昼を銀座ですることになる…、さてどうしようかと交通会館。
有楽町の駅前にある古いビルで、地下にはたくさん、昭和な店がひしめき合ってるこの界隈では知られたランチプレイス。
交通会館の地下にあって「交通飯店」という店があるんだよ…、って話に聞いてて、けれど何度も来ててなのに一度も店を見たことがなかったのです。
今日は真剣に探してみようと、歩き回って地下街の一番奥の端の端、到底、飲食店がありそうにないところにあった。
お店の前にたどり着くと、中からカシャカシャ、鍋を振り続けているニギヤカな音と油が焼けるおいしい香りがお店の中からやってくる…、こりゃ、当たりかも!とお店に入る。
愛嬌のある元気なおばさんが注文をとり、ハイよ!と元気に鍋ふるおじさん。
もやしそばをたのんでそれに、ミニチャーハンをつけてもらう。
まずはラーメン。
ほどよくよじれた太麺の小麦の香りがしっかりしてて、スープはスキッと後味のよい醤油味。
東京の昔ながらの支那そばっぽい、なつかしさ。
そこにトロンとあんかけ。
モヤシにニンジン、チンゲンサイにキクラゲとモヤシだけでなく多彩な具材が目にも鮮やか。
なによりキクラゲの分厚くコリコリ、噛みごたえがよい。
とは言えやっぱり主役はモヤシ。
シャキシャキ、歯ざわり格別で火力の強い厨房でこその仕上がりに、もう虜。
それからチャーハン。
もやしそばができてるかたわらで、ずっと中華鍋がゴトクにぶつかりジャッジャとお米がやけてく音がしてくる…、あぁ、あれがボクのチャーハンなんだと待ち遠しく思っていたら、なんと、もやしそばの完成とほぼ同時にそれがやってきて、その凛々しいほどの姿にウットリ。
こんもりお皿に山をなし、その頂点がホロッと崩れて中から具材が顔覗かせる。
角切りのハム、ネギに刻んだキクラゲに、それから玉子。
種類は決して多くないけど、たっぷり入ってしかもお米を含めて全てにキチッと火が入ってる…、だから香りがとってもよくてパラパラ、空気をたっぷり含んで仕上がっている。
口の中で踊るチャーハン。
噛みしめるとフカっとご飯が奥歯を沈め、そして再び口に散らかり消えていく。
あぁ、おいしい…、今までこなくてごめんなさい!って思わず謝る。
ボクの目の前で昼間というのにあれこれ料理をたのんでビールを飲んでるおじさんたちの姿を見、一人でココに今いるコトを猛烈反省。
今度は夜に、仲間とこなくちゃと思って帰る、ゴチソウサン。
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