九段下にてランチを食べる。
「ふじ」という自然薯料理を名物にする上等な店。
九段下の交差点近くにあって隣にあった古い昭和なビルが現在、改築中。
工事囲いがあるだけの大きな空き地になっている。
まるでポツンと都会の街に一軒家が建ってるみたいに見えて、なかなかいとおしい。
ランチのメニューは極めてシンプル。
黒米に自然薯とろろに汁に今日の小鉢がすべてにもれなくついた定食メニュー。
毎日6種類ほどのメイン料理が用意されてて一皿選ぶと1500円。
二皿選ぶと2000円というちょっと高めの値段なのだけど、かなりの人気でランチタイムに出遅れると待ちの行列に並ばなくっちゃいけなくなっちゃう。
今日は早目の時間に到着。
それで並ばずすんなりランチがスタートできた。
今日の料理は、カキフライ。
焼いた魚が2種類と、野菜の料理に「りゅうきゅう」という品揃え。
一番人気はカキフライのようで、二人に一人はそれをたのんで食べている。
それがなかなかおいしげで、ちょっと気持ちが迷いもしたけど、目当ての料理はすでに決まっていて、それたのむ。
キングサーモンの塩焼きとサバのりゅうきゅう…、どちらもココのオキニイリ。
ほどよき厚さのキングサーモンを皮目をパリッとこんがり焼いて、フックラシットリ。
お皿の上に置かれていながらジリジリ、焼けてる香りがしてくる。
ピリッと辛い鬼おろし…、そこにレモンを搾ってタップリのっけて食べると、鮭の脂が甘くなる。
それからりゅうきゅう…、もともと大分県の佐伯の郷土料理で醤油ダレにつけたブリに胡麻をまぶして、とろろとからめて味わうというモノ。
ココではブリのかわりに生鯖。
ゴリゴリとした引き締まった魚の食感に脂がコッテリ、口に広がるオゴチソウ。
青い魚の脂のうま味が、自然薯とろろのポッテリとした味、食感と混じってこれが驚くほどに味わい深い。
それにしてもここの自然薯。
箸で持ち上がるほどに粘り気がある。
切ろうとするとしたたか抵抗するほどに頑丈にしてたくましく、体の中にこの頑丈が入ってくるんだと思うとそれで気持ちが元気になってくる。
滋養に満ちたとは、こういうコトを言うのでしょうネ。
固めに炊いた黒米に、この自然薯を味噌と出汁で丁寧に割って伸ばしたとろろがついてくるのだけれど、これが同じ自然薯か?と思うほどに、サラッとなめらか、ご飯と一緒にスルスル喉を駆け下りていく。
とは言えポッテリ、ご飯にからむと容易にそれははがれずに、シッカリお腹まで届いてくれる。
ホツホツとしたご飯の食感。
噛もうとするとスルスルすべって逃げまわり味噌やお出汁の風味をちらかし消えていく。
なんとおいしい。
滋養に満ちた昼の糧…、出汁がシッカリきいた味噌汁、いんげん豆の胡麻よごしとひとつひとつの料理が丁寧、お腹がたのしく満たされる。
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それから次の仕事に向かう途中でスタバで一休み。
朝にドリップコーヒーを飲んだ証のレシートに、「100円でもう一杯」って書いてありそれを右手に握りしめ、冷たいドリップくださいな…、って。
昼に向かってどんどん気温が上がって冷たい飲み物がほしくなってきたのであります。
100円アイスドリップに50円を足してヘイゼルナッツシロップくわえてもらって、南国風の味わいにする。
午後の仕事がうまくいきますようにと大きく息をして、そして仕事に向かってく。
[3回]
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