ヤボ用があり、東京の西へ西へと進路をとって、早目の晩を吉祥寺。
パルコの中に「ピーチジャスミン」という店がある。
中華料理の老舗店として有名な銀座アスターがやっている「中華とフレンチスイーツのバフェ」というので前からのぞいてみたかった。
それでやってきたらば、オモシロイコトにレストラン街じゃなくて子供用品の売り場の中にこの店だけがポツンと一軒…、バフェのお店というよりもデザートカフェのようなしつらえで、お客様も子供連れのファミリー客がメインをしめる。
料理の部門はそれほど種類があるわけじゃない。
麻婆豆腐やあんかけ焼きそば。
鶏の唐揚げ、肉団子、炒め料理に春雨サラダや春巻き、それからシュウマイ。
「中国料理を食べた」という、気持ちになるのに十分な品ぞろえなのがオモシロイ。
しかもそれぞれ。
味がしっかりしてはいるけど、辛さ控えめ。
やさしい味で、「お子様も安心して召し上がれます」というのがこの店ならでは。
オモシロイ。
レストランの料理は個性を謳歌する。
個性的であるコトが、他のお店との戦いに勝つための武器と、刺激性やメリハリばかりを手に入れようとするのだけれど、こうした普通の料理も旨い。
「食べ慣れた人のための個性」や「大人のための個性」じゃなくて、「ファミリーのための個性」というのもいいんじゃないかと思ったりする。
お子様用の食器にそうした料理を並べると、選ぶ料理が違ってくるのね。
ミートボールや春巻きのような子供好みの食べやすい料理を選んで飾りたくなる。
何よりココのミートボールがおいしくて、甘酢のソースもやさしい味わい…、これならハンバーガーで育った今の子供達も満足できるんじゃないのかなぁ…。
子どもたちにはかた焼きそばが人気のようで、パリポリとした揚げ麺の食感たのしく、おやつを食べてるような気持ちがするのでしょうね。
しかもココの揚げ麺は短めにワザワザ砕いてて、ベビースターラーメン食べてるみたいな感じがするのもたのしい…、いい工夫。
スープヌードルが2種類あって、どちらもキッチンの前で注文して、できたらお店の人がもってきてくれるというモノでこれがしっかりしてた。
ひとつは担々麺で、これはおそらく大人向けにできている。
スパイシーで、けれどオモシロイのが麺だけすすると辛味控えめ。
スープを飲んで初めて辛味を感じる趣向。
大人一歩手前の子供が、大人気分になるのに良さげな料理になってた。
もう一つは翡翠麺の醤油スープで、少々甘目のスープを生姜がキリッとたのしく引き締める。
子どもたちにはこれが結構人気のようで、緑の麺がたのしいのでしょう。
キャッキャしながら食べている。
デザートはフレンチ菓子の職人さんが作るというモノ。
ひとつひとつが小さくて、たくさん種類が食べられるのがいいのでしょう。
別腹部分を目当てのおかぁさんたちがうれしそうに次々、パクパク。
どちらかといえば「料理でお腹を満たす系」じゃなく、「別腹をたのしむ系」のバフェかもしれない。
それも「ガールズ系」じゃなくて「ファミリー系」という独特がいいんじゃないかと思ったりする。
そういえば、華僑のおじいさまやおばぁさまたちが10人ほど、グループづれでやってきていた。
それだけじゃなくシニアなご夫妻が次々ここにやってくる。
キッズとシニアの嗜好は似ているというコトなのかもしれないですネ…、たのしくおいしい勉強をした、オモシロイ。
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