朝をゴキゲンレストラン…、グッドモーニングカフェにておこなう。
最近、積極的に多店化展開を試みていて、池袋だとか中野にお店を作ってる。
どこも気持ちのいい空間がたのしいカフェではあるのだけれど、朝食営業をやってない。
テナントビル全体の営業時間のせいもある。
けれど、グッドモーニングカフェといいつつ、グッドモーニングな時間に営業できないってなんてオマヌケ。
一日中「おはようございます」って挨拶をして誰も不思議に思わぬ芸能界のようだと思って、ちょっと笑った…、オモシロイ。
それにしてもこの店の朝の空気の明るく、軽く、伸びやかなコト。
ヨリミチしてでもやってきて、よかったって思わせるだけの魅力をもってる。
気持ちいい。
駅の近くではあるけれど、駅前というほど駅に依存しているワケじゃなく、駅からほどよい距離がありだからココを目的にくるお客様で満たされる。
レストランが朝に営業するというのはちょっとでも多くのお客様に出会いたいという情熱の証。
一方、レストランが朝営業できるかどうかは立地の問題。
朝にお客様がワザワザやってきてくれるほどほど便利で、しかも周りに人が住んでてゴミゴミしてはいない場所。
そうした場所はレストランにとってすぐれた立地のひとつといえる。
おなじみさんを作るのにいい場所でもあってだからもし、ボクがレストランを経営するなら朝の営業ができる場所。
歳とって朝の早起きが苦にならなくもなったしね(笑)。
スーパーエッグモーニングってメニューをもらう。
モッチリとしたイギリスパンをこんがり焼いたトースト。
サクッと歯切れて、自然な甘みと焼けた小麦の風味を吐き出しガサガサ壊れる。
耳の奥からパンが散らかる音が聞こえてくるのがたのしい良きトースト。
バターがついてくるのだけれど、バターいらずでパンそのものの味でたのしむオゴチソウ。
とはいえ、やっぱりこれのメインは玉子でござろう。
フライドエッグかスクランブルが選べるのだけど、ここのスクランブルエッグのすばらしきこと、この上なくてそれでいつもスクランブル。
健康的に育った鶏の、健康的に生まれた玉子を使って作ったなめらかエッグ。
つやつや姿がうつくしい。
自分が殻の中でひっそり息をしていたコトを忘れぬ玉子のなめらかさ。
そっとやさしく。
玉子が熱で固まるがままにまかせて、やさしくまとめる。
もしかしたら自分が焼けたコトを自覚しないうちに料理にされちゃったのかもしれないなぁ…、って思ってしまうほどのなめらか。
とはいえ生ではないのです。
半熟ですらなく、シッカリ熱が入ってて、玉子の甘みがひきだされてる。
最小限の味付けで、玉子とバターの風味であじわう。
ほんの少々、塩をかけると驚くほどに塩のうま味がひきたって味がピリッとひきしまる。
パンの上にのっけて食べる。
するとこんがり焼けたトーストに玉子がタップリ飲み込んだバターを吐き出しシットリしてくる。
しかも玉子がトロンとパンにまじりあい食感なめらか、焼けたトーストの焦げた風味が玉子までもが焦げたように感じさせてくれてなんともオモシロイ。
スクランブルエッグもこんがりトーストもどちらも等しく得するような組み合わせ。
人間関係もこんなふうでありたいな…、って思いもします。
魚が酸っぱいご飯と出会って寿司という別の料理になるように…。
スクランブルエッグが焼いたパンと出会って別の料理になっていく…、新たな料理の誕生に遭遇するようなステキを感じる、おゴチソウ。
ビターで香りがまろやかな朝のお腹にやさしいコーヒーをゴクリと飲んで、今朝のお腹がさわやかになる。
お腹もそろそろ本調子…、咳も随分おさまりました、朝の今日。
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さて今日の朝…、ゴキゲンな朝ご飯を食べたついでに思わず口ずさみたくなったのがこの曲…、スーパートランプの「ブレックファスト・イン・アメリカ」でした。
Supertramp - Breakfast in America - 04 Breakfast in America from Psychedelic Breakfast in America on Vimeo.
英国のグループ「スーパートランプ」が1979年にリリースして全米ナンバー1になった同名アルバムのタイトル曲で、でもシングルカットされたこの曲自体は不発。
日本ではかなりヒットしたのですけど、哀愁帯びた日本人好みのメロディーや編曲がアメリカ人にはあまり受け入れられなかったからかもしれない。
何しろこのアルバムと一位を争っていたのがドナ・サマーの「バッドガール」であったほど、当時アメリカの音楽シーンは脳天気(笑)。
この曲の中にでてくる「Kippers」…、塩漬けニシンの燻製をボクはてっきり「ブレックファスト・イン・アメリカ」だと思ってロサンゼルスのホテルで注文。
「お前はイギリス人か」と叱られたコトを思い出す(笑)。
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