弁天案で朝をとります。
やっぱりココに来るとちょっとホっとする。
いつものメニュー。
いつものスタッフ。
昼や夜にやってくると、チェーン店のような冷たさをたまに感じる。
もうかなりの数のお店を展開してるから、生業店でないのは重々承知の上で、けれどまだ数店しかお店がなかった頃からずっと付き合っている。
ボクとしてはいつまでも、生業店のまんまであってほしいなぁ…、と思ってそれで朝に来る。
朝は本当に昔のまんま。
スタッフさんもずっと一緒で、お店の雰囲気ものんびりしてる。
しかもちょっとシニアな感じ。
最近、ボクも歳をとってきたからかなぁ…。
おじさん、おばさんが働いているお店の方が落ち着く気がする。
特に朝。
まだまだ体や気持ちが起きていないとき。
いきなり刺激の強いサービスを受けてしまうと、その勢いに負けてしまってしまうことがある。
ほんわかやさしく、おかゆのようなあったかな雰囲気がある店だとうれしい。
ココの朝はそんな店。
いつもの定食…、卵焼きに山芋とろろ、納豆それから温かいそば。
どれもがやさしい食感、味わい…、顎をあまりつかわなくてよい料理ばかりでお腹がポワンとあったかになる。
納豆に醤油じゃなくて、タレでもなくて昆布の佃煮、それから七味をかけて食べると、甘みにうま味、それから辛みが口の中でトロトロ渾然一体となる。
そばのお汁をゴクリと飲んで、おいしいご飯でお腹を満たす。
七福神の布袋様の笑顔が今日も明るくて、見ているこちらも気持ちが明るくなっていきます…、さてさて移動といたしましょう。
有楽町でお茶を飲みます…、水だしコーヒーで有名な「どんぱ」に来ます。
お店の中には水出しコーヒー用のガラスの塔がいくつも立ってて、そこでコーヒーがポタンポタンと落とされている。
アイスやホット、あるいはコーヒーゼリーをそれで作ってたのしませてくれるのだけれど中でもオキニイリなのが「ニッキコーヒー」。
コーヒーを抽出する時、シナモンをフィルターで挟んで濾して風味をうつす。
飲むとニッキの甘くて切ない香りが鼻から抜けていく…、とても爽やかで贅沢な味がオキニイリ。
そもそも時間をかけて水で落としたコーヒーは甘みが豊かで、渋みやエグ味が最小限。
まろやかな味でそこにニッキの風味が混じって奥行きのある味になる。
コクリコクリとゆっくり味わう。
スカートみたいにグラスの土台に履かされたコースターも独特で、来る度、大人の銀座っていいって思ったりする…、オキニイリ。
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