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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    銀座まで来てできたばかりのお店をのぞく。



    「威南記」というお店。シンガポールではウィナムキーって呼ばれてて、チキンライスがおいしいというので有名な店。
    田町の外れにお店が先日オープンして、行ってみようと思うも機会を逸してた。銀座のメルサがリニューアル。そこにお店ができたというのでやってきてみる。
    シーリングファンがゆったり回るモダンシンガポールな肝心時の雰囲気が、いいじゃないのとニッコリします。
    「もう2号店なんですね」って聞いたらお店の人が「田町のお店は0号店。ココがやっと1号店のつもりでがんばってます」と。なるほどそれもオモシロイ。



    入り口脇のキッチンでは、調理スタッフが大きな肉包丁で鳥を骨ごとぶつ切りにする。シンガポールな景色でござる。
    名物のチキンライスは2種類あって、ひとつはスティーム。いわゆる一般的な海南鶏飯のスタイルで、まずは一皿。
    ふっくら太ったもも肉を、骨付きのままぶつ切りにして、だから骨や軟骨までもが一緒にお皿にのってくる。鶏の下にはきゅうりのスライス。あらかじめほどこした塩味と鶏の旨みで十分おいしく食べられる。



    もう一種類はローストチキン。皮が焼けててペラリと剥げる。
    茹でた鶏よりバッサリ感が強くて歯ごたえどっしりしてて、しかも旨みが凝縮されてる。
    スティームよりもこっちの方がおいしいね…、といいつつパクパク。
    ただ、「海南鶏飯」ってお店にはスティームチキンを皮の部分だけ揚げてパリパリにさせたのがあって、そっちの方がボクは好きだな…、と、それでもパクパク。



    他にも食べたい料理がたくさんあったのだけど、残念ながらランチタイムはランチメニューだけ。サイドディッシュ的なモノといえば、スモールサイズのカレーくらいで、それをたのんでチキンライス以外の味をたしかめる。
    クミンシードやナンプラーの香りがかなりエキゾチックなココナツカレー。つまりシンガポール名物のラクサヌードルのスープのような味がする。
    どっしりとした旨みと甘み。最後にビリッとスパイシーな辛味が残って食欲さそう南国風。



    スープは鶏の旨みに生姜の香りが歩割りと漂う上品な味。
    薬味が2種類。ひとつはすりおろした生姜と刻んだネギをあわせて油に漬け込んだもの。生姜の香りと辛味がとてもすがすがしくて、お腹の中がポワンとやさしくあったまる。
    もう一種類の赤い方。豆板醤かとおもいきや、赤唐辛子と生のニンニクを刻んだモノを合わせたモノでとてもフレッシュ。唐辛子辛いというよりも、生のニンニクの辛さで首から上がカーッとあったまる。



    それにしてもチキンライスのおいしいコト。チキンライスと言っても鶏の出汁で炊いたタイ米で、パラパラ、ホツホツ。そのまま食べても十分おいしく、口の中を散らかる感じがなんともたのしい。
    シンガポール風の醤油をかける。トロミがあってしかも甘みズッシリ。ご飯にかけるとおこげご飯を食べてるみたいな香ばしさ。
    カレーをかけたり、パクチーのっけたりといろんな味をたのしめるのもおもしろくこのご飯だけを食べるためにやってくるのもいいかもなぁ…、って。
    チキンを乗っけた麺であったり、ホッケンミーとか他に食べたい料理もあれこれ。また来ましょうと思うなり。

    ちなみにまだ銀座のお店の食べログページができてなくってそれで田町のお店のデータを代わりに貼っておきます。


    関連ランキング:シンガポール料理 | 田町駅三田駅泉岳寺駅

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    昼を仕事の仲間と一緒に「慶楽」に来る。



    有楽町界隈で、気軽においしいモノを一緒にと、どこにしようかと考えてみて、そうだ、ひさしぶりにココにしようと思いついたわけであります。
    広東料理の老舗のひとつで、メニューは多彩。全部で200種類くらいはあるんじゃないかなぁ…。しかも二割ほどのメニューが時価という、高級メニューも用意されてて、けれどランチは気軽な値段。
    それででしょうね…、ランチ時になると近所のサラリーマンが雪崩を打ってやってくる。



