サカキノホトンブログサルバトーレの朝バフェの朝

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サルバトーレの朝バフェの朝

池袋にできたばかりのサルバトーレ。
ザ・ビーっていうデザインホテルのメインダイニングという扱いで、だから朝から営業してる。
それで朝食。

ホテルは宿屋に徹底し、飲食施設は外注化する。
宴会場や大きなロビーはもっての他で、効率的な経営しましょ…、というのが最近、流行のホテルの作り方。
ファミリーレストランやファストフードで飲食施設を代表させるホテルがある中。
ここはちょっと気取ってサルバトーレをテナントとする。
ホテルの性格。
発信したいイメージが伝わってくる、おもしろい。
街の便利な場所にあるホテルの周りには既に沢山の飲食店がひしめき合ってて、だから新たな競合を作らなくたっていいでしょう…、ってそう考えることもできよう。
けれどもともと、ホテルという非日常的な空間の中にある飲食店。
そのロケーションそのものが特徴だったはずなんだけど、今やホテルも非日常的と言えぬ程、街の魅力は重層的になっている。
街の変化はめまぐるしい。

他のサルバトーレとおんなじようにピザ釜があり、それを取り囲むようにオープンキッチン。
そのメイン厨房とは別に炭焼きコーナーが作られていて、それに続いてバーカウンター。
バーとは言っても並ぶお酒は焼酎メインで、だからぱっと目、焼酎に力を入れてる焼き鳥屋さんにやってきた。
そんな感じのところに朝食バフェをしつらえている。

和洋折衷。
それもかなりの和食より。
イタリア料理のレストラン、といえども日本の朝はやっぱりご飯に味噌汁。
料理もハム、ソーセージにスクランブルエッグと、アメリカンブレックファスト的料理はしっかりそろいはするけど、それ以外には煮物に漬物。
納豆、海苔に佃煮などなど、日本の朝にほしいものはほぼ網羅。
おなか一杯にはなれるでしょ。
けれど、サルバトーレらしいものがあるとすれば、素揚げのかぼちゃをマリネしたのだとか、茸のガーリックオイル漬けだとかがちょこっと用意されてる程度。
せめてモルタデッラにパルミジャーノがあってくれさえすればラテンな気分になれたのに…。
このホテル、どんなお客様が多いの？って聞いたらば、個人客では女性の出張利用が多い。
けれどグループ客はほとんど中国系の人たちなんですよ…、って。
だから日本料理をメインのバフェにしたのかなぁ。
どうなんだろう、わかんない。

食器は基本ホテル仕様の洋食器。
味噌汁碗はしょうがなくって買い揃えたんでしょう。
けれどご飯茶碗は買ってもらえなかったのか、口広のシリアルボールをご飯茶碗の代わりに使う。
口が広いかわりに、若干浅め。
手に持って食べるよりも、テーブルの上においたまま、スプーンを使って中身をすくって食べる方が、心地よさげなモダンな器。
お客様を見ていると、ご飯のサイドに漬物やきんぴらごぼうのような惣菜料理を置いて食べていたりする。
おもしろい。

ボクもほんの少しのご飯の上に、大根おろしに釜揚げしらす。
削り鰹に千切りたくわんと色とりどりにのっけてポン酢をかける。
健康丼みたいな感じ。
大根おろしの汁がタップリ、茶碗のすみずみにまで行き渡りザブザブまるでお茶漬けみたいにして食べる。
ご飯のホツホツ。
タクワン、カリカリ、しらすがシットリ、口の中にてちらかるたのしさ。
削り鰹の風味が鼻をくすぐる、なかなかたのしい朝のご飯。
それにしても大根おろし。
なんでこんなにおいしいんでしょう。
特に今の時期の大根はとても甘くて風味があって、しかも最後にぴりっと辛味が味ひきしめる。
爽快感のある味わいに、どんどん食べると不思議なほどに、おなかが空いてくる気がしちゃう。

脂ののったポークソーセージがおいしく見えて、それでサンドイッチを作ることにする。

バフェカウンターに置かれたトースターの前でつきっきり。
トースターの火加減ボタンを強めに勝手に設定し、中の様子を上からのぞいて色づき加減をチェックして、それでこんがり。
よく焼きトースト、手に入れる。
さすが業務用のトースターであります。
表面サクッとするだけでなく、中までしっかり火が入りナイフで切るとカサッと細かなパン粉が飛び散る。
四角いランチョンミート状のソーセージの厚さのそろった二枚をのっけて、サニーレタスと茸を挟む。
味はバターを塗っただけ。
なかなかおいしく、出来上がる。
ミルクで割ったコーヒーで、口をリセット。
これでおいしいエスプレッソをグイッとできればいうことなしの朝がきたのに。
完全燃焼できずじまいの、池袋の朝。

うれしかったのはＢＧＭがアバがずっとかかってたこと。
ベストアルバムだったのでしょう…、「Money, Money, Money」ではじまって、「Thank you for the Music」でちょうど終わりとあいなった。
鼻歌まじりに都バスにのって、ゆっくりオフィスに移動をす。

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2009/12/10 (Thu) 東京以外のレストラン Trackback() Comment(0)

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