東京、神戸の日帰り出張。
午前中のミーティングに間に合うように早めの新幹線に乗ってビュワンと、朝から日本は動いてるのね。
新幹線はほぼほぼ満席。
朝からお疲れさまなのかボクの隣の人なんてテーブル倒してそこに突っ伏し爆睡してた。
その熟睡っぷりに、こうした立派な公共の場で熟睡してもまるで危険を感じないという日本のステキにニコリとなります。
3時間弱、ビュワンとゆられて新神戸。
なるほどここまで来ると、新幹線の終点は西鹿児島だというコトを、リアリティをもって感じる…、去年まではなかった景色に感無量。
打ち合わせ終え、次の仕事に向かう途中に軽く昼。
三宮の駅前にある「神戸にしむら珈琲店」にやってくる。
おそらく日本を代表する、昔ながらで上等な喫茶店のひとつでありましょう。
ココロから愛してやまないオキニイリ。
喫茶店がお茶を飲むだけの場所ではない、ココロ豊かな文化性。
生活のかたわらにある日常的な社交場であったり、忙しい毎日の中で、ホッと自分を取り戻す場所。
食事もできて、しかもなによりうやうやしきサービスをたのしむ場所としての喫茶店。
そんな文化が昔からあり、しかも今でも息づいている。
東京にはこうした文化がなぜだか根付かず、探せばありはするけれど一等地の目立つ場所にはなくなった。
ひさしぶりに来る。
本当は山手にある本店に行きたかったのだけれどちょっと時間がなくて、それで手近な駅前の店。
あぁ、大人の店がまだ健在…、ってウットリします。
ピカピカの真鍮製の灰皿にロゴがデザインされたグラスにふっかりオシボリ。
食事をたのむと、膝掛けにと分厚く大きなタオルをくれる。
これも店名の入ったオリジナル。
カナディアンってセットをもらう。
カナディアンベーコンを使ったベーコンエッグをはさんだトースト。
つまり焼いたサンドイッチがメインのセットでサラダと飲み物でひと揃え。
山高のパン。
空気をたっぷり含んで焼けた、パンをかなり強めに焼いてる。
パン自体はちょっと厚めに切られてるんだけど噛むとザクッと、しかも軽やか。
前歯をくすぐる焦げたパンの食感たのしく香ばしい。
ベーコンの脂のうま味と風味をシッカリ抱き込んだ、フンワリとした玉子焼き。
みずみずしくて味わい豊か。
そのジューシーを一滴残さず受け止めて、口の中をおいしくさせる。
むみずみずしいのにベタベタしない。
具だくさんなのに食べやすい。
ボクの好きなサンドイッチのひとつであります…、あぁ、おいしい。
野菜サラダは素材の一つ一つが的確でパリパリしてて、歯に鮮やかでマスタードがピリッときいた大人な感じのドレッシングが、野菜の甘味を引き締める。
会社が昼休みになったのでしょう。
次々、お客様がやってきてお店の中はみるみる満席。
けれど騒々しさとは無縁で、サービスの人もユッタリ笑顔でうやうやしさをなくさない。
こんなお店が東京にもあればいいのにな…、って思う午後です、さて移動。
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