    みんなの目当ては気軽なランチ用の麺類、あるいはご飯物で中でも、一番人気は炒飯ランチ。
    炒飯におかずが2種類。ザーサイ、ごま団子に卵スープがついてくるワンプレートランチ的なる迫力満点、ボリューム満点。
    今日はおかずは、鶏胸肉を揚げたモノに甘酢のソースをからめたモノと、豚のレバーと青菜の炒め。どちらも味がシッカリしていて、白いご飯をおいしく食べられそうな味。にもかかわらず、これに炒飯というサービス精神がうれしい一品。
    今日はやってくるお客様の半分ぐらいがこれをたのんでらっしゃいますか。



    ココの名物がスープ炒飯。それでそれもたのんで食べる。
    スープの中に炒飯が沈んでいるという、衝撃的なるビジュアルでけれどこれがおいしいのです。出汁かけご飯でもなく、雑炊でもなく、炒め油がスープに溶け込みみずみずしいのにコッテリ味で、けれどサラサラ、食感やさしい。
    炒飯ランチについてきた玉子スープに炒飯を浸して食べたら、同じ味になるんだろうかと思ってやってみたらばこれが、ほぼ同じなんだけど、どこか違う。
    決定的に違うのはスープとご飯の一体感で、「スープ炒飯」と「スープと炒飯」の違いは大きいって、感心します。オモシロイ。



    ここでもうひとつ好きなのが、モヤシの焼きそば。
    蒸した玉子麺を油で軽く炒めたものに、細切り豚肉とモヤシのあんをトロリとかけたあんかけ風。
    麺がモサモサ、歯ざわりがよくて、モヤシのシャキシャキ感を引き立て食感おいしい。焼きそばって麺が主張するものが多いのだけど、ここのコレは麺が脇役。あくまでモヤシが主役というのがたのしくて、健康的に感じてうれしい。



    ちなみにこの店。オモシロイのがタイ風スパイスがおいてあるとこ。
    ちょっと甘めのお酢にナンプラー。赤唐辛子を刻んでたっぷり漬け込んだモノ。
    昔、タイ国からの留学生がこのスパイスを用意しているお店がないからと、それで作っておいていた。それが今ではここの名物となっているという話。
    オモシロイなぁ…、しかもそれがココの料理にピッタリとくる。特にこの焼きそばに、まるで誂え作ったようで、今日もたっぷり使って食べる。



    サイドに焼売。粗めに切った豚ひき肉で作ったどっしり、大きな焼売。
    生地は薄くて、ペロペロ口でほぐれて消える。口の中にではほぼ挽き肉で、青唐辛子を刻んで入れて風味付け。
    それがビリッと奥歯で潰れて辛味を発する。
    尖った辛味は、芥子の辛味とまるで違ってダブルで辛くて食欲すすむ。
    何年ぶりだろう…、なのにまるで変わらぬおいしさ。そして雰囲気。オキニイリ。


    関連ランキング:広東料理 | 日比谷駅有楽町駅銀座駅

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    地方から出てきた友人とあうため横浜。ひさしぶりの、みなとみらいの駅降りる。



    いやはや、スゴイ人出です。東京の町中を歩く人たちとは違ってどこかのんびりしてて、ちょっとリゾート気分を感じる。
    電車でたった30分ほどで、遠くに来たような感じがするのがオモシロイ。
    それにしてもこんなに大きな構造物が、果たして本当に必要だったの?って思ってしまうほどにみなとみらいのビルや商業施設のサイズは大きい。しかも上にも横にも下にも大きい…、バブルだったんだなぁって思う。
    歩き疲れて電車に乗った(笑)。

    東京に戻って銀座…、来たかった店にやってくる。



    今月27日で閉店しちゃう「よし町」という店。そのことがネットで知れて、昼は大混雑で気が引ける。
    それで週末…、夜ならいいかとやってきたらばお店の外の照明が消されて、けれど「営業中」の看板はある。どうしたのかと階段降りてお店に入ると、いらっしゃいませ!と元気な声。
    それに続いて、ごめんなさいね…、ご飯が終わって炒飯ができないんですとお店の人が頭を下げる。



    なるほど通常の状態とは違っているから照明消して、その異常事態を伝えていたのでありましょう。
    いいよ、いいよ。他に食べたいものがあるから…、と、テーブルにつきビールをたのむ。
    実もボクも蟹炒飯が食べたかった。ネットでココのコトを書いてる人たちは、まず炒飯のコトを書く。だからそれを食べに来る人が沢山いたのでありましょう。
    だからご飯が切れちゃった。炒飯だけじゃなくて、焼売も売り切れだといい、その焼売もブロガー好みのサイドの料理。ネットの威力はすさまじい。



