サカキノホトンブログ肉の居酒屋、雨の日の夜

S	M	T	W	T	F	S
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30

肉の居酒屋、雨の日の夜

雨が降る、降ると言いながら雨はかなりの局地的なモノ。
雨にふられぬようにと一生懸命、予定を前に前へと動かし、なるべく早めに家に帰ろうと八面六臂の大活躍にて、大忙し。

日本橋から東京駅を経由しながら丸の内。
それからスルッと有楽町に移動しながら人に会ったり、打ち合わせしたりとそんな仕事の合間にパチリと街を撮る。
で、今朝は気づきがあった。
この界隈って、風力発電や太陽光発電の小規模だけど装置がかなり設置されてる。
今日のように風の強い日には、カラカラカタカタ、一生懸命ファンを回して電気を作る。
そんな健気に感心す。

夜、家の近所で今日オープンしたばかりの居酒屋に来る。

「肉匠酒場丸信」という店で、四ツ谷三丁目の近く。
新宿通から、飲食店が集中している杉大門通りに入ったばかりのところにできた。
４０席もあるかないかの小さな店で、お店の一番奥に厨房。
入り口入って真正面に、肉を陳列しているまるで肉屋のようなショーケース。

今までこうした食材テーマの居酒屋で、食材を陳列しますといえば魚がほとんどだった。
日本人がみて、おいしく感じるのはやっぱり魚、あるいは野菜。
食材としての肉をおいしく見せるのは、管理にかなり気を使わなくちゃいけなくて、それでなかなかこうしたお店はなかった。
塊のままじゃなくてキレイにカットされた肉に限って陳列をする。
しかもその日に使用する、牛の生産履歴をそれぞれ表示するなど、いろんな工夫をしながらイメージ作り。
オモシロイなぁ…、と思います。

開店当日ということもあり、多分、業者の人達でしょうか…、最初はスーツ姿のそうした人たちばかりで、殺風景だったけどそのうち続々、近所の人がやってくる。
二組の老夫婦が一緒にやってきて、肉のショーケースをみながらあれこれ、注文している姿がいいね…、ほほえましい。
最近、こうしたお店で共通している特長。
お店にお金はかけません！という潔さが、むしろ心地良かったりする。

店一番の売り物が半身鶏という鶏の唐揚げ。
ちょっと小ぶりの鶏を、半割りにしてカラッと揚げる。
肉に塩とハーブをゴシゴシ擦りこみ、下味をつけ同時に軽く薄衣。
時間をかけてじっくりと。
骨の周りにまでシッカリ熱を入れて仕上げた、まずはサイズに目を見張る。
皮はバリッと、こんがりと。
手づかみするとアチチと熱い。
けれどバキバキ、骨を掴んでちぎっていくと中から蒸気が噴きだしてくる。

手羽にもも。
胸にドラムとパーツ、パーツに解体し、それぞれ食べて比べるたのしさ。
味がシッカリ入ってて、酒のつまみにピッタリの味。
ただ、ほんの少しだけ揚げすぎだったのでしょうか…。
肉がギュギュッとしまってて固く感じる。
ただその分、顎をシッカリ使うたのしさを味わえるのはいいかもしれない。

お酒の売り物はホッピーで、割り用の焼酎をシャーベット状にするって工夫をしてる。
最近、こうして若い人達が作るお店は、案外しっかりしていてたのしい。
既存の価値観や習わしにとらわれることなく、新しい発想を果敢に取り込むと同時に味や価格のコトはキッチリ、基本に忠実。
迷いが無いのがうらやましい。

他のメニューで目立つのは、焼きとん、焼き鳥。
野菜の串焼き、あるいは串揚げ。
串にさして焼くモノはシッカリ炭で焼き上げる。
オモシロイとこでは、牛のツクネ。
もも肉を叩いてミンチ状にして、コロンと丸めて焼きあげる…、だからおいしい。
口に含むとハラリとほぐれて、ハンバーグなんかとは一味違った、肉の脂の旨みがおいしい。

牛１００％のメンチカツっていうのも是非に食べてくださいと、それでたのんで食べてみたらば、たしかにフックラ。
肉の旨みをパン粉がすべてせき止めて、とてもジューシー、感心す。
丸信特製という煮込みも独特。
コッテリとした味噌味で、すじ肉、ばら肉、肉の端材にホルモンといろんな肉が煮込まれている。
大根、ニンジン、ゴボウと野菜も盛りだくさんでこれでご飯を食べたら旨いに違いないって、思ったりした、いい感じ。
それにしてもこのお店。
今、この時期に生の肉や内臓モノを売り物にしてもいるのがスゴイとこ。
生レバ、ユッケは当然のこと、ハツやガツなどいろんなパーツを刺身で出してる。
トレーサビリティーのシッカリとした肉を扱っているんだというコトなんでしょう。
自信があるのはすばらしきコト。
近々再び見に参りましょう…、オキニナリ。

[0回]

2011/05/17 (Tue) ボクのご近所レストラン Comment(6)

■ この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード

■ コメント一覧

無題

このお店絶対行きたいですo(^▽^)o
値段もホントに安いんですね。

lovekuma69さん / 2011/05/17(Tue) /

編集

ぜひぜひ

> lovekuma69さん
お酒を飲まなければ本当にビックリするほどの値段です。
料理もシッカリしているし。
ぜひ、ぜひ。

サカキシンイチロウさん / 2011/05/17(Tue) /

編集

ゴルチエ・シャリキン！

割り用の焼酎をシャーベット状にする・・・それって「シャリキン」ですね！美味しいですよね！
500mlのペットボトルに焼酎を3分の2ぐらい入れて、冷凍庫にいれると自宅でも簡単にシャリキン楽しめます。
ウチには「シャリキン用」のエビアンのジャン・ポール・ゴルチエ・デザインボトル（ペットボトル・バージョン）が2本、スタンバイしてます。
よろしかったら、ぜひ。

CIANさん / 2011/05/17(Tue) /

編集

なるほどぉ

> CIANさん
そうです、シャリ金。
シャーベットマッコリなんかも今流行ですし、同じアルコールも温度や状態でこれほど味が変わるのか…、って思います。
自家製シャリ金。
試してみます！

サカキシンイチロウさん / 2011/05/17(Tue) /

編集

半身揚げ

小樽の「なると屋」も美味しいですよ＞半身揚げ
おうちでオーブントースターを使った暖め直しでも、身はふんわり皮はパリッと再現できました。

牡蠣羊羹さん / 2011/05/18(Wed) /

編集

北海道

> 牡蠣羊羹さん
北海道のザンギ文化。
たまに百貨店の地下に特設売り場を出して売っていたりします。
その度に、こんなに食べられないんだよなぁ…、って思いながらも気づけばあっと言う間に無くなっている。
唐揚げってスゴイですね。

サカキシンイチロウさん / 2011/05/18(Wed) /

編集

サカキノホトンブログ

[PR]

肉の居酒屋、雨の日の夜