名古屋を中継。東京に向かう途中でちょっと寄りたいお店。
「よしだ」という店にやってくる。
駅前地下街、エスカの中にあるきしめん専門の人気のお店。製麺所の直営店というコトもありその品質は折り紙つきで、実はボク。
生まれてはじめて、きしめんというモノをおいしいと感じるに至ったのはこのお店のきしめん食べてのコトでした。
うどんでもなくそうめんでもなく、ペロペロ存在感の薄いへんてこりんな麺とそれまで思ってて、ところが地元の人に薦められて疑心暗鬼で食べてビックリ。
そのビックリさせられたキッカケ料理がこの「八宝きしめん」。
きしめんの上に八宝菜をかけたモノ。
コレ以外にも、カレーきしめんとか味噌煮込みきしめんだとかメニュー豊富で、本当にその組み合わせはありなの?って、心配しちゃうような商品も結構あったりするのですネ。
中でも異彩を放つコレ。
だって、茹でたきしめんの上に豚肉と野菜を炒めて出汁くわえ、最後に片栗粉でトロミをつけたあんかけをかけまわしただけど、およそ和食と思えぬビジュアル。
しかも野菜はキャベツにニンジン、玉ねぎで真ん中飾るゆで玉子の姿もかなりの中国料理風なのですが…。
不思議なことに食べるとまるで日本の料理。
炒め油の香りが少々、けんちん汁的バタ臭さを発するものの、かつお節系の出汁の香りが極めて強烈。
あんかけをスープではなく出汁でつくっているから当然なのでしょうけど、上等で濃厚な出汁が液体でなくゼリー状になり口の中に飛び込んでくるその強烈に、びっくりしながらウットリできる。
焦げた野菜の風味が混じった出汁あんかけは、トロミ料理の最高峰のひとつじゃないか、と久しぶりに食べて思った。
むちむちなめらかなきしめんも当然のことおいしくて、ひさしぶりに名古屋の豊かを堪能しました。オキニイリ。
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そのあとお茶をとディーンアンドデルーカにくる。
何にしようかとメニューをみたら、ピーチヨーグルトフラッペなるフローズンドリンクが目について、フラッとそれ。
暑い夏には冷たいフラッペ。
フラッペとはいえかき氷じゃなく、ストローで飲むフラッペというのがココの流儀で、シャリッと舌の上でとける儚さ味わう冷たいくせしてやさしい飲み物。
ピーチの香り。
ヨーグルトのコクと酸味に氷の冷たさ。名前の通りピーチでヨーグルトなフラッペドリンク。お腹と体の疲れがほどける夏のゴチソウ。
食料品の売り場の中に設えられたここのカフェ。まるで「買い物劇場」をライブでみている観客席のようなたのしさ、臨場感。
にもかかわらず隣のマダムがぶつくさ「ココって本当に寒いのよね。気が利かないわ」と文句たらたら。
いやいや、マダム。
ココはあなたの居心地の良さより、食材、食品の居心地の良さを優先している場所なのですよ…、とたしなめようかと思ったけれど、わかってくれそうにもなくってそれで、そっとすておき席を立つ。
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ところでコレ…、吉田きしめんの社長さんがかたる「きしめん物語」。
なぜきしめんが今の形になっちゃったのか。諸説あるんだろうけれど、なるほどたしかに名古屋の人の気質のコトを考えるなら、そういう理由もあるだろうって。
不思議と感心させられました。オモシロイ。[3回]
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