雨がふる日にうたう歌…、ビートルズの「レイン」であります。
雨がふろうが構わない…、I don't mindでニッコリと。
そうそう、今日は折りたたみの傘を持ってでてるんだけど、結局ずっと今まで使わずカバンの中にずっと入れておいたまま。
だって出すのが面倒だから(笑)。
家に帰ったら、熱いお風呂に入ってやろうと、一日ずっと仕事をしてた。
水道橋で夜にしましょうと、それで「かつ吉」…、健康的をテーマにしようと思った今日も、〆は揚げ物、しょうがない(笑)。
白山通りを挟んで東京ドームの向かい側のビルの地下にあるとんかつの店。
かつて近所にオフィスを持っててその頃は割りと頻繁に使ってた店…、いろんなコトを学んだお店でありまして、例えばココの、毎朝、社員総出で徹底的に掃除をするさまに、お客様をもてなす基本は「キレイ」というコトなんだなぁ…、と。
男性スタッフしか使わない。
民芸風のドッシリとした店作りにて、食器も上等、接客のレベルもよくて日本全国から視察に来る人が次々やってきていたほど。
さて何を食べましょうかと思ってそうだ…。
今、カツ丼に力を入れてる。
それも普通のカツ丼じゃない。
ちょっと変わったカツ丼を3種類も揃えてて中でも一番異色な商品、「替りカツ丼」っていうのを食べてみましょうと。
夏には「冷やしカツ丼」という氷混じりの出汁で味わうとんかつ茶漬けのようなカツ丼を売ってたりもする。
老舗で真面目な店なのに、茶目っ気のある変わった料理を開発するのが好きな人達。
しかもそれが思いがけずもおいしい料理だったりもし、だからどんなふうに変わってるんだろう?って思って選んでたのんでみます。
ドッシリとした大きな丼。
ご飯を盛り込みそこにコロンと分厚いヒレかつ。
上にトロンと山芋とろろ。
サイドにきんぴらゴボウや昆布の佃煮、刻んだ青菜に錦糸卵と見た目はまるで、とんかつ弁当を丼ご飯の上で再現したようなそんな仕上がり。
さてどうやって食べればいいのか?
ソースをかけるべきなのか?
それともそのまま食べればいいのかと思案しはした…、けれど答えがまるででなくて、試しにちょっととろろを食べると出汁でシッカリ味がついてる。
そうか!…、とろろの味でカツを食べればいいんだなって。
パクリと食べると、なんとビックリ。
ヒレカツを甘辛出汁で一旦軽く煮込んだモノを、ご飯の上にのっけてる。
つまり、玉子で閉じるカツ丼の玉子の部分を山芋とろろに変えたモノ。
半熟卵が苦手なボクには、なるほどこれはアリガタイ。
サクッと揚がったパン粉衣が、出汁でしっとりしてしまってる。
それは若干残念だけど、スベスベとしたとろろの食感。
そのなめらかで、乾いてたはずのパン粉の名残がよみがえる…、そんな気がしてオモシロイ。
それにしてもココのカツ。
火の入り具合が絶妙で、断面みるとうま味ジュースがにじみだしてる。
フックラ、ポッテリ。
噛むとクチュっと歯切れてねばる。
煮込んだ出汁もたしかにおいしく、とろろの味もほどよくて良い。
けれど肉の味そのものが味わいぶかくておいしくて、しかも食感シッカリしている…、だから「ボクは今、肉を食べてる!」と実感できる。
ただのへんてこりんな料理とは思えぬ「カツをおいしく味わう料理」に仕上がっている。
さすがに見事と感心します。
大きなボウルにタップリの新鮮野菜…、千切りキャベツをメインにしそこにレタスやにんじん、わかめ、スライスキュウリを混ぜあわせたモノ。
ドレッシングは大葉の風味が鮮やかなサッパリとしたノンオイル。
まるでおひたしみたいな味で、いくら食べてもお腹が重たくならないのがいい。
漬物だって3種類がそれぞれタップリ、無くなったらば補充もされる…、濃厚出汁と酸味おいしい赤出汁もお替りできるというのがこれまたアリガタイ。
今の外食世界の標準値段に比べればちょっと高めの贅沢プライス…、でも値段以上の満足と満腹感が味わえるのがウレシクて、替りとんかつたべながら、変わらぬ魅力にウットリとする。
また来ましょうと思う夜。
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