕上げたサンドイッチが詰め込まれてる。
    ハムとトマトとキュウリのサンドイッチ。
    それと、ハムとトマトとチーズのサンドイッチが半分半分。
    互い違いに並べられてる。
    ウットリするほどの薄切りパンで、ウットリするほどキレイに焼けてる。
    食べるとカサリと前歯にさわるパンが軽やか。
    ほんの少しのマヨネーズが、味のアクセントになってはいるけどあまり調味料は使っていない。
    味の基本のほとんどは焼けたトマトの酸味と甘み。
    ほんわかあったか、しかもクチュっと潰れてトロリとソースのように流れだす。
    あぁ、ゴチソウだ…、目が覚める。

    d9b249b6.jpegサイドに付いたフルーツたち。
    スイカにキウイ。
    オレンジ、バナナにパイナップル。
    どれも鮮度がシッカリしてて、しかも甘くてみずみずしい。
    特にスイカのシットリとした味わい深さ。
    体の中が潤っていく。

    何年ぶりぐらいでしょうか…、この店に来るのはひさしぶり。
    ココの近所のCOREDOっていうビルができたときにかなりよく来てた。
    この界隈にはスタバやドトール、それからイリーのお店が沢山あって、最初はそれらのお店を重宝してた。
    気遣いもなく便利で気軽で、それにコーヒーもおいしく感じた。
    けれどそのうち、もっと気軽で落ち着いて、しかもエスプレッソじゃないコーヒーで、お腹をやさしく満たしたく、それで探して見つけたのがココ。
    高島屋の中にもおいしいコーヒー屋さんがあったんだけど、改装をしてあんまり好きじゃなくなった、直後のコトでずっと変わらずいてほしいなぁ。
    そんな願いのまんまにそのまま。
    とてもうれしい。
    薄いグラスにタップリ氷をともなって提供されるアイスコーヒー。
    ビシッと苦みばしった大人の味に、さぁ、ガンバロウって元気が出ます。
    ステキな朝のオゴチソウ。




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