    ボクらの後に小太りにぃさんがやってきて、炒飯下さいって言って、申し訳ないと断られます。
    なんとビックリ。「炒飯が売りなのに、売り切れなんてバカにするなよ」って舌打ちしながら出ていった。
    でもね…、炒飯が売り物だっていったのは、一部のブロガーさんたちだけで、お店の人はまるでそんな約束なんてしてないのにね。
    バカにするんじゃないよ…、とお店に残った人たちはみんな思った。おバカさん。

    さて、ボクがたのんだ料理は麺。雲呑叉焼麺という、ココで一番贅沢なほぼ全部のせのスープ麺。



    細くてなめらか。にもかかわらずザクザク歯切れる食感たのしい玉子麺。
    スッキリとした上湯スープに、なめらか雲呑。スルスル、喉をやさしくなでてお腹の中にとびこんでいく。
    メンマに叉焼。
    ご飯が切れて、しかも気まずい思いまでもさせてどうもすみません…、と、叉焼はちょっとサービスいたしましたと、いつも以上にタップリもらう。なんとキレイでうつくしく、見た目を裏切らぬおいしさに、ウットリします。



    こんなおいしい料理を食べずに帰るなんて、なんてモッタイナイんだろう…、って思ってスルスルすすっていたら、次の料理がやってくる。
    肉団子という、これもココの名物のひとつ。
    一口でパクっと口の中に入ってくれるサイズの小さな団子。
    カラッとこんがり揚げられていて、肉の香りに油の匂いが混じりあい食べる前からおいしく感じる。



    オモシロイのがこのお店。肉団子は揚がったそのまま。甘酢のあんが別添でくる。
    甘酢あんとは別にお塩がやってきて、まずは塩で肉の風味を味わって、それから甘酢をかけてという、うれしい趣向。
    塩で味わう団子はフワッと、中華スパイスと肉の風味が鼻から抜けて、口で転がるひき肉の食感、味わい、自然でおいしい。
    甘酢をかけると油の香りがおだやかになり、トロリと口でなめらかになる。
    スケジュールを見ながら今度はいつ来れるだろう…、と、思案するけどもしかしたらば今日が最後になりそうで、お店の前で頭を下げて感謝しました。ありがとう。


    関連ランキング:中華料理 | 新橋駅内幸町駅銀座駅

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    日本橋よし町に来る。



    よし町と書いて「よしちょう」。もともと日本橋に「葭町」という町があった。現在の人形町あたりにあって、あの「吉原」という地名の元になったと言われる色っぽい町。つまり花街。
    その葭町にあった中国料理のお店で調理長をつとめた人がはじめたお店。
    それで「よし町」。
    かつて日航ホテルがあった場所の近くのビルの地下。小料理屋のような造りの小体な店で、中華料理のお店にみえぬ、まるで小料理屋のようなしつらえ。お店の人も落ち着いた年配の人が中心で、とてもおだやか。



    実はこの店、6月一杯で一旦閉店。そののち経営者を変え営業再開というコトに決まったようで、これでこの界隈の「かつて」と呼ばれるコトがひとつ増えるのですね。なんだか切なく、しんみりします。
    お店の中にもその告知。
    「選手交代のお知らせ」という気の利いたタイトルに、丁寧にデザインされたそのうつくしさに、もてなし感じる。
    ちなみに開店前に行列できておりました。カンカン帽のモボ的紳士の後ろに並びさすが銀座と思ったりした。焼きそば注文して待った。



    開店と同時に一気に満席になり、おなじみさんはご主人たちに、ご挨拶。お店の中はてんやわんやのおおにぎわい。
    厨房の中では店の今までを手渡す人と、手渡される人が一緒に元気に働いている。
    いいなぁ…、こういうお店の雰囲気。
    まずはスープがやってきます。
    大ぶりの茶碗のような小さな椀で、蓋付き。それをあけると生姜の香りがフワッとただよい、鼻くすぐります。
    丁寧にとられた上湯スープでこれが、ココの料理のすべての基本。



    そしてたのんだ焼きそばがくる。
    五目で麺はやわらかいモノ。お皿の中にこんもりと。とろりとあんがかかってる。
    エビにキクラゲ、しいたけ、タケノコ。豚肉、ネギに白菜、青梗菜。錦糸玉子と呼ぶには少々幅広の、薄焼き卵を切ったのパラリとのっかっている。
    油の香りがフワッとただよい、お腹の入り口、やさしく開く。

