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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    中京地区は喫茶店の朝食文化のメッカのひとつ。それで地元の喫茶店。



    ポポラートっていうお店で、もう何十年もココでやってる老舗のひとつ。もともと実は「ヴィトン」って名前でやっていて、だからサインボードが「V」の字型をしているのです。
    ある日、ルイ・ヴィトンから連絡があり、名前を名乗るのはやめて下さい…、ってそれで名前を変えたんだそう。こんな場所にまでアンテナを、張り巡らすとはさすが天下のルイヴィトン(笑)。



    お店の中は天井高く、山小屋作りとでもいいますか。落ち着く空間。
    何度も壁紙やペイントをやり直しているのでしょうネ…、古ぼけた感はほとんどなくて、なによりソファの貼り生地が、磨り減りもせず真新しい。
    お金をしっかり、かけるとこにはかけて時代を乗り切る気持ち。いいな…、と思った。
    お客様も時代をしっかり乗り切ったシニアの方々。それもみんな顔見知りらしく互いに挨拶するステキ。まるで社交場。あたたかい。



    それにしてもこの年代の人たちがいなくなったら、喫茶店のモーニング文化ってどうなっちゃうんだろう。朝から外食でお金をつかうこういう習慣が、今の若い人たちの中には少なく、喫茶店は苦労の時代がくるんだろうなぁ…。
    なやましい。
    「ホットください」といえば自動的に朝食セットがやってくるという、中京的なるおおばんぶるまい。ココもそう。



    分厚いトーストに、潰したゆでたまごをマヨネーズあえにしたペーストをタップリ塗って、チーズにケチャップ。トースター焼き。
    千切りキャベツがメインのサラダに、バナナにそれから茶碗蒸し。
    この茶碗蒸しがついてくるのが岐阜地方の喫茶モーニングの特徴で、考えてみればこれ一品で、卵料理とスープの役目を果たしてくれる。
    なめらか。あったか。みずみずしくて、出汁の旨みが口に広がる。朝のお腹にやさしい料理。堪能す。
    コーヒー注いだコーヒーカップのデザインが、ボクが小さな頃に母に連れられたまにいってた喫茶店のコーヒーカップにそっくりで、それも昭和なおもてなし。
    ビックリしました。さぁ、仕事。


    関連ランキング:喫茶店 | 柳津駅



    午前中の仕事をすませてランチどき。繁盛店の蕎麦屋があるから…、と車で移動し岐阜中心街にやってくる。



    商店街の外れから住宅街に入ったところ。
    飲食店がありそうに思えぬ場所に、なぜか行列。「更科」という暖簾の下に、10人近くが並んで待ってる。
    お店の中を覗くと100席近くはありますか。
    そこにぎっしり、老若男女がひしめいて、みんなが蕎麦をたぐってる。
    勢いのあるすごい景色に、まず圧倒。



    メニューは普通の蕎麦屋のモノで、30種類ほどのメニューがある。けれど来る人みんなが一言。「冷やしたのきをお願いします」と。
    それにくわえて、大中小と蕎麦の盛りをいい、きつねを追加とかって好みを伝えてちょっと待つ。
    ほんとに「ちょっと」で、ボクらは2分くらいだったでしょうか。サッと料理がやってくる。
    忙しいから茹でておいておくんでしょうネ…、と言ったら「忙しいから茹で置きする暇もないくらい」ってお店の人がいいに来た!



    みんながコレを食べるのならば、作り続ければいいだけで、だからこうして早く出る。早く出るから並んでいてもすぐ順番がくる。だから安心。また並ぶ…、って好循環が人気店を作ったんでしょう。
    麺がダブルの大盛りもらい、ラーメン鉢のような深い丼の中でグルンとかきまぜ下にたまったタレを麺にまとわりつかせる。
    角は立っていないけど太めの麺で、食べるとガツンと歯ごたえがある。
    スルリと口の中へやってきて、蕎麦の香りをタレの風味を撒き散らしつつスルンとお腹に流れ込んでく。
    食感なめらか。みずみずしくて、なかなか旨い。甘めのタレがドッシリと、一味やワサビをタップリ一緒に食べても負けぬ強い味。



    かなりの量があっという間にお腹に収まり、そば湯を注いで汁にする。
    カツオの香りがポワーンとただよい、飲むと醤油ラーメンのスープを飲んでるようなコクが舌にのっかる。
    たぬきの油が甘いかえしと一緒になって、濃厚風味になるんでしょうネ。
    蕎麦でこれだけ満腹感と、満足感を味わえるのってありがたい。
    お茶をたくわえたやかんもかなり年季が入って味わいがある。こういうお店に出会えるコトが、地方のステキなところでござる。
    気に入りました、また来よう。


    関連ランキング:そば(蕎麦) | 名鉄岐阜駅岐阜駅田神駅

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