昼を銀座で肉を焼く。
首都高の高架の下を使った「銀座インズ」っていう商業施設。
地下一階から地上2階と高架下とは思えぬ空間。
個性的なお店が沢山ある場所で、ただこれを銀座と呼んでわからぬ微妙なロケーション。
有楽町が銀座に変わるその境目を作る城壁みたいな存在。
マリオンの西武がルミネに変わったばかりで有楽町の駅の周りはスゴイ混雑。
漢城軒というお店。
かなり重厚な造りのお店で、無煙ロースターを収めたテーブルは大理石。
ちょっと暗めの照明に、ビールの大きなタンクが置かれた「夜や肉で呑んで頂戴!」って感じのお店で銀座的。
ところが昼はとてもお値打ち。
1000円前後で焼肉ランチがたのしめる。
お店に入ると「お一人ですか?」と聞かれて、はい!と。
テーブルをお片づけしますから少々お待ちくださいネ…、って。
見れば満席だったのでしょう。
席を立ったばかりのテーブルが目の前にあり、それをテキパキ、キレイに片付け、さぁ、どうぞ。
焼肉メインのランチセットを注文をする。
すると「炭をおたしいたしましょう」と、網を持ち上げ中に真っ赤におこった炭をキレイに積んで帰ってく、贅沢ですな…、いい感じ。
ハラミの肉。
量は決して多くはないけど、分厚く切られて肉の色も鮮やか、キレイ。
炭にのせるとジリっと湿った音がして、ユックリ小さくなっていく。
水気が抜ける。
そしてうま味が凝縮される。
片面強めに焼き上げて、ヒックリ返して軽く焼く。
端がこんがり焦げてガリッとなったところでタレに漬け食べると…、やわらかい。
歯ごたえ、うま味よりも「やわらかい」って部分に特化した焼肉ですね。
肉汁、ジュワッと流れだしてきて、あっという間に繊維がほぐれ喉の奥へと消えていく。
これはビールじゃなくてご飯だなぁ…って。
ご飯の上に肉をおきます。
よく焼けた肉。
タレをタップリ吸い込んで、脂と一緒にタレがご飯ににじんで旨い。
脂が炭の上に落ち、煙が肉を包み込む。
炭がおいしくさせる肉。
熟成されたハラミの肉の、ほんの少しの獣臭さが炭の香りでおいしい匂いにかわってく。
ココのタレ。
ちょっと甘めでサラッとしててご飯を甘くしてくれる。
塩味ナムルにカリカリ、大根の固い食感残ったままの酸味の強いカクテキがタレの甘さをなだめてくれる…、ご飯をお替りしたくなる。
今日たのんだセットがバリューセットというモノで、この焼肉にチゲがつく。
スンドゥブチゲ。
名前が「姫チゲ」。
よく焼けた石の器に入ってくるけど、その大きさが驚くほどに小さく、カワイイ。
だから「姫」。
男の人の手のひらの平らな部分ぐらいの大きさ。
けれどそれでも十分なほど、味が濃厚。
やってきたときにはサラッとして見え、ブクブク沸騰して泡立っている。
玉子が一個。
生の状態。
それをスプーンで潰してグルンと混ぜあわせると、どんどんトロミが付いてくる。
豆腐に玉子、それからタップリのひき肉と具材もタップリ、まるで麻婆豆腐のようになっていく。
辛味は控え目、代わりにうま味がドッシリしててアサリの風味に生姜の香りが強い。
体に効きそうな味わいで、名前は「姫」でも味は「王様」クラスであります、旨い。
オキニイリ。
それにしてもココのお店のスタッフさんたち。
みんな若くて元気、しかもキビキビ、ずっと体を動かしている。
肉を焼くのはお客様。
けれど炭を足したり、網がきれいな状態か…、あるいはお水の差し替えなどとずっとホールを行ったり来たり。
食後のアイスコーヒーがついて1000円という値段もスゴイけど、コーヒーをだしつつ「ユックリされてくださいね」と一言添えてニッコリ笑顔でお辞儀をくれる。
気持ちいいのが一番のココのゴチソウ…、また来よう。
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