ひさしぶりに水道橋からはじめる一日…、それで「ライン」で朝にする。
朝から空気がシットリしてる。
朝を明るく朝らしくというお店もいいけど、ココはまるで木陰で過ごす昼下がりみたいなのんびりとした時間一日、流れてる。
みんながせわしく迎える朝を、ちょっとユッタリ過ごす贅沢。
こういう時間の過ごし方ってお金に変えるコトができない贅沢だなぁ…、ってしんみり思ってニッコリします、雨降る今日もお店の中はあたたかい。
ハムのサンドイッチのセットをもらう。
ここしばらくはずっとピザトーストにハマってて、ココのイギリスパンはどんなふうに食べてもおいしく感じるよなぁ…、って思っていたのだけれど、やっぱり本命はサンドイッチでござろうもん。
ほどよき厚さのパンをカチッと焼ききるようによく焼いて、焦げた小麦の香りがすでにもうおいしい。
乾いたパンにみずみずしいにもほどがあるキュウリの薄切り、ハムにタップリ、マヨネーズ…、それら具材に調味料をしっかりパンが受け止める。
ボクが作るとサンドイッチは、具材を味わう料理になる。
けれどここのはパンのおいしさを最大限にひきたてるため出来上がってる…、ボクは作れぬゴチソウだから、なおさらなんだかありがたい。
レタスをキュウリ…、どちらもキレイに千切りされて、塩をなじませ、しんなりさせたコールスローのようなサイドサラダ。
シャキシャキ歯ざわり軽快で、朝の体が潤う感じ。
タバスコちょっとかけると旨みがひきたって、タバスコの持つ酸味がたのしい。
茹でた玉子をコツコツ割ります。
なるべく大きく割れるよう、ユックリするりと殻を剥き、塩かけパクリ。
ほんのりまだまだ温かく、黄身の甘さがネットリ歯茎にしがみつく…、そこですかさずサンドイッチを食べるとあたかも、たまごサンドを食べたみたいにすべてがふるまう。なんてたのしい、オキニイリ。
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それから築地に移動で仕事。
実はその仕事をスッカリ失念してしまい、「サカキさん、今どこにいらっしゃいますか?」と電話で連絡をもらった時には血の気がひいた。
タクシー飛び乗り、急いで向かうもそういうときに限って道路が混んでて、なかなか車が進まない…、気持ちばかりがせいて痩せてしまいそう。
目的地につきゴメンナサイと謝って、痩せる思いでございましたというと、それならおいしいモノで痩せた分を取り戻しましょうと。
天ぷら食べる。
打ち合わせ先からちょっと歩いたところにある、新富町の「丸中」って店。
カウンターに座敷にテーブルふたつだけという小さな店で、昔はこんな店がいろんなところにあったけど、次々廃業してなくなった。
こういう店がいまだにしっかり残ってて、しかも次々おなじみさんがやってくるってステキじゃないのと、食べる前からお腹がよろこぶ。
天ぷら定食…、これで1050円という驚くべきかな、見事な一膳。
色合いこんがり、サクッと揚がった天ぷらが、油の香りも豊かにお腹をならしてくれる。エビにイカ、キスにカボチャに茄子にブロッコリと種類も豊富。
小さめのエビではあるけど3本ついてて、ムチュンとエビが甘くて旨い…、しっぽがカリッと揚がってて、こんがりそこまで香ばしい。
ちょっと濃い目の天つゆがご飯を進ませ、しかもご飯が旨いこと。
刺し身に漬物、貝汁とこういうゴチソウが当たり前であるこの街ってステキだなぁと思ったりした、感服ス。
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