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2024/11/25 (Mon)
PI not Pie
映画を觀ます…、「ライフオブパイ・トラと漂流した227日」って映画。
なんと長ったらしい題名でしょう(笑)。
題名のみならず、ポスターにダラダラ書かれた宣伝文句に、いつから日本人はイマジネーションを発動しないぼんやりとした国民になっちゃったんだろう…、って。
あるいはそんな扱いを不当に受ける憐れな人になったのかって思ってしまう。
しかもこのサブタイトルがまるで映画の内容を表していないという情けなさにて、配給会社の人って本当に映画の内容を理解してタイトル付けをしたのかしらって心配になる。
まぁ、愚痴はおいといて、映画であります。
泣けました。
パイ(Π=円周率)と自ら名前を選んだ少年の、円周率のごとき人生。
割り切れず、苦労が無限につづく旅。
人生とはこういうモノかもしれないなと、自分の経験に照らしあわせて涙がでます。
コミカルにはじまった物語が、とあるコトをきっかけに息詰まるほどに緊張しいる内容になりあっという間に創作の世界に放り出されてそのまま漂っていく、少年パイと共に旅するような時間に翻弄される。
語りたいことは沢山ある。
あるけどそれを言ってしまうとネタバレになる。
だからぜひ、ご覧頂きたく思い差し障りの無い話にココではいたしましょ。
この映画の監督をつとめた台湾出身のアン・リー氏。
ワイヤーアクションを多用したビューティフォーなカンフーラブロマンス「グリーン・デスティニー」を始めてみたのがニューヨーク。
アジアからすごい人が出てきたんだなぁ…、ってびっくりしました。
そのあと、いきなり「ハルク」でこけて、「ブロークバック・マウンテン」なる問題作に手を染めて…、と、作品テーマに恵まれているのかどうなのか。
ただこの映画が代表作のひとつになるのは間違いないとボクは思った。
実はもともとこの原作の映画化権を買った人が、最初に指定した監督がヴィレッジを撮影している最中のナイト・シャマラン。
スケジュールの都合で結局実現しなかった…、あぁ、良かったなぁってしんみり思う。
世界最初の公開地でもあった台湾…、そのタイトルが「少年派的奇幻漂流」、派は「パイ」って読むのでしょうネ…、奇幻漂流って漢字の力にウットリします、しびれます。
トレーラーを貼っておきます。
劇場でしきりに流されていたのとは違ったバージョンで、この映像の方が本編の内容に忠実なように感じてそれで。
けれどそれでもこの映画の正しい内容を伝えていない。
この映画を動物たちが沢山でてくる冒険物語って思ってやってきた子供連れの観客が何組かいて、その中の小さな男の子がボクの斜め前でひきつけ起こしそうになっていた。
小さい頃にいろんなコトを経験するのは悪くはないけど、映画を観た後、おかぁさんたちが、どんなふうに子どもたちと映画のコトを語ったんだろうって心配になる。
それからパイが乗っていて、嵐の中であえなく沈没してしまう船。
日本船籍の船って設定…、なのに船の名前がまるで日本語に思えぬヘンテコリンな名前になってて笑う。
物語の最後の方で保険調査員が日本からきて、パイの話を聞くってシーンがあるんだけれど、この調査員がしゃべる日本語がまたヘンテコリン。
この映画に限らずこういうコトに対して日本のしかるべき機関がもっと関心を持ちスーパーバイズするべきだって憤慨します。
まぁ、しかるべき機関がどんな機関なのかはわらかないし、おそらくこれもボクらが日本でヘンテコリンな外国語を乱発しているせいかもしれない。
そう思ったら、しょうがないかと思いもします(笑)。
それにしても主人公の少年の名前「パイ」の綴りは「PI」だったのですネ。
ずっとボクは「PIE」って思っていたのだけれど、たしかにそれだとこんな映画になっちゃいそうで、笑ってしまった画像を一枚。
ボクを主人公でとっていただけないものか…、この際、ナイト・シャマランが監督でもボクは我慢します故(笑)。
[3回]
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2013/02/10 (Sun)
映画・音楽・アート
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