どうにもこうにも食べたいモノがあって、東新宿…、若鯱家に来る。
超高層のオフィスビルに、同じく超高層のマンションがセットになった再開発施設の中の飲食店街。
残念ながら通りからはまるで目立たず、それでも夜は一生懸命ライトアップを試みてはいるのだけれど施設全体が地下に作られ、通りを歩いているとまるで公園のようにしか見えないからでありましょうか…、ガランと静か。
ほぼ完璧にオフィスビルに依存せざるをえない状態。
だから夜はどこもガランと閑古鳥にて、ゆっくり食事ができるというよりなんだか寂しい気持ちにさえなる、テナントとしてはかなり大変なこのロケーション。
それもでこの店。
首都圏ではまだまだ数の少ない名古屋ブランドというコトもあるのでしょうか。
「おっ、ココだ!」ってワザワザ探してやってきたのか、おじさんたちがゾロゾロ入ってやってくる。
ボクもときおり、ここのカレーうどんが食べたくてしょうがなくなる。
それで今日。
ロースカツをトッピングにして、名古屋な食事をたのしんだ。
このロースカツ。
ラードを溶かした油で揚げた、かなりバリッとした揚がり方。
ポッテリ、かなり濃度の高いカレースープの上にのっかり甘い脂の香りがしてくる。
やってきて、すかさずまずは一切食べて、口の粘膜を傷つけそうなほどにバリバリ、固いパン粉の衣を味わう。
肉も歯ごたえガッシリしてて、顎にガツン!と刺激がたのしい。
しばらくするとカレーと馴染んで、ちょっと衣がしんなりするもカラッと揚がった食感はそのまま残って香ばしい。
生まれてはじめて名古屋の味噌カツを食べたとき。
連れて行ったもらった店の店先に土手煮がクツクツ炊けていて、それを煮込んだ味噌ダレをラードまみれのカツにジャバジャバかけていくのに思わず「アッ」と声が出た。
だって揚げたての衣が台無しになっちゃいそうで、けれど食べるとみずみずしさにも負けぬ衣の頑丈にビックリしながら、ウットリ、それからクセになった。
その驚きを、このカツ食べつつ思い出し、名古屋の料理の奥の深さにますますウットリ、オキニイリ。
太いうどんがモッチリ、ムッチリ。
表面も芯も同じ固さでどこもが歯ごたえあって、熱々スープの中にずっと沈んでいてもその歯ごたえと固さをなくさぬ健気を味わう。
他の具材も盛り沢山で、分厚いお揚げに薄切りかまぼこ。
ネギに豚肉と、どれもがカレースープをすってシットリ、モッタリ、口の中でおいしいカレーを吐き出しながらうどんと混じって消えていく。
胡椒の辛味と風味が後口スッキリさせる、ココ独特のカレースープもポッテリ濃厚…、ゴクゴク飲んで気づけば空の丼だけが手元に残る…、また来なくちゃって思う夜。
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ところでこの動画…、不思議な違和感がおどろきに変わっていくのがオモシロイ、今オキニイリのモノであります。
錯視を利用した動画なんですネ…、これ。
椅子や額がたしかにぼやけているので最初は、変な絵だなぁ…、って思って見てたらあれよあれよという間にボヤけの理由がわかる。
「なるほどねぇ」…、って感心しちゃう。
そのうち、マルチフォーカスカメラが洗練されたら、この絵の中のボヤけもなくなってしまうんだろうなぁ…、そうなったときボクらは何を信じればいいんだろうかって思ったりもする、オモシロイ。
[5回]
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