    箸をつっこみ麺を底から持ち上げる。



    四角い、若干角張った麺。蒸して仕上げた麺なのでしょう…、表面軽く乾いてそのまま食べるとモソッと、口の水分奪ってくれる。
    軽く油をまとってて、小麦の風味と軽い塩味で十分、麺だけ食べても旨い。
    ザクザク歯切れる食感と、口でちらかるにぎやかさ。
    ずっと噛んでても決して粘るコトもなく、カラッと乾いてそのままお腹に消えていく。そっけないよな食感が、とろみのあんをおいしくさせる。



    塩の風味がスープの輪郭ひきしめて、それが麺にタップリからむ。
    固い麺だとあんの水分を吸い込んで、トロンとやわらかになっていく。けれどこの麺。表面がなめらかになりはするけれど、吸い込むコトはなくてずっと、バッサリとした食感のまま。
    固い方がやわらかくなり、やわらかな方はずっと同じ状態。それがなんだかオモシロイ。
    それにしても具材豊富でどれもがよい状態でそこにある。こういう料理は大抵最後に麺が残ってしまうのだけど、これは最後に具材ばかりになっていく。麺をたのしみその後に、料理が出てきた…、そんな感じのたのしいゴチソウ。
    蟹炒飯や叉焼麺、揚げた焼売、肉団子とお店がクローズする前に食べておきたい料理がたくさん。また来れますよう…、って思いもします。オキニイリ。


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    銀座で仕事を終えた時間がちょうどランチのはじまる時間。それでそのまま銀座でランチ。



    「羽衣」という中国料理のお店を選ぶ。そろそろ「あれ」がはじまる時期と思ってそれでやってきた。
    銀座7丁目の裏の路地。古いビルの地下一階にあるお店。
    入り口脇に今日のランチの看板があり、そこには「涼麺」と書いてある。
    冷やし中華のコトをココは涼麺とメニューに書く。なのにお店の人はそれを「りゃんめん」ではなく「れいめん」と呼ぶ。不思議な習慣。
    地下に降りると小さな入り口からは想像できないほどにユッタリしたお店。



    近隣のサラリーマンのおじさんたちで、もうニギヤカ。オフィス街のランチタイムって感じの景色がなんだかたのしい。

    それにしても、松坂屋の再開発途中の空が広くて気持ちいい。できればあそこをそのまま公園で残してくれたら、銀座の街はスゴくステキな街になる。
    へんてこりんな外人建築家にダマされて、訳の分からない競技場を作るぐらいならココを東京都が買い上げて美術館か何かを作ったら、どれほど銀座の格があがるかって思ったりした。手遅れだけど、夢をみる。



    今日の人気のランチは、土鍋でジュージューやってくる五目あんかけのおこげのようで、お店のそこここから、あんが弾ける湿った音とおいしい香りがやってくる。
    気持ちがちょっと揺れたけど、やっぱり初志貫徹で涼麺にする。

    お盆に器が2つ並んでやってくる。
    ひとつは麺が入った丼。
    もうひとつには、料理が並んで、つまり別添。「料理を麺の上に並べて召し上がって下さいネ」ってお店の人がニッコリしながら説明をする。なんだかちょっと贅沢感じて、ボクもニッコリ。



    涼麺の具は全部で6つ。
    日本料理は奇数が大好き。けれど中国料理世界は偶数が大好きで、だから「六宝」となったのでしょう。とは言え麺の上にはさやいんげんが置かれてて、それを加えりゃラッキーセブン。日本的なる「七宝涼麺」という感じ。
    エビの天ぷら。グリーンピースに茹でた春雨。錦糸卵と呼ぶには太めの薄焼き卵に同じ幅で切りそろえられた煮叉焼。千切りキュウリでひと揃え。



    それらそれぞれをキレイに麺の上に並べる。
    スバラシイのが器がキリッと冷たいコト。具材を盛って、冷蔵庫の中に入れておいたから冷たいのか…、って思って具材を触ってみると、エビの天ぷらは熱々で、煮た叉焼は脂がかたまらぬ常温、薄焼き卵もほんのりあったか。
    それ以外はヒヤッと冷たい。
    具材それぞれが一番おいしい温度になっているというのに、お腹がなります。



    ココの麺は細く縮れたなめらかな麺。熱い汁そばでは、みるみるうちにとろけるような食感になる。
    けれどそれを冷たい水で〆るとキリッと、歯ごたえ痛快な麺になる。
    そこにからむのは胡麻の風味の濃厚スープ。お酢がキリリときいていて、後口スッキリ。麺が冷たいだけでなく、スープが涼しい味わいで、だからとても味わいかろやか。まさに「涼しい麺」でござった。
    グリンピースをれんげですくい、全部一度に口の中へと放り込む。プチュプチュ潰れて旨みジュースが口に広がる。オゴチソウ。


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