サカキノホトンブログ松山・朝餉・海、近し

S	M	T	W	T	F	S
					1	2
3	4	5	6	7	8	9
10	11	12	13	14	15	16
17	18	19	20	21	22	23
24	25	26	27	28	29	30

松山・朝餉・海、近し

松山の朝。
ホテルのバフェでご飯にします。

チェーン店のホテルのバフェって日本全国、どこでも似たようでありながら、地方地方で特色がある。
特に最近、地方色を出そうというのが顕著な傾向。
味噌汁の味噌。
郷土料理の一品や、あるいは地物の野菜など、ほんの小さなところに地方の特徴が出て、それがなんだかうれしく感じる。
旅立ち前のおもてなし。
終わりよければ、すべてよし…、って、朝がよければ泊まったホテルそのものまでがよい思い出に変わってくれる…、ということなのかもしれません。

特に松山。
ボクの街。
昔、食べてたあれこれが、東京に行くと貴重で高価で珍しくなる。
そうした味が、当然のようにふんだんに、用意されててうれしくなります。
じゃこ天。
甘いお味噌のお味噌汁。
松山ならでは分厚いお揚げを野菜と一緒に煮たもの…、などなど。
おなかがグーッとうなります。

なかでもじゃこ天。

炙った表面がボコボコ、黒い火ぶくれになって、磯の香りが立ち込める。
生姜に淡い白醤油。
関東の板わさには当然、わさびをあわせるけれど、伊予のじゃこ天には生姜。
ブリやさわらを焼いて食べるとき、生姜を擦ってつけてあげるのと同じこと。
つまりじゃこ天は、練り物というより魚の加工品という位置づけでもあり、だからこうしてうやうやしく、丁寧に扱われるべきものである。
という、そうそう、これがじゃこ天食べるデフォルトだよね…、って膝叩くようにして味わった。

それから「さつま」。

宇和島地方の郷土料理。
焼いた魚を鉢であたって、そこに出汁や味噌を足す。
ゆっくりゆったり汁となすまでのばしていって、冷たくさます。
それを熱々ご飯にぶっかけ、サラサラ食べる…、という、まるで宮崎の冷汁みたいな魚豊富な町の食べ物。
冷汁と違って、大葉やきゅうりを入れぬ分、それだけドシッと魚の風味が口に広がる。
刻んだこんにゃくを足すのが特徴。
温度がひやっと冷たいだけじゃなく、クニュンとしたこんにゃくが「冷たい食感」をくれるようでなかなかたのしい。
ザブッと食べて、みかんジュースをゴクッと飲んだ。

ボクを作った街の朝。
おなか、ご機嫌。
土曜日の朝。

そろそろ夏の気配の日本。
特に瀬戸内地方にいると、海が近づく季節だなぁ…、ってなおさら実感させられます。

で、そんな気持ちをかきたてる、爽快感に満ちた動画を発見します。
ＢＢＣの自然をテーマにした新番組。
「South Pacific」っていう番組のプロモーション用に作られたフィルムなんですが、もう、うっとりします。
見事です。

ちなみにコレに使われているカメラ。

TyphoonHD4っていう、なんと１０万ドルもするらしいカメラなんですけれど、スーパースローモーションで撮影することができるという。
その画像。
なんと美しいんでしょう。
波の音。
風の香りに海の気配。
そんなすべてが伝わってくる気持ちよさに満ち溢れているステキな動画。

さてさて移動を開始しましょう。
瀬戸内づたいに東に向かって、電車旅。

[0回]