サカキノホトンブログひさぁしぶりの長崎飯園

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ひさぁしぶりの長崎飯園

長崎飯園。

秋葉原の東側。
それも神田に近い北の外れの、多分、かつては路地また路地の昭和な神田の町角にあった店なんでしょう。
再開発で、大きなビルが建ち並び、全面道路も広くてキレイになってその分、風情が消えた。
周りが明るく、新しくなってしまった分、ここだけなんだか取り残された。
侘びしさ感がジンワリにじむ場所にぽつんと。
小さなお店。
長崎料理の専門店で、昼はちゃんぽんと皿うどんだけの気軽なお店。
食券販売機で先払いにて、近所のサラリーマンが行列をなす繁盛店で、夜はその自販機にカバーをかけて後払い制の普通の飲食店に変身をする。
ちゃんぽん、皿うどんや炒飯の他に、一品料理がいくつか揃いサラリーマンがビール片手にくつろぐ憩いの場所になる。

開店と同時にお店になだれこみテーブルにつく。
相変わらずテーブル、ピカピカ。
テーブルだけじゃなく、そこに置かれたソースや胡椒を入れた器の蓋までピカピカ。
昼はかなり忙しかったはず。
ほとんどすべての料理が中華鍋でジャジャッと煽って作る料理だから、空気にかなり脂や油が混じってるはず。
なのにペタペタしたりせぬ清潔。
どれだけキレイに拭いて、磨いているんだろう。

最近、薄汚いけどおいしい店っていうのがチヤホヤされているけど、キレイも含めて料理の味…、ってボクはずっと思ってる。
汚いというのに胡坐をかいてるお店はＢ級グルメの店じゃなく、Ｂ級の店って思ったりする。
ココはＡ級。
それにしても久しぶりにきて、なんだかお店が明るくなった見たいで聞いた。
そしたら「壁紙をおかげさまで貼り替えることができました」…、って。
えぇ、えぇ、もっとしばしば来なくちゃ…、って思ったりした。

厨房の中でガシャガシャジャンジャン、鍋がふられて料理ができてる音がして、そしてやって来たのがコレ。

皿うどん。
パリパリとした揚げた細麺。
そこにトロンと熱々、あんかけ。
モヤシにキャベツ。
イカにカマボコ、豚肉それから鶏ミンチ。
モヤシはシャクシャク、キャベツはシャッキリ。
イカはコリコリ。
素材それぞれがあるべき火加減、食感で時間差にてキチンと調理されてる証し。
味の第一印象はやさしい甘さ。
スープのコクはしっかりしてて、けれどスキッと後味、さわやか。
麺がパリパリ、軽やかにして口の中でたのしく壊れる。

ソースをかけて味わいます。
長崎生まれの金蝶ソース。
醤油はなんと、これも長崎、チョーコー醤油と調味料が本物なとこにますます感心。
湯気がユラユラ、お皿の上からたちのぼり、揚げ立て乾いた麺をユックリ、濡らしてふやかす。
スープをタップリ含んでトロンとなってく麺もご馳走…、満喫す。

それからちゃんぽん。

太い麺。
鶏ガラベースのコッテリしてて、けれどスキッと後口さわやかなキレイなスープ。
キャベツやもやしの具材はまるきし、皿うどんのそれとおんなじ。
なのに調理法が違っただけで、まるで違った料理になるのがオモシロイ。
しばらくするとスープの表面にゼラチン質の、まるでオブラードみたいな幕がはっていくのが、目のオゴチソウ。

皿うどんを太い麺にしようかどうか、かなり迷ってけれどこのちゃんぽんも食べるから…、ってそれで細麺にした次第。
太い麺で作った皿うどんもムッチリ、モッチリ味わい深い。
悩むよねぇ…、って言ったら彼の家の近くに、太麺、細麺を半分半分使って皿うどんを作るところがあるんですよ…、って。
それ、うれしいなぁって、そう思う。

