サカキノホトンブログ小天地

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小天地

ランチを珍しく六本木にて…、午後のはじめが日比谷線の沿線仕事、それでひさしぶりに行ってみたいお店が西麻布近くにあった。
家族でやってるとんかつ屋さんで長らく行っていなかったから寄ってみようと思っていったら、なんと今週からしばらく夏の休みをとるという貼り紙が。
アンラッキーを呪ってもしょうがないので、テクリと歩いて六本木、「小天地」という四川料理のお店に来ました。

ここもちょっとひさしぶり。
上海蟹で有名な中国飯店が運営している、ディフュージョンラインのお店とでもいいますか…、気軽な値段で気軽な雰囲気。上海蟹の季節になると思い出す。
ただ、ランチもかなり充実していて、それというのも中国飯店ゆずりの名物料理がいくつか。
黒酢酢豚に担々麺、それから中国醤油で香ばしく仕上げた黒い炒飯などなど…、気軽にお腹を満たす料理に特徴あって１０００円前後でたのしめる。
メインとたのむと、ザーサイ、スープに小籠包、デザートまでがその値段でつくのでかなりお得な感じ。
スープは鶏のスープでトマトを煮込んだ夏の味…、ザーサイは細く刻んで葱油とあえて提供するという手抜きをしないキッチリとした手仕事感じてニッコリします。

黒酢の酢豚は中国飯店が有名にしたと言ってもいいんじゃないのかなぁ…、元祖的なるいつも安定した状態で、程よく切り分けられた豚バラ。
脂をキレイにとりのぞき、しっかり揚げる…、衣はバリッと硬く仕上がりけれど肉はしっとりとしたみずみずしさを失わせない、その絶妙な揚げ方にプロの仕事を感じてウットリ。
酸味はおだやか、味わい、まろやか。
肉を食べてる…、しかも揚げた肉を食べてるのに脂っこさをまるで感じぬスッキリとした味わいと、にもかかわらずドッシリとした旨味世界に、さすがと感じる。

それから担々麺を２種類もらう…、汁あり、それから汁なしのモノ。

汁あり担々麺は昔からのここの名物…、濃厚系とサッパリ系のちょうど真ん中のようなスープに細めストレート麺をあわせた上品な味が特徴的で、コース料理の最後に食べるのにピッタリしてた。
ただ汁なし担々麺はここでは初めて、ワクワクしながらためしてみると…。

いやはやビックリしました…、どちらもおいしく例えば汁あり担々麺も記憶のものとは違った味わい。
胡麻とナッツの風味が漂うポッテリとした濃厚スープになっていて、なによりスープ自体がドッシリ濃厚…、それにあわせて麺も若干太めで角の立ったものに変わってた。
麺の歯ごたえ抜群で熱いスープの中にずっと使っていても、へたらずずっと歯ごたえ残していてくれる…、コース料理の〆じゃなくこれ一品で満足できる作り方に変えたのでしょう、オキニイリ。

ただそのおいしさも、汁なし担々麺のおいしさの前にはかすんでしまう…、それほど汁なしの麺にはビックリ…、麺がそもそも違うのですね。
ゴジゴジモッタリ、すすりこむのじゃなく噛んで味わうタイプの麺で、太さもあってずっしりしてる。
生のパスタのような食感もありもするけど、粘ることなく芯もなく麺のどこもが硬くて頑丈…、その頑丈にポッテリとした担々ソースがからみつくから、麺そのものがポッテリしてきて舌の上にのっかる食感、存在感が半端えない。
しかも辛くて、しかもおいしい…、スコンと頭を突き抜ける赤唐辛子の辛味ではじまり、山椒の痺れを感じて戸惑って、最後にズシッと体の芯まで響き渡るような辛味を残して次の一口おねだりをする。
気づけば汗だく、爽快感に満たされて、お腹も満ちて表に出ます…、そしたらなんと不思議と暑さを感じないのです。
湿度も温度も高い四川の風土が産んだ辛い料理は、体を涼しくさせるのですネ。
これは体験すべき味、またこなくちゃって思う昼。

中国飯店小天地

関連ランキング：上海料理 | 六本木駅、乃木坂駅、麻布十番駅

[3回]

2013/08/01 (Thu) 東京の他エリアのレストラン Comment(0)

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