サカキノホトンブログ新たな老舗になるお店

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新たな老舗になるお店

今日の仕事はとてもウレシイ仕事でござる。

新しいお店がまもなくオープンする。
宮崎市をふりだしに、都城で成功しその勢いではじめて県境をこえて鹿児島、国分という街にお店を作った「うを佐」という店。
準備万端ととのって、お客様を実際おむかえするための慣らし運転をしましょうと、通常営業をよそおいトレーニングをするドライラン。
他のお店からスタッフが集まってきて、お客様となりサービス、料理をチェックする。

寿司の専門店からスタートした店。
だから寿司をメインに和食を上手に組み合わせ、日常的なゴチソウからおもてなし料理までを作って提供する。
しかも驚くほどの値段設定。

例えば一番の売れ筋料理のこの御膳。
握りに天ぷら、茶碗蒸し。
汁までついて９８０円という価格。
１００円足すとお汁が蕎麦かうどんにかえられもする圧倒的なお値打ち価格。

こうした価格設定を可能にしてるのが、仕入れを賢く行なっているから。
食材は当然、特に場所を上手に仕入れてる…、ここはもともと美容室で最小限のお金で店にしている。
家賃や内装費を食べてるみたいなお店じゃないから、安く売ってもチープじゃないし、働いている人も労働の奴隷になってしまうようなことがない。
ココではちょっとした宴会料理が１５００円からたのしめて、にもかかわらず３０００円とか４０００円の料理も予約をすれば味わえる。

お客様に何度も何度も使ってもらえる。
気軽な上に、多様な使い勝手があってはじめてそうしたお店になることができ、それがすなわち「おなじみさん」を作るに役立つ。
こうしたお店がもっと増えればいいのになぁと思ってそれで力がはいる。

勉強会に懇親会。
若い人達がほとんどで、おじさん、熱気に負けちゃう感じ（笑）。
和気藹々、のんびり料理をたのしんでたらここのお店を経営している若い社長のお子さんが、メモを一枚。
実はボクが話しをさせてもらった勉強会にこのお子さんも参加していて、その講演内容を書き取ったんだよ…、と。
オジサン、話がおもしろかったとお褒めの言葉も頂戴します。
まだ小学校の低学年で、９９の暗記をするよりもお父さんのお店でいろんなコトを勉強するのがたのしい。
大きくなったら跡を継ぐんだとなんの衒いもなく言う笑顔。
オジサンちょっとやられちゃう…。

そもそもここのお店も小さな生業店からスタートし、やっと会社になりはじめている。
お父さんの代からはじめて、今の社長が二代目さん。
まだ先代も夫婦揃って健在で、今日もニッコリ、若い人達の働きぶりを見に来てた。
今の社長の奥さんもお店でシッカリ働いていて、ファミリービジネスでありながらそれをそのまま企業にしていく…、そうしたお店や会社になっていくのをみるのが、ボクのシアワセ、今日もとってもたのしくなった。

夜になってお店の外装に明かりがつくと、ここが美容院だったコトがまるで思い出せぬほどに見事な外観。
ここがみんなの夢が灯って育つ場所。
２１世紀の老舗になるため、大切なことは「長続きするコトをし続けること」。
決して無理せず長距離走者の走りのように、根気よく、同じコトを繰り返す、それを決して退屈だとは思わぬ心の強さが必要。
飲食店とはそうした産業…、それを必死でやろうとしている若い人達がとてもまぶしく、ウレシク感じる今日のコト、またまいります、ガンバロウ。

[12回]