料理をいくつか。

まず餃子。
薄いプルンとした皮で、キャベツにニラをタップリ加えたあんをくるんで焼きあげたモノ。
今の流行にドッシリ、肉を食べるような餃子じゃない。
皮に特徴があったりあるいは、羽根がついてたりする訳でもない。
昔ながらのナツカシイ味。
こうしたお店の餃子はこれでいいんだよな…、ってかなり納得。
他のまじめで真摯な料理に、これが不思議とあうステキ。

それからチンゲンサイと小柱炒めっていうのが黒板メニューにあって、それをたのんでこれまたビックリ。
チンゲンサイがシャキシャキ、コリコリ。
食物繊維の逞しい歯ごたえたのしい見事な一品。

なにより甘い。
チンゲンサイってエグミや渋味がどうしてもある鉄分豊富な葉っぱ野菜で、けれどもココのこれは苦味がほとんどなくて、変わりに野菜の甘味を感じる。
タップリちらかる小柱の量も、半端ないほど沢山でサービス精神旺盛感じる。
今日も満足、またきます。

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2010/07/12 (Mon) 東京の他エリアのレストラン Comment(9)

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無題

今日は2人で仲良くちゃんぽんですか(^-^)
このお店、とっても行ってみたいのですが、なかなか機会がなくて…。

lovekuma69さん / 2010/07/12(Mon) /

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そうでぇす。

> lovekuma69さん
そう、仲良く二人で…。
秋葉原は昔の遊び場。
最近、ちょっとご無沙汰でした。
ちょこっとLovekuma69さんの話題が出たりもいたしました。
いつかご一緒できることを切望しておりますよぉ。

サカキシンイチロウさん / 2010/07/13(Tue) /

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清潔なお店

私も飲食店は清潔でなくちゃ・・・と思います。
先日、SFのジャパンタウンにある蕎麦屋さんに入ったのですが、テーブルの上に置かれた胡椒と七味の容器が「年代物？」っていう位に汚くて。
もうここには絶対に入らない！って誓いました。
そんなお店なのに、決して美味しくもないのにZagatに載ってるんですよ。不思議です。
豪華さじゃなくて、清潔さがないと食べる気無くなります。
美味しくても、美味しいと感じ無くなる気がします。
まあ、香港の屋台なんかだと古くてガチャガチャなのも　雰囲気のうち、って思うんですけど。
それでもやっぱり清潔な方がいいなあって思います。

母方の親類が長崎なので、子供の頃からちゃんぽんや皿うどんはよく食べました。
なつかしいです。
餃子も美味しそうでいいですね！

ねえねえさん / 2010/07/13(Tue) /

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汚れ

> ねえねえさん
なんでもピカピカ、ギラギラしているこれ見よがしなお店は好きじゃないんです。
古ぼけている。
けれどしっかり手入れされてる。
清潔って、愛着と愛情のたまものなんだって思います。
自分が働くお店に愛情を注げない人が、おいしい料理を作ることってむつかしいだろうなぁ…、っても思うんです。
この店、文句無くいいお店です。

サカキシンイチロウさん / 2010/07/13(Tue) /

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無題

壁紙のところで
眼が潤んでしまった。

黒板メニューのところで
眼をつぶり心を店内に飛ばしました。

おかみさんと大将、ニホンの誇りです、僕には。

ジッサさん / 2010/07/13(Tue) /

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おひさしぶりです

> ジッサさん
おひさしぶりです。
このお店もひさしぶり。
気持ちがシャキッとなるような、やはりステキなお店ですね。
お元気でしたか。
連絡をとりたいコトがあります。
メールをいただけぬかと思うのですが。
ssakaki@gmail.com
よろしくお願いいたします。

サカキシンイチロウさん / 2010/07/13(Tue) /

編集

ぜひぜひ

お食事ご一緒させて下さい!
サカキさんに会えるよう祈ってます(^-^)