新幹線で2時間弱…、名古屋の駅に到着します。
ひさしぶりの名古屋の街で、まずは味噌煮込みうどんを食べとかなくちゃ。
駅前地下街にある「山本屋本店」にやってきました。
味噌煮込みうどんのおいしいお店は他にも沢山ある。
地元の人は、それぞれ贔屓の店があり、ボクも味だけで言えば「まことや」って檀渓通にある店が一番好きで、けれどココ。
驚くほどの繁盛店でかなり上等。
ちょっと食べるとすぐ2000円。
うどんの値段じゃない値段のうどんが飛ぶように売れている。
もし好きな飲食店を一軒くれる。
そう言われたら迷わずココのこのお店をちょうだいって言うだろうなぁ…、って思っていました。
今でも多分、そう答えるかなぁ?
あるいは原宿のパンケーキ屋さんの方がいいかなぁ…?ってちょっと迷い頃(笑)。
そのエネルギーをもらうためにと、今日も早速、お腹の中から名古屋に仕立てる、名古屋飯。
開店とほぼ同時という時間にきたら、もう半分ほどお客様で埋まってる。
地元の人もちらりほらりといるけれど、その殆どが他の街からやってきた人…、新幹線で名古屋についたらまず味噌煮込みうどん!というコトなのでありましょう。
まずは割り箸、冷たいおしぼりがやってきて、「お茶にいたしますか、それともお水をおもちしましょうか?」と一言聞いてくれるところが、なんだかステキ。
熱々のうどんをこれから食べる…、その心構えをつくるため冷たいお水をくださいな!
前回きたときは、これに藍染めの布の前垂れがついてきていた。
今日は無し。
味噌が飛びちり服を汚してしまわぬようにという心遣いだったのでしょうけど、それをつけてる人は半分くらいでしたか。
おじさん的にはちと恥ずかしい。
それに、名古屋風の食べ方をすれば汁が飛び散ることはそんなにないものネ…、と。
黒豚煮込みをたのんで待ちます。
昔はかしわ煮込みか、玉子を入れた親子煮込みくらいしかなかったメニューが、黒豚煮込みを導入したのが15年くらいも前のコトでしたか…。
それから名古屋コーチンだとか、野菜だけのモノとメニューが増えて、今回来たら「本しじみ煮込み」なるモノまであった。
しじみと味噌の相性はいいのだろうなぁと思いながらも初志貫徹。
ここ一番のオキニイリである黒豚煮込み。
お漬物を食べてお待ちくださいな。とやってくるのが玉ねぎ、キュウリに白菜でこれがおいしい上におかわり自由。
お店の人がテーブルの間を行ったり来たりしながらおかわりいかがですか?って、聞いてくれるのもうれしいところ…、かけて食べるための白醤油がこれまた旨くて、うどんができる前に一回おかわりねだる(笑)。
おまたせしましたとやってくる、蓋をかぶった土鍋がグツグツ。
蓋をとるとすかさず玉子を麺で沈めて、再び蓋してそのグツグツが収まるまで待つ。
玉子に熱が入った頃あい。
鍋が静かになるころあいで、蓋取り、さてさていただきますと一味をタップリふりかけズルンと。
鍋から直接、最初のひと口だけは味わう。
名古屋的なる味噌煮込みうどんを食べる流儀は、蓋に麺をとり煮汁をかけてさましながら食べるというモノ。
鍋は熱くて手に取れないけど、蓋なら手に取り持ち上げられる。
煮汁をとびちらかすコトなくモグリと麺をたぐって食べられる…、のだけど、でもひと口目。
熱々を熱々のまま、口に刺激をくれてやりたく、それで直接鍋からすする。
うん、旨い。
硬い麺。
表面だけがトロンとなめらか。
けれどその内側は芯まで同じ硬さに硬く、噛むと奥歯をゴツンと叩く。
粉っぽさとかぬめりがなくて、つまり芯までシッカリ熱が入っているのに固い。
ズルズルすすりこむのでなくて、もぐもぐ噛んで味わううどん。
最初は味噌の風味が強く、けれど噛んでるうちにグイグイ、小麦の味がやってくる。
味噌も当然、旨いです。
ポッテリ、麺の小麦を含んで煮えてそれでトロンと粘りがでてくる。
スープが麺にからんで濃厚。
最初は甘いと感じるのだけど、徐々に酸味がおいかけてきて、案外スキッとさわやかなうま味が口に広がってくのがオモシロイ。
最後はゴクゴク飲めちゃって、結局、喉が乾いちゃうのがたまにキズ。
具材の基本はネギにかまぼこ、油揚げ…、それに豚肉。
この豚肉の量がビックリするほどで、最初調子にのって麺を食べていると最後は豚の味噌鍋のようになってしまうのが、少々哀しく、かなりウレシイ。
もしかしたら鍋の中身の半分以上が、麺以外の具材なのかもしれないなぁ…、って思ってニッコリ。
普通、こうした熱々の麺を食べるときにはご飯の上にのっけて食べるのが普通。
けれど蓋を使って食べるとご飯を汚さずにすむ…、いつもご飯が白いままというのがうれしく、ありがたくはある。
それでもやっぱり豚肉をのっけてクルンと巻いて、ご飯を汚して食べたくなっちゃう。
汗かく昼のオゴチソウ。
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