仕事途中にランチをしましょう…、それでちょっと散歩がてらに若松町にでかけてランチ。「かどや」という店にやってきました。
ここのお店の近所に実は、ボクの両親が家を持ってて、その頃、よぉく来たお店です。何よりボクの父がここの料理が好きで、気に入っていた。
鰻の寝床のような店。
カウンターの中に厨房、その反対側に座敷があっておそらくかつては寿司屋のような和食のお店だったと感じる、和の設えがなんともひなびて気軽な雰囲気。
兄弟三人でやってる店で、仲よきことは素晴らしきかな的家庭的な雰囲気もいい。
近所に大きな病院がふたつもあって、そこのお医者さまとかが弁当の出前を頻繁にとっている…、今日も出前が忙しくお店の中にはひとりきり。
揚げ物が人気で父も好きだった牡蠣フライを定食にする。
大ぶりの牡蠣、ギッシリそこに細かなパン粉をまとわせて油でサクッと揚げたフライで、噛むとざっくり、衣が壊れる。
中からトロンと海の旨味をたたえた牡蠣が、自家製の酸味のきいたマヨネーズ、スキッと辛い練った芥子と一緒に口ではじける。
細かく刻んだキャベツにケチャップあえのスパゲティー、トマトにレモンと彩り豊か。ご飯に味噌汁、自家製ぬか漬けが揃って定食、ひと揃え。
白味噌仕立てで中には豆腐、豚の端材にネギがタップリ…、湯気でレンズが曇るほど熱々なのをフウフウしながら味わい、食べる。
ボクがここで一番すきなのが「ポークピカタ」でございます。
分厚い豚のもも肉に粉をはたいて溶いた玉子にくぐらせる…、それをフックラ焼き上げていくと、豚の旨味を玉子がすって、シットリ、味わい深くなる。
溶いた玉子の味わいで、ソースも使わずそのままパクパク、ご飯がおいしく食べられて、しかもクチャリと豚肉の肉感的な歯ごたえ際立ち、今日もニッコリ。
缶詰パイナップルの甘みが豚に旨味をくれて、パイナップルには豚の脂と塩味がつく…、どちらもそれぞれおいしくなっていくのがたのしい。
活き活きとしたクレソンの苦味、渋みにみずみずしさが口の脂を拭ってくれる、オゴチソウ。
チキンカツを煮かつにしたててもらってパクリ。
パン粉衣が出汁を吸い込み、ポッテリとしてみずみずしくて、玉子にそれらの風味が移ってご飯のおいしいおかずになってる。
グリーンピースが上にぱらりと散らかってるのも、目に鮮やかでおいしく感じる。
それにしても昔と同じがこうしてここにあってくれること…、あのときココでみんなでたのしく料理を分けあい食べたことが、いまだに続いているようで、とてもウレシク、アリガタイ。
食事を終えて、お金を払っていると、厨房の中のおじさんが「お父さんは元気ですか?」と。ええ、元気で日本中を飛び回っておりますよというとニッコリ、ボクらも元気でやっているよとお伝え下さいと笑顔をくれる。
またこなくちゃネ…、そう思いつつ、家に戻ってまた仕事。
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