羽田空港から出発の前に、軽く腹ごしらえをする。
第一ターミナルの搭乗手続きカウンター前に、オキニイリのお店があって、おひさしぶりにやってくる。
「チャオ」っていうカレースタンド。
馬蹄型のカウンターの中に湯煎のポットが4つ並んで、そこでカレーをあたためて注文すると、笑顔の女性が見事な手際でカレーを注いでくれた店。
今も設備だけはあるんだけれど、使っているところをみたことはない。
注文すると、お店の億の厨房でカレーを注いで持ってくる。
あのエレガントでおいしげなパフォーマンスを見ることができなくなったのは、あまりにさみしくもったいないなと思いはするけど、いろいろ事情があるのでしょ。
メニューの種類が増えたのが、その一番の理由なのかなぁ…。
ポークカレーやサンドイッチ、スパゲティーまでが用意されてて、カウンターの中の設備だけでは調理が完結しなくなっちゃった。
ナポリタンもおいしそうではあったんだけど、ココで必ずたのむのは昔からあるビーフカレーでございまして、これがおいしい!
深い焦げ茶のルーはポッテリ、良く煮込まれてクチャっと潰れて肉のうま味をにじませる、角切り牛肉が固形で混じる唯一の具。
潔くも、それ以上の何も必要とせぬおいしさで、ホテルのカレーを彷彿とする。
そのままでもかなりどっしりスパイシー。
けれどそこにカレーホットなるスパイスオイルをタラリと垂らすと、ビリッと脳天突き抜けるような鋭い辛味が加わり旨い。
ドスンと辛くて、ビリッと辛い…、お腹の中が汗かくだけじゃなくて頭のてっぺんあたりからドバッと汗が噴き出してくるのが、なんとも爽快。
ラッキョウをたっぷり、カリカリシャキッと歯ごたえたのしく、酸味と風味で疲れた舌をリセットさせる…、あぁ、オゴチソウ、オキニイリ。
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手荷物検査を行って、スルッと登場ゲートの近く、伊勢丹カフェで出発準備。
飛行場の中とは思えぬキリッと凛々しく、都会的なるたのしい空間。
百貨店のバイヤーさんの目利きで選んだコーヒー豆を使った飲み物が味わえるのがかなりウレシク、第一エアーターミナルから出発するときは、ここでユックリする時間分、早く到着することにする。
今日もタップリ、40分ほど…、椅子の下に電源用のコンセントがついているのも旅する人にやさしくステキ。
エスプッソをダブルでもらい、一緒についてやってきた砂糖をガリガリかじりつつフックラとした苦味を味わう。
いつも座るのは窓際にある、すわり心地のよいベンチチェア。
そこに座るとエスプレッソバーの様子や、伊勢丹ストアの雑貨を遠くに眺めることができてたのしく好きなんだけど、他のおじさんたちがみんな、窓に向かった椅子に座っているのです。
どうしてなんだろう…、って思ってそうか!
窓の外には飛行機がズラッと並んで離陸を待ってる…、飛行場にいるんだというその実感を得るなら逆向き。つくづくボクは「外向き指向」じゃないんだなぁ…、と思って笑った、さて、搭乗口に向かいます。
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