会社に移動途中で昼を、九段下にて「雲林坊」。
正月休みでボンヤリしてるお腹にガツン!と辛いもので目覚そう。
とびきりおいしい担々麺を食べてやろうかとやってくる。
ランチ時にはいつも行列ができているので有名な店。
けれどもランチタイムが終わった時間。
だからさすがに大丈夫だろうと思って来たらまだウェイティング。
正月休みが終わった直後の月曜日。
だから午前中の仕事が押した人が沢山いたのでしょうか。
20分ほど待って着席。
カウンターだけの潔い小さなお店で四川料理の専門店が経営している。
「非ラーメン店」的静かで凛々しい雰囲気、空気がボクは好き。
カリスマ系行列ができるラーメン店なんかにありがちな、これみよがしな大声で「いらっしゃませ!」って言われると、おじさん、気持ちが萎えちゃうワケです(笑)。
汁なし担々麺を選んでたのむ。
ちょっと時間がかかります。
汁あり担々麺は細いストレート麺。
汁なしだと、太くてよじれた麺を使ってつくるから、茹で上げ時間に若干かかる。
出来ある間にココロの準備をするのであります…、ココの汁なし担々麺は痺れ系にて、頭も舌もお腹もしびれる、だからジンワリ、ココロの準備。
さてやって来ました汁なしのコレ。
麺の上にはあたかもミートソースのごときひき肉、ナッツにさんしょの粒粒。
それをグルンとかき混ぜると底から真っ赤なソースが顔をのぞかせて山椒と赤唐辛子のむせ返るような香りにまずはうっとりしながら、よぉく混ぜてモグッと食べる。
ズルンとすすりあげたいところ、息を吸ってしまうと辛みと痺れが喉を直撃し、危険なコトになるのでモグッと箸でまとめて口の中へと…、こんなところもラーメンじゃなくパスタ風にて、食べた直後にガツン!と辛みがまずは来る。
汗をかきます。
頭のてっぺん、額に鼻先。
舌にも喉にもお腹にも。
汗がダラダラ吹き出してくるのがわかるような辛さに最初は、アヘッと身構える。
ところがそれが徐々に痺れに変わってく。
舌先がジリジリ痛くて、すべてがネットリ絡みつくような食感になるのであります。
自分の舌が、自分のモノじゃなくなったような、初めてこれを経験したときにはかなりドキドキしたものでした。
お水を飲む。
すると普通のお水がトロミを帯びて口を満たして、甘く感じる不思議な感覚。
なれるとたまらぬ、オモシロさ。
ヒーハーしながら味わって、セットについてる麻婆豆腐丼パクリ。
それだけ食べれば十分辛い麻婆豆腐が甘く感じる。
特に豆腐は砂糖まみれじゃないかしら…、って思うほどに甘くてうっとり。
「舌が錯覚する」たのしさに、しびれて辛いはずなのに、箸がとまらず、ずっと口をモグモグさせる。
冷たい水では収まらぬ痺れと辛さを、熱いスープがなだめてくれるところもたのしい。
鶏ガラスープを丁寧にとり、スッキリとしたうま味溢れるスープをゴクリと飲み干して正月休みにぼけた頭をガツン!と起こすランチの終了。
そして仕事にレッツラゴー!
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