サカキノホトンブログ雲林房に海ぶどう

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雲林房に海ぶどう

暑さを暑さで制しましょうか…、と雲林房で辛いモノ。

四川料理の専門店が、麺と麻婆豆腐だけの小さな店をオープンさせた…、今から３年ほど前のコトで、当時はそれほど混んではなかった。
メニューといえば担々麺と麻婆豆腐という絞りこまれた内容だったし日本向けに味を買えない本場のレシピ…、癖があって通好み。
よくもこんな店を作ったもんだなぁ…、って感心半分、心配半分でみてたけどそれも杞憂にて、ランチタイムにはずっと行列の繁盛店になっている。
個性的ゆえ愛されるって、ステキでシアワセ、オキニイリ。

汁無し坦々麺を選んでたのむ。

汁あり担々麺より数段太くてしかもがっしりした麺を使って作る…、だからちょっと時間がかかってしまうのだけど、今日のような日には熱々スープは辛い。
だからスープをもたない汁なし…、本来の辛味は汁なし担々麺の方が強いんだけどスープで汗をかくのは苦手で、それで汁無し坦々麺。
それにしても、辛（つら）いと辛（から）いは同じ文字…、確かにカラいモノを食べ過ぎた日のお腹はツラい（笑）。

お待たせしましたとやってきた器の中には一面、挽肉、カシューナッツにピーナッツ、胡麻に山椒に唐辛子。刻んだネギがタップリ入って麺をスッカリ覆ってる。
長さを揃えて茹でたチンゲンサイが辛さで疲れた舌を拭ってくれるモノ…、けれどそれがほとんど唯一の野菜でそれで、それから食べて、後をグルンとかき混ぜる。

かき混ぜるときから山椒の香りが鼻をくすぐって、顔が辛さを感じる強者。
よぉくすべてを混ぜ合わせ、追加でもらったパクチーと茹で卵のせ頂きますとズルンとたぐる。
唇ピリッと辛さを感じて、けれど口の中には不思議な甘さが広がる。
甘さと旨味がユックリ辛さと痺れに向かって驀進し、それに負けぬようにと麺を噛みしめながら、もぐもぐ味わう。
がっしりとした麺の歯ごたえ、おいしさに口の中が痛くなってく状況をひととき忘れさせてくれるのがアリガタイ。
パクチーの香りに食感、玉子の甘みで口を何度もリセットしながら、食べてるうちに頭のてっぺん痒くなり、一気に汗が噴き出してくる…、にもかかわらず食べることをやめられず、もぐもぐ食べて、食べ終えて爽快感にニッコリしました。
表にでると不思議なほどに外気が涼しく感じますです、さぁ、仕事。

雲林坊

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冷たいパスタで夜にする…、ちょっと太めの生リングイニをちょっと余分に茹で上げて両手に氷をもって揉むようにしながらしめる。
手の中でどんどんパスタがひきしまり、力強さを増していくのがもうウレシクてお腹がグーッとなってくる。

甘みの強いルビー型した小さなトマト、皮がサクッと丈夫でそれで、その食感を活かすようにちょうど半分に切り分けて、フレッシュバジルと一緒にオリーブオイルと塩と胡椒をほどこししばらく休ませてやる。
味がこなれてオリーブオイルがソースのようにふるまうのです。
冷たいパスタとそれをあわせて、ボウルを揺すってタプンタプンと…、オリーブオイルがひとふりごとに粘り気をまし、麺にからんで味がピタッときまっていく。
お皿に盛って、そこに海ぶどうをたっぷりのっける。
海ぶどうがプチプチはぜて、海のうま味に満ちた塩味、それからトロミを吐き出してパスタにからんでこれがなんともおいしくていい。
トマトの酸味、バジルの香り、麺もじゃますることがなく、今まで食べたことない騒々しくて味わい深さがあるのがたのしい…、これはかなりのオキニイリ。

[4回]

2013/08/22 (Thu) 東京の他エリアのレストラン Comment(